パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

分断(あるいは、ある人々たち)

2020年11月10日 08時50分31秒 | あれこれ考えること

歳を重ねると発想が固定化しやすい
今はそれをつくづく実感している
現在まるでベルリオーズの幻想交響曲のイデーフィクスのように
消えては浮かぶ気になることが「社会の分断」ということ

アメリカの大統領選は世界に影響をもたらすから
日本でも過度に報道されるのは仕方ない
しかし選挙権もない日本人(一部だが)が
「今回の選挙は不正があるからあるからやり直しをしよう」
と署名活動を起こそうとしているのにはびっくりした

世界に影響することだから遠い国でも無関心ではいられない
とするのは、分かるとしても「今回の選挙は不正」と言い切るところは
不正とするには根拠がないとする報道を認めようとしないグループそのもので
熱狂的な信者の姿勢だ

この不正があるとする情報に飛びつき賛同する日本人のグループは
現在問題となっている日本学術会議の問題では、圧倒的に政府よりの考えに理解を示し
野党の意見は無意味なものだと切り捨てる(または、話を争点を変えようとする)

これらは人にはいろんな考え方があるとするレベルを超えた
ある種の憎しみを込めた感情の争いまでになっている(それが分断)

「類は友を呼ぶ」という諺がある
これは嫌というほど実感することで、「友達を見ればその人物が分かる」
という身につけた知恵に繋がる

不正が行われたとトランプさんの意見に賛同する人たちの多くは
先程挙げた日本学術会議の問題の他にも、特徴的な行動を起こしている(ようだ)
それは自分が住む愛知県の大村知事に対するリコールの賛成の人たちで
この方々も頭ごなしに「なになにが悪い」と決めつけて、それ以外の話を聞こうとしない
リコール署名運動の最中には「車の車輪のボルトが緩められた」とか
「盗聴器が仕掛けられた」とか「署名者の個人情報が見られる」とかの妨害工作があった
とツイートがあったが、それらは具体的な証拠はないし、署名者の氏名は制度上の
「署名の縦覧期間」で見られてしまう可能性があることは最初から分かっている
つまりは、自分たちが信じたいように信じているだけに過ぎないのだが
問題は、日本でもアメリカでもこの傾向は馬鹿にできないくらい大きなものになっている点だ

分断は何故起きたのか?
果たして現実的に分断は解消されうるのか?
こんな大きな問題は田舎のおっさんがあれこれ言ったところでどうなるものでもないが
それでも、なんとかしないといかん(自分のできる範囲で)と焦りを覚えている
ただ、理詰めの上から目線の説得(物言い)では、人は動かないだろうと
経験上実感しているので、それを踏まえてどうしたら良いか、、考えねば

コメント
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