パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ベルリオーズの想像力

2007年12月19日 21時13分29秒 | Weblog
今朝もいつものように、NHKFMのミュージックプラザの
再放送分を聞きながら出勤したのだが
今日のプログラムはベルリオーズの「レクイエム」だった

久々にこの曲を耳にして
またもや、あのトランペットの鳴り響く部分と
ティンパニーが地響きをたてる様な部分には
「すげーっ」と思わざるをえなかった
その効果、カタルシス、
(ブルックナーのクライマックスのカタルシスとは違う質のものだが)
こんな事を思いついて、実際に音にさせたベルリオーズの
想像力は奔放で自由なものだとつくづく実感した次第

ベルリオーズ、
フランスものは好みではないけれど
そのなかでも結構好きな方かもしれない
幻想交響曲、イタリアのハロルド、ロメオとジュリエット、
キリストの幼児、レクイエム
代表的なこれらの曲の部分部分で本当に
参ってしまう瞬間が存在する

特に「ロメオとジュリエット」の
第2部 舞踏会のあたりから愛の情景の部分
これは本当にロマンティックで音楽の魔力がふんだんに感じられるところし
「キリストの幼児」でもあの羊飼いの合唱部分はとても清純な響きがする
作曲技法の上手い下手は判らないし、管弦楽法のそれも判らないが
確かに言える事は、間違いなくベルリオーズの想像力は
並外れたものであるという事、
だからこそニーベルンクの指輪をもしのぐ長大な「トロイ人」を
作曲したのかもしれない
(残念ながら自分にはこの曲を聞く機会と
 気力がもう無くなっているようだ)

音楽会のプログラムには幻想は多いけれど
一度、生で「ロメオとジュリエット」
聞いてみたいものだ

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