パンセ(みたいなものを目指して)

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新城市 行政報告会(録画を見て)

2015年12月10日 08時15分59秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

12月4日から新城議会が開催
その初日、異例の市長による行政報告が行われた
内容は新庁舎建設見直しの経過報告と今後の考え方
急遽ティーズ(地元ケーブルテレビ)の中継もあった

自分は傍聴に行けなかったので、録画したものをみたが
長い!
経過報告で片付かず、テーマは市長リコールまで及んだ

まだ半分見ただけだが、核心となる市長と白井議員の
やり取りは微妙に噛み合わない
昨日録画を見た時点では、白熱した印象は残ったが
イマイチよくわからない部分があったが
今朝起きてみて少し頭のなかが整理されたようだ

問題となる住民投票の反省について
これが咬み合わない
何故住民にまでなってしまったのか
その反省を踏まえて前に進めるべきだが
反省の総括はされていない

住民投票は市民の意見が色いろあることの発露
庁舎建設に関する進め方、ステップに瑕疵はない

しかし、結果として、市民の声を聞いていないと判断されたのだから
住民投票になってしまった
法的に瑕疵がないとしても道義的責任は、、、 

ここで、過去の経過を振り返ると
まずは計画が身の丈でないと感じた求める会は計画の反対を訴えた
反対反対ばかり言わずに対案を提出する様にとの要望を受け
求める会は対案を作成し、この基本計画案の説明を市内数カ所で行った
その場には、市の関係者は来なかったし、検討もされなかった
後に住民投票になってしまったが、
この時に真剣に討論しておけば住民投票にならずに済んだかもしれない
と口にした、市長支持の市議会議員がいた

結局のところ対案は出したものの問題にされず
粛々と計画が進められようとしたので求める会は
住民投票という手段を通じて検討をするように働きかけた

その後の結果は、求める会の方が市民の支持を受けることになった

住民投票が終わって、さて見直しが始まるかと思ったが
実務協議という名の公開の会議では
結果的に求める会側は
「自分たちの案は一度たりとも真剣に検討されていない」
の印象をもって終えたに過ぎなかった
実務協議が終了した時点で、片方は求める改案は実現不可能
片方は実現可能
しかし新聞に発表されたのは市長の政治判断の不可能

実務協議が終わったあと、求める会は実務協議で話されたことの
報告会を市内各地で行った
一方行政側はなんの説明もなし

そして数カ月後、やっと基本計画案の方針が新聞紙上に発表
市民が驚くような地下トンネル案が出現
この間、求める会は更に現実的な庁舎案を検討、作成
その説明会を行い、市側に検討するように求めた

しかし、意見は受け止めます、検討しますの言葉とは
裏腹に11月27日には市の(求める会の希望が込められたいない)案を発表 

結局、求める会は、ずっと自分たちの意向や案は検討されていなかった
と判断するに至った
そして、この経験から、次にどのような話が出てきても
同じように検討はされないだろうとする
悲しい結論に至らざるを得なくなった

こうした経過、進め方自体が住民投票を招いてしまったのではないか
というのが白井議員の趣旨
一方、やるべき段取り、ステップは踏んできたというのが市長側

討論は民主主義の話まで及ぶ
民主主義は簡単に言ってしまえば多数決でかった方だけの意見を聞いていれば
良いというものではない
住民投票で敗れた選択肢1の人の意見も考えるべきだ とする考え方
ここで、選択肢1の人の意見とは何かを市長の発言から解釈すると
「一棟集約」のこと

話はいつものようにそれるが、議会で協同提案の形で
住民投票文言を決めようとした時、出てきたのが
「一棟集約の是非を問う」という案
最初は求める会側の白井、加藤市議の提出するわかりやすい案だったが
共同提案となって突然この文案が出てきた
住民投票の署名活動をした方の意志は、一棟集約の是非を問うことではなく
当然のとこながら規模縮小、建設費削減であるから
受け入れなかったが、最終的に出てきたのが、あの分かりにくい案

この一棟集約は絶対守らなければならないものとして市長は理解している
しかし、求める会案にしてもこの一棟集約の考え方は実現されている
求める会案は教育委員会が別の棟に入るだけで、
あとは全部新庁舎に入ることになっている
この教育委員会の分が庁舎に入るか入らないか
つまり、住民投票で求められたのは、
教育委員会に行く人が少し歩くことになっても
総工事費が少ないほうがいいか
教育委員会は庁舎にあって余分に歩かなくて済むほうがいいか
のどちらを市民が選択するか?ということだったとも言える
その結果は、少しくらい歩いても、大半の業務の一棟集約は果たされているので
求める会側の意見を良しと判定した

問題なのは、選択肢1(敗者)の意見は聞かなくてはならない
というものの、一番肝心な勝者の意見が反映されていないこと
少なくとも求める会は自分たちの意見が反映されていると実感したことはない
(それを他の人がはどう感じるかは別として)

敗者の意見も耳にすべきだと話すその人が
庁舎建設見直しが大きな争点となった市長選で911票の僅差
であったにもかかわらず、一票でも勝ちは勝ち
自分たちの方針は信託されたとして敗者の意見を聞く耳を持たなかった
その聞く耳を持たなかったことが住民投票までに至ってしまった

こうして、ここまで振り返ると、やはり違和感を感じざるを得ない

行政報告会では市長リコールまで話が及んだ
何故、リコールをするのか?
庁舎建設の見直し計画が納得出来ないからか
それとも別の理由か?

もし、市長の資質を問うというのであれば
それは次の選挙戦で問えばいいのではないか

将来計画されている各種の問題を現市長で進められるということは
今まで問題視されてきたことをそのまま認めることになり
それは公益に反する
今までの市政の進め方、本当にそれで良いのか
一度真剣に市民間で考えてほしい、、、
 

この辺りは正直いろんな考え方がある
でも、自分としては何度も繰り返すが
あの分かりにくい条例案を持ってきて
それで瑕疵がないと言い切る、そういう姿勢は
他の部分でも同じような問題の存在を想像させるので
どうしても意義を唱えざるを得ないと言いたったところ

今日は市議会の一般質問
さてどんなことになるのやら

それにしても、ダラダラと長いな 

 

 


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