パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

マッカートニーⅢ

2021年04月27日 08時15分29秒 | Weblog

怖くて買いそびれていたCDをやっと手に入れた

大好きなポール・マッカートニーの最新の作品だ(マッカートニーⅢ)
彼が好きなだけに購入を躊躇していた
それは年月という残酷な現実を見たくなかったからとも言える
声が出なくなる(高い声も声量も)
老化による作曲能力の低下
そうなっても仕方ないとは思うものの、どこかで認めたくない気持ちが勝っていた

だが、好きを自認するなら最後まで付き合うか!
と思い直して手に入れた

そうきたか!
際立って優れた曲があるわけではなかったが、一気に聞き終えた
そしてポール・マッカートニーに謝らなくてはいけないかもしれない
との気持ちを覚えた

声が出ないなら楽器演奏で頑張れば良い
聴き終えた印象はこの一言だ
以前のマッカートニーと名付けらたアルバムのように、彼が(すべての)楽器演奏をしている
本当に音楽に関することなら何でもできるな!
と呆れるくらいだが、前作(エジプトステーション)同様にアルバムはメロディアスというより
リズムを強調した曲づくりが多くなっている
言い換えると楽器演奏が主体の音楽になっているように思える

だがさすがポール・マッカートニー、歌ではなく楽器演奏主体の音楽も
そこには音楽的なアイデアが散りばめられている
対旋律、ベースの動き、お得意のリズム、繰り返しの中のちょっとした変化
それはいつも感じることだが、モーツァルトの曲作りを連想する
アルバムの中にはピンク・フロイドを連想するものや、
ジョンレノンが作りそうな(I want youぽい)曲があってそうした聴き方をしていると退屈しない

彼の音楽はメロディアスと言われるが、それは彼が歌うという前提で出来上がっているように思える
高い声、声量も心もとなくなった今、彼は歌うことよりは楽器の演奏による楽しみに
シフトしたように思える
それはクラシック風に言えば、純音楽にシフトしたと言えるのかもしれない

アルバムは際立ってこれという曲は今のところない(聴き込むと違うかもしれないが)
ヒット曲集といいうよりは、コンセプトアルバムとまでは行かないにしても
全体で楽しむ作りになっているように思える

それにしても、やはり凄いな、、、
タレ目のおちゃめな左利きの天才、、参りました!

※一曲一曲の印象についてはもう少し聴き込んでから


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