女子ワールドカップ準々決勝日本対スウェーデン戦は
結果的にはFIFAランキング通りで強いほうが勝った
(スウェーデン2−1日本)
日本は前半は全く良いところがなかった
球際で負けていたし戦術的にも懸念した左サイドを使われて
高さでやられていはいなかったが
勢いだけでクリアできない厳しい現実があった
この試合の日本の問題点は一時期の男子の問題と同じだった
それはフィジカルの問題で
身長だけでなく体重も大きな差がある相手と戦うことに慣れていない気がした
選手の何人かはヨーロッパで戦っているのでフィジカルの違いは実感しているだろうが
昨日は当たりの強さ(日本の感覚ではファールと見えるもの)でも
またボールキープでも差があった
確かに体格差を生かしたプレーはボール奪取を難しくしたが
問題はボールを取ろうとする気概があったかどうか、、という点で
それがないと何人かかけて囲んでもボール奪取は上手くいかない
最近の守りは、かわされるのでむやみに足を出さないから
タイミングを見計らってできるだけボールを取るように変化している
ボール奪取に夢中になるとかわされときに後手を踏んでしまうが
ボール奪取に充分な練習・訓練をして、その気で向かえば思いの外うまくいく
それは名古屋グランパスの一昨年の守備がそうで、フィジカルだけの問題ではなさそうだ
そしてスウェーデンの守りも良かった
縦を切って進ませないようにして、日本が回している時はボールを奪う気持ちで
スピードに乗ってトライしていた
前半は上手くいかなかったので、後半は監督がどのような指示をするのか
気になったが、左サイドを遠藤に変えたのは、
ちょいと彼女を気に入ってるのでいい判断と思えた
解説はバラエティでアホな役をしている丸山桂里奈だったが
意外にも的確な指摘をしていたと思う
フィジカルに差がある相手と向かうときは
アジリティに富んだすばしっこいドリブルの仕掛けをもっと使うべき
というのは、その通りだとおもった
日本の男子も世界の強い相手と対戦すると押し込まれて
なかなか前にボールを運べないが、最近は三笘、伊東、久保が
1人でも前に運べる力がついている
しかし、この三人が出てくるまで何年かかっただろうか
女子の世界でもそういう選手が出てくることを期待したい
キープレイヤーの長谷川は上手い選手で気が利いたパスを供給していたが
点を取らないと怖くないという現実が見えた気がする
いい意味で彼女は点にこだわったほうが良いと思う
男子のときもそうだが、負けたときに問題点は多く見つかる
結局は強くなるには long long way to go だな
※ところで、日本が得たPKのシーン あれはあPKじゃなかった気がする
ゴールバーに当てて入らなかったが、むしろそのほうが、後味悪くなくて良かった