パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

今日は山の日(登山の思い出)

2023年08月11日 09時58分41秒 | 徒然なるままに

少し前までは4時30分台だった日の出は、今は5時台になっている
今朝は冷気が涼しくて、途中で窓を閉め、少しタオルケットを被った
ただ毎日記録している気温と湿度はここ数日変わらない
それでも少しづつ秋になっているのを実感する

今日は山の日
お盆に登山することが多かったが(その時しか機会がなかった)
蝶ヶ岳から常念岳に縦走するとき赤とんぼが飛んでいたのを思いだす
山の秋は早足だ

富士山に登る人のムチャぶりが報道されている
半袖半ズボン、草履で挑戦する人もいるが
とんでもないことだ

半袖でいると日焼けし火照って疲れが取れないし
素材が綿だと汗がひかず、高い場所では気温が低いので
水を含んだ分寒くなる
半ズボンは何かにぶつけて怪我をしそうだ
靴はガッチリしたものの方がいい
登山に疲れて知らず知らず足が上がらなくなって
つま先を石にぶつけたりする
やはり道具は道具で、専門の道具はそれなりの機能があって
使うべき理由がある

登山用具は仕舞ったままだ
いつか使うかもしれない、、と捨てずにいる

登山のきっかけは上高地で穂高岳を見たことだ
誰もが感動するあの姿を見て、不意にあの山に登ろうと思いついた
そして翌年には登山用品を購入して、山の本を読み漁って
上高地から涸沢、北穂から穂高小屋まで歩いた

この登山には苦い思い出がある
上高地から横尾、横尾から本谷橋までは問題なく歩いていたが
橋を渡ったときからの登山にはすごく苦労した
その時は一定のスピードでゆっくり登っていけば良いという
大事なことが頭に入っておらず、早く歩いて人を追い抜いたり
疲れて休んでいるときに追い抜いた人に追い抜かれたりを繰り返した

そして涸沢ヒュッテに着く頃は、10メートル歩くにも死ぬ思いだった
あんなに苦しい経験は初めてだった
だが登山は一定のペースでゆっくり登るものだ!
と、やま屋の歩きっぷりを見て心に刻んだ

歩き方の方法を覚えたこの年、白馬岳に登った
20日ほど前に登った経験が生きているのか、この登山は楽だった
大雪渓で気分転換ができ、お花畑もきれいだったし、雷鳥もよく見かけた
(この登山のとき日航ジャンボ機の御巣鷹山墜落事件があった)

山は良いなあ、、、
当たり前のようにカメラを持っていくと、撮ることが気になって
山自体を楽しむことができない気がして
ある時から網膜と記憶の中の絵を大事にすることにした

その気になれば行けて、確かに存在する純粋な場所
下山の時は思い切って一歩を踏み出さないと
いつまでも後ろ髪を引かれる思いで山から離れられないのだった





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