パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

あなたのなかの宇宙

2014年08月17日 19時10分10秒 | 

100の100倍が10,000
10,000の10,000倍が1億

音にしてしまえばあっという間に過ぎ去る一億と言う言葉だが
想像できる数字を何倍かすることで具体的なイメージを浮かべてみると
その数の大きさは気の遠くなりそうな話だ

そういえば碁でも使われる「劫」と言う言葉は
インドからの来た時間の大きさを表す単位で
うっすら覚えている記憶をたどれば1キロメートル立法の
大きな石の上に100年に一度天女が空から降りてきて座って
その座った結果石が欠けていって無くなるのが一劫だとか

つまりとんでもない時間ということ


ニール・シュービン 吉田三知世訳 早川書房

久しぶりに借りるのではなく購入したこの書籍は
このとんでもなく長い時間で起きたことの
現在人間が理解していることの解説と
それぞれの分野で偉大な足跡を残した科学者の紹介

何億年という時間の経過があれば
生命の誕生や進化
そういうことは起きたかもしれない
と素直に納得できそうだが
それでもビッグバンから水素・ヘリウムが生まれそのうちに酸素・炭素も
でき、いわるゆ空気の存在と他の化合物の存在の可能性は高まったとか
こうして噛み砕いて説明されると、そもそもの地球の存在自体がとても
神秘的なことに思えてくる

地球は元々はひとかたまりの大陸だたのが
分かれてプレートが移動する
そんな今では普通に紹介される理論が
実は新しいものであるといったことは意外だった

人間や動物、植物の進化は体を構成するタンパク質や遺伝子だけでなく
それらのもととなる原子すらも宇宙の歴史を含んでいる
まるで偶然のように思えても物質や生命があるということは
とてつもなく宇宙の歴史を表しているのだと再確認


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