パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

新城市議会傍聴(その2)

2015年03月16日 08時34分44秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

先週の水曜日、2回目の新城市議会の傍聴に出かけた
そもそも議会自体がどのような段取りで進んでいくのか
分かっていないが、前回の市議会を踏まえて
もう少し突っ込んだ現実的な話が聞けるものと
思っていたが、そういうものではなかった

第1号議案から第78号議案まで
あるものは質問を交え、あるものは質問なしに
次の委員会に進められていく段取りの確認作業のようだった

たくさんの議題が粛々と進められていくが
質問があるような議題は確かに聞いて確認しておいたほうが
いいような内容だった

先日新聞にも掲載されたが、新城市の特別職で非常勤の報酬等について
質問があってなかなか興味深かった
ここでいう新城市の非常勤の特別職とは今回は地域自治区の
自治振興事務所長のこと
このひとの報酬の算出の根拠の説明を求めたもの

ところで、その前に地域自治区というものがわからない
たまたま3年前に自分たちの区の役員の仕事をすることになり
その時にこの地域自治区をいうものができるようになる
と説明を受けたが、現実的な運営は区長さんを始めとした
数人で運営されるので、細かいところはわからない
とにかくシステムが変わったというくらい

市としては各自治区にお金の使い方を考えてもらって
無駄な出費を出さないようなシステムなのだろうが
どうも具体的なイメージができない
地域自治区はもうひとつ交付金事業の審査もあった
各地区に割り当てられた交付金を申請された事業の審査を行って
認められたものにはお金を提供するというもの
これも機械的に(我々の地区では)区長さんが
その審査の役員となっているだけで任期は短く
実際には市民には伝わっていないのが現実

その分からない仕事の事務所(自治振興事務所)の事務局長が
今回生まれたわけだが、質問に「一体何をするのか?」とあった
窓口と業務の管理、
なんだかわかったようなわからないような
報酬の根拠は
この仕事は市職員では副部長職に当たる
そこで年収を時給換算にして、非常勤の人の働く時間に乗じて算出
事務局長の選び方、資格等は
コミュニケーションスキルがあり、市の実情もわかっている人で〈だったかな、、)
とにかくふさわしい人を選んだ
誰が選んだのか?
これは市長の権限によって選んだ

新聞には誰々が何々の事務局長に専任されたの数行だが
現実には少し含むところもあるような行動と勝手に納得した
(ここで何を含んでいるかは表にしない)

市の仕事、行政の仕事で一番の問題は
実は何をやっているかわからない点
わかろうとしない庶民に責任があるのかもしれないが
それでもわかろうとして取り組み方も、取り組んだところで
なかなか障害が多い

今回市議会を傍聴すると出てくるのは
法律の条文と第何項と言う言葉
この言葉のオンパレードで一般人には何のことかわかりにくい
つまり現実的には庶民が議会の内容を真に理解するのは難しい
ということで、庶民の代表として専門的な知識を有していると
思われる代弁者、代議員を選出して庶民の代わりをやってもらおう
と考えたうえでの議会制民主主義ということなのだろう

さてこの庶民の代表・代弁者は今度は本当にその知識と
市民目線での活動をしているか?
が今度は問題になる
〈多分国に当てはめても同じこと)

市議会で決まったこと、検討していること、やろうとしていること
それらを目にする機会はあるのか
議員だよりというものが定期的に発行されているし
市の広報にも掲載されているというが、、、

結局、行政は請求主義ということ
庶民や請求者が段取りにしたがって請求しなければ
行政が自発的に何かをすることはない

つまり、わかりやすく市民に伝えるということはしない
ただ、伝えるという過程を踏んでいるだけ

なるほど、大半は堯舜の政治のように何も気にならずに
暮らしていければそれだけうまく行っていると
考えることはできるが、こと問題が起きた場合には
庶民は少し考える必要がある

さて、まだいろいろあったが
一旦全て終了した時点で住民投票についての
臨時の提案が二人からありあった

ひとつは常設型の住民投票のシステムの変更
住民投票の条例の制定
合併特例債の延長を求める意見書

住民投票を求める署名活動を行ったが
現実的であるとおもわれた常設型の住民投票に関する法律も
実際行ってみるといろいろ良くない点が見つかった
まずはハードルが高過ぎる
エアコンの設置の有り無しで行われた埼玉の住民投票と比べ
3分の1はあまりにも高いのではないか
これは市民が主役の基本条例に反するものではないか
検討して欲しい

5日間で9000もの署名が集まった
住民投票を行うという判断をしないか

合併特例債の延長を国に請求する意見書をださないか

おおまかに言ってしまえばこんな内容
提案理由の発表があった後に議員からの質問があった

まずは最初の常設型の住民投票に関する法律の改正
確かに3分の1の署名はハードルが高いのは実感
だが今回住民投票を行うとしたら費用は2000万円必要とのこと
頻繁に住民投票をいうことになれば、それはそれで問題

今回の提案は新市庁舎の再考を求める住民投票については
そのシステムに不備があるように思われる
市民が自由に選ぶことができるようにとありながら
意見に対する判断は○を書くだけの選択肢になっており
×を選ぶ事ができないが、自由ではないのではないか?
秘密投票となっているが無記名ではなく秘密投票とした理由
(鳥取県の例を参考にしただけでほとんど無記名と同じ意味との解答)
そもそも時間的に間に合うのか
一から見直しではない、現状の案をベースに縮小をもとめるもの
普通は決められた範囲内でこなしていくのが普通の社会
間に合うかではなく間に合わせる

ということは間に合うと解釈されるが
その上で合併特例債の延長とは先程の間に合うとの意見と
整合性がないように思えるが、、

その他色いろんな意見がでた

しかしそこで気になったのはこうした議会では
決してより良い案を創りだそうという機会ではないということ
素直に耳を傾ければ相手側の良い意見があれば聞き入れても
良さそうな点もプライドというか、一旦口に出してしまった言葉への
責任かどうかは知らないが、最後は意地の張り合いになってしまっている

普通に考えれば合併特例債の延長を求めることは
単に保険をかけるくらいの意味ではないのか
国に安易に求めてはいけないから慎重に扱わなければならないのか

言葉の上での整合性は
必ずしも実生活での知恵に繋がっていない
結果責任の政治家は、想像力を持って判断すべきと思うが、、

正直まだ議会のシステムはわからない
多分細かな検討がなされる委員会なるものが
あるのだろうが、それは公表されるのか

それにしても自分にとっては
今回の住民投票に関する活動は無関心でいた市政への
関心を高めた意味では大きかった

自分と同じような人も増えただろうか



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新城×若者 | トップ | よく見れば蜂が飛び回る桜かな »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住民投票・市庁舎・リコール・市政」カテゴリの最新記事