パンセ(みたいなものを目指して)

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報道の方向性

2017年05月26日 14時30分33秒 | あれこれ考えること

昨日の夜から今日の朝にかけて、朝日新聞や民進党が手にした
「総理の意向」とか「官邸の最高レベルが言っている」
と書かれた 文書は存在するし、自分はこの目で見ていると答える
前文部省事務次官の前川氏のインタビューの様子が数多く流されている 

それが本当かどうかは、ここでは問題としない
そしてその意味が具体的にどういう意味かも考えない
ただメディア(テレビ局)がどのように映像を流したかに注目する

この日は暑い日だったのか、マスコミが多数集まったせいで人息で熱くなったのか、
それとも緊張のせいか前川氏の顔から汗が流れ落ちていた
それを映すのは問題ない
しかし、あるテレビ局は「出会い系バーに行ったことはありますか」と聞いた質問のあとで
顔の汗を拭う前川氏の映像を大きく扱った
それは見る人に、この質問で前川氏は顔から汗が出たと思わせるのに充分な映像だった

しかし、よく見ると前川氏だけでなく隣にいた弁護士も顔の汗を拭いているシーンがあり
単純にこの会場は蒸し暑かったのかもしれないのだ

テレビ報道は編集という作業があり、そのやり方次第で人にあるイメージを植え付けることができそうだ
そのことを扱った小説に「破線のマリス」というのがあったのを思い出した

今回の事件に関する報道は、かなり奇妙だ
怪文書とか存在しないと言いながら官邸はそれをリークしたのが誰かは早くから知っていた
そして、既に現役でないその人の下半身スキャンダルを思わせる記事を読売新聞は大きく扱った
それは官邸からのリークとの噂がある
また話は変わるが、憲法についての安倍さんの考え方は「読売新聞を読んでくれ」
と、ここでも読売新聞で少しばかり特定メディアに偏っている 

また森友学園騒動の籠池さんの証人喚問のとき、例の谷さんのFAXは
まだ誰も手にしていないはずの段階で、フジテレビに山口敬之氏が持参して(官邸から入手?)
その解説(0%回答との)を昼の時点で行っていた
この山口敬之氏のフェイスブックの写真は、この人がどういう立場とかが
無防備と思われるほどはっきり分かる(安倍さんの写真が大きく扱われており、まるで応援団のようだ)

つまりは客観的とか公平と思われているメディアもかなりそれぞれの色合いがあるということだ 

メディアリテラシーという言葉がある
ウィキペディアによると

メディア・リテラシーmedia literacy)とは、世の中にある数え切れないほどの沢山の情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、そのを見抜き、活用する能力のこと。「情報を評価・識別する能力」とも言え、カナダ・イギリスおよびオーストラリアでは、カリキュラムに取り入れるよう国の政府が指定している。アメリカ合衆国での扱いは、州によって異なる。アメリカ合衆国以外では、メディア・リテラシーが単に「メディア教育」と呼ばれることも多い。

「情報を処理する能力」や「情報を発信する能力」をメディア・リテラシーと呼んでいる場合もあるがこの項では主に、「情報を評価識別する能力」「情報をクリティカル(批判的)に読み取る」という意味でのメディア・リテラシーについて記述する。

メディア・リテラシーで取り扱われるメディアには、公的機関やマスメディア新聞テレビラジオ等)を始め、映画音楽書籍雑誌等の出版物インターネット広告等、様々なものがあり、口コミ(口頭やブログ等)や各種の芸術等も含まれることがある。


現代の日本はこの能力が必要になっている
もっとも多くの人は既に、読売新聞・日本テレビ・産経新聞・フジテレビと
朝日新聞・テレビ朝日・TBS・東京新聞(中日新聞)の方向性の違いを知っているかもしれないが

メディアの報道の仕方、方向性
それはしっかり見守らねば、、(そのうえでしっかり判断しなくては)
そして評論家や解説者の言葉を安易に自分の考えとしないようにしなくては、、 


 

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