パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

マイブームはフルトヴェングラー(のレコード)

2012年01月11日 20時24分46秒 | Weblog

年末に購入したレコード、
フルトヴェングラー指揮のフィデリオを先日聴いた

なるほどこの作品が頻繁に上演されないのが分かった
最初の方は、ベートーヴェンもこんなところもあるのか
個性もところどころに見られるし
なかなかいけるんじゃないかな
と思ったが、2幕になるとあまりにも話が直線的すぎて
起承転結の転がなくて少しつまらない
確かに音楽はいっぱい詰まっている感じはするけれど
台本が弱いのは歴然としている

ところでフルトヴェングラーの指揮・音楽
この演奏だけでなく彼の演奏全般に言えることなのだけれど
彼の音楽に対峙する場合は耳という器官を通して聴いているというより
目覚めさせられた感覚を総動員して参加し体験している
そんな気がしてならない

聴いているのではなく
体験している
トリスタンの愛の2重唱は耳の快楽ではなく
今現実に起きている濃厚な感情の推移
それを自ら感じている気がする

ところでフルトヴェングラーの名演
自分があげるのは
トリスタンとイゾルデ 全曲盤
マーラー さすらう若人の歌(フィッシャー・ディスカウ フィルハーモニア管弦楽団)

ベートーヴェンはおなじみ第9 バイロイトのもの
エロイカは1952年のベルリン・フィルとウィーンフィルのもの
7番も凄いし5番は戦前のもいいかもしれない
ヴァイオリン協奏曲は メニューインとベルリン・フィルのもの

シューベルト 9番 ベルリン・フィル
ブルックナー 7.8番 ベルリン・フィル
ブラームス 1番 1952年のグラムフォンのベルリン・フィルのもの
シューマンの4番 晩年のベルリン・フィル もいける

こんな風に挙げていくと結局持っているもの全て
みたいなことになってしまいそうだけれど
神聖視するつもりはないけれど
やっぱり凄いな!

それは彼だけの力じゃなくて
時代が欲したものだったかもしれない

今度、第9の若い時期のものを手に入れることにしようかな


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