NHKは偏っているとの批判も多いが、時にとても興味深い放送もある
「欲望の資本主義」とか大河ドラマなどは良質の番組だと思うが
ふと目にしたNHKスペシャル「超進化論」もすごく刺激的で面白かった
数年前「樹木たちの知られざる生活・森林管理官が聴いた森の声」では
植物が枝が伸びてそれぞれがじゃまになった時、何らかのコミュニケーションを
図っているみたいなことが書かれていたが、この番組でもそのことが紹介されていた
何も感じない植物と思われがちだが、樹木が葉っぱを虫に食われている時
樹木はその状態を樹木全体に伝達して、遠くの場所では虫に食われないように
毒物を作り始めているというのだ
森の中で樹木が一本虫に食われたとしても、その周りの樹木が被害に襲われないのは
食われている樹木が化学物質を放出して、その危機を伝えて毒物の生成に役立っているかららしい
この番組は根っこに住みつく菌と根っことの共生も紹介されていて
進化論は生き残るための競争ではなくて、生き残りのためには共に生きたほうが
生き残る可能性が高い、、との新しい進化論の考え方を示している
生き延びる可能性が高い方法は、「ゲームの理論の囚人のジレンマ」と似ているかもしれない
自分だけが得するのではなく、お互いが得する方が生き延びる可能性は高い
(囚人は全体最適の方が刑は少なくて済む)
ここでは倫理的な価値観云々と言うよりは、可能性の問題としてお互いが助け合うほうが
良い結果を導き出すとしている
人間社会もお互いが助け合ってるほうが生き延びるチャンスは多いと思うが
なかなかそうはならないようだ
番組の最初の方で紹介されたが、地球上のすべての生き物の重さを計算すると
動物とか菌類など生き物のの重さは約5%で
残り95%程は植物が占めており、この数字からすると地球の最強の生き物は
植物なのだそうだ
だから植物から学ぼう、、と言うことなのだが、こうした新しい知識は
相対性理論的なインパクトがあると思ったりするが、さて