パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

木は水分を含んでふやける

2022年08月05日 08時58分04秒 | 徒然なるままに

気温が高くなって線路が伸びて、そのために脱線の危険性があるので
電車が運休するというニュースが時々報道される
線路のゴトンゴトンと音がするのは、つなぎ目が存在するからで
熱くなった時の事を考えて隙間を作ってある
子供の頃、線路を覗いて確認した記憶がある

気温が上がれば何でも膨張するのと同様に
木も水分を吸収すればふやけて膨張する
雨の度に気になるのが近所のお稲荷さんの本堂
一番の心配は雨漏りで、下に受け皿を設けて目立つ雨漏りは
バケツとかプラスティックの箱で受け止めている

その本堂に入るために扉の鍵を開けるのだが
雨の翌日は木(木製の扉が)が水分を含んで体積が大きくなっている
開けるときは力を入れて引っ張り、締めるときは
お尻で扉を押さないと閉まらない
体積というのもは一定ではないのだな!と当たり前の事実に驚く
(カラカラに乾いているときはウンもスンもなく開け締めができる)

これだけ木が水分を含むのだから、木造家屋(真壁造)の我が家は
柱やむき出しの天井が湿気を吸収しているのだと想像できる
我が家の当てにできない湿度計は高い方も低い方も
とんでもない湿度を示すことはない

気温によってサイズが変わるのだから、物差し(メジャー)も少し影響があるはず
寒いときと暑いときのメジャーの間隔はちょいと違う
大概の生活には影響のない範囲の違いだろうが、精密な計測を必要とする場面では
どうやっているのだろう

メートル原器というものがあるらしいが、これにしても気温でサイズが変わってくるので
頼りにならないことになる
何でも現在の1メートルの定義は、一秒間に光が進む距離の何分の1としているとか

というわけで、精緻な社会とは違うアバウトな社会に住んでいる我々は
いろんなところでアバウトのままやりすぎしているのだろうと思う
報道に出てくる「受理」という言葉の定義もぼんやりと個々の主観で決めていて
実際の定義とは違っていると思う
(住民監査請求をしたときに、受付と受理とは違うと説明された)

本来ならば精緻な定義のもと体系付けられるのが理想だが
世の中は、どうもそうは行かない
みんながみんな、それぞれの理解の仕方で理解をして
その上でなんとなく社会が成り立っている

なんとなくこうしたほうが良いとか、こう考えるほうが自然といったような
自然法的な発想が、現代社会は妙に軽んじられていないだろうか
と言っても、なんとなく漠然と流れに乗りやすい風潮も不安だが、、

個人の総和が社会にはならないと最近強く実感する
個人が集まり団体になった時、その団体は個人の総和とは異なる動きをするのは
コロイドの現象のような気がする
そういえば、最近「複雑系」という言葉を聞かないが、あのブームは何だったんだろう

相変わらず、まとまらない話

コメント
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