パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

少数者の支配と民主主義

2022年03月10日 09時49分40秒 | あれこれ考えること

一人の狂ったリーダーのために世界が混乱している
毎日ニュースを見るだけで落ち込んでしまう

民衆の声を反映する民主主義といいながら
結果的には少数者の支配による政治がどの国も行われているようだ
(プーチンも選挙で選ばれた)

民主主義は民衆の声を反映させないシステムという考え方があるようだ
そもそも民衆はポピュリズムに影響されやすく
一時的な、そして感情的な狭い視野で判断し勝ちで
決して正しい判断をなし得ない存在と見ていて
それゆえに、民衆の声をダイレクトに反映するのは危険だとし
どこかでフィルター(ブレーキ)を掛けることが必要とされる

そのフィルターをかけるのが選挙による代表性というシステムで
時間とか専門知識とか広い視野を必要とする政治的な判断は
選ばれた政治家にフィルター機能を果たしてもらい
そうすることで効率的だったり適切な方向に向かうと考えられている

民衆の声を反映しないというのは、選挙において、民衆の声Aと民衆の声Bが争うことによって
負けた方の声は反映されなくなり、それが結果的に一部の民衆の声は反映しても
(選挙の上の)少数の意見は反映されないことになるという意味で
民主主義のあるべき姿、負けた方の意見も如何に活かしていくか!の理想はあるとしても
現実は多数決イコール民主主義の思い込みが世の中には多く
数で押し切られることが多い

すると当たり前の事実として選挙に勝つことが政治的な決断をすることになる
選挙に勝つには利益団体はその存在を守るために自分に有利な方にお金も人力も提供する
そしてそれが結果的に利益を共通とする少数者の支配につながる

面倒くさい話だが、現実の社会を見ればそれはこの国でもそうなっている
いったい選ばれた人が正しい判断をしうるとする根拠はなんだろう
それは多数の支持を得て選挙に勝ったという事実だけなのだろうか

どうも人様の作る考えやシステムはどこか不完全だ
想像した通りとか理想通りには進まない
それは利己的に行動する生き物として癖のよるもののように思えてしまう

理想を言えば選挙に勝った人は人格高潔、お金にもきれいで、広い視野を持ち
専門知識も備え、共感する能力に長けている人となればいいのだが
そういう人は中にはいるが、現実社会はどうなんだろう

だが現実は現実、こうしたことを踏まえて人はどうしていけばいいのだろか
必要なのは全人格的な教育なのだろうか?
でもこれは時間がかかりそうだし、これに反応しそうな人は少数者のような気がしないでもない

なんだかなぁ~
世の中は理性で徐々に発展していくと思っていたのが、全然そうではなくて
情けないくらいの状況になりうつつあって落ち込みそう

例のごとくまとまらない話

コメント
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