パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

雅・直線・石

2019年05月18日 08時29分00秒 | 徒然なるままに

京都が好きだ
年に何回か出かけて、そのたびにホッとするとか懐かしい感じを覚える
好き勝手に歩くのが好きなので利用することはないが
おすすめツアーのコースに「雅コース」「侘び寂びコーズ」がある
振り返って見ると自分が好きなのは「雅」の方なのだと気づく
お寺さんも凛とした緊張感にあふれる禅寺や思索的なお庭さんよりも
趣味の良い調度やしつらえのお寺さんのほうがに惹かれるし
このセンスは一朝一夕には真似できないな、、とも感じたりする

お寺さんは仁和寺とか大覚寺のほうが、妙心寺や銀閣、建仁寺よりも好きだ
回廊はそこで暮らしていた人々の見た景色を今見るようで、いつもワクワクする
そこで、フト気づいたことがある
京都の自分が良いと感じるものは直線でできている
先日訪れた御所の閑院宮邸跡などは、外から眺めたときのスッキリした形は
横の直線が際立って単純にきれいだなと思う

京都でよく見られる格子も直線だし、行ったことはまだないが桂離宮も
どこか直線が印象に残りそう(写真で見たものは)
そんなことをつらつらと思っていると、今度は京都は石に対する技術とか
センスも際立っているのではないか、、と思えてきた
小さな塔頭寺院に入っていくときの石でできた通路は、きっちりと敷き詰められて
つい写真を撮りたくなってしまうけれど、ヨーロッパの石畳とは違うが
どこか石の創造物に対する感覚は似ているような気がしてしまう
大きなお寺さんの石の建造物(階段とか)も気になって
一体この重たいものをどのように運び、加工し、設置したのかと
素朴な疑問が湧いてくる
日本の文化は木造だけではなく、石も同様にそれなりの文化も職人さんの技術もありそう
鴨川の堰も、随分昔の時点でできているような、、、

ということで興味の尽きない京都
次に足を運ぶのは、今の時点で決まっているのは11月22日
この日は太秦の広隆寺の聖徳太子像が一般公開され(いつもは非公開)
大嘗祭で着用した黄櫨染御袍を着服することになっている

最近は京都に行く場所がマニアックになって、行ったあとで知り合いにその話をしても
あまり通じないことが多い
でも、詳しくなるということは、そういうことなのだろう

コメント
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