パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

記憶の中のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン

2009年04月23日 22時12分32秒 | 音楽
今年はバッハ
昨年はシューベルト
その前は国民学派
その又前はモーツァルト
一番最初がベートーヴェン
ゴールデンウィークの最近の自分の中の定番行事
熱狂の日 音楽祭

今年は予想以上にチケットを手にするのが難しくて閉口した
バッハが人気があるのか
この音楽祭の人気が高まってきたのか

いずれにしても3日は結果的には手にすることが出来たのは
大ホールの演奏会だけ
来年もチケット入手困難は続くのか?
(それとも不景気で音楽祭自体が中止のなってしまうのか?)

ところで演奏会の記憶をたどってみると
歳とった所為なのか昨年のものはほとんど覚えていない

反対によく覚えているのが
初回のベートーヴェンの「荘厳ミサ」のグローリア
楽器が演奏を止めて声だけになったときの
その効果のすばらしいこと、すばらしいこと

それまで気にしていなかったグローリアが
こんなに良かったとは
反対に期待したアニュスデイは普通で特に覚えているわけではない
ライブは生き物でなかなか難しい?

モーツァルトの年も覚えているのは
「レクイエム」の自筆の部分だけ演奏したもの
とてもすっきりしていて雑味がなくて
これぞ晩年の天才の仕事
ジェスマイヤーはご苦労さんだけれど力不足と
思わざるをえなかった
それとK364の第2楽章の綿々として
息をするのさえ忘れるような瞬間も覚えている

国民学派の年、良かったのは圧倒的に
フォーレの「レクイエム」

穏やかで決して押しつけがましくなく
品の良い音楽に満たされ
じんわりと涙が滲んできて
そして、それがいつ出てきたのか気づず
いつまでも音楽が続いて欲しいと切に思ったものだった

こんなふうに数年たってからも思い出せる何かが
一つ二つあれば音楽祭に行ってよかった
と言うことになるだろう

さて今年はどうかな?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする