贈り物のお菓子

昨日＆一昨日はお菓子を作っていました。

大学時代からの親友Ｙ。
年子のお姉さんがいて彼女達は仲良し姉妹。

でも。春頃からお姉さんの体調が優れないと
聞いていたので心配していたら・・・
先月、「腰が痛い、疲れやすい」と言う症状で
病院を訪れ、複数の病院で受信して"すい臓がん"の
末期であることが判明してしまいました。

抗がん治療をしたけれど効き目がなく余命宣告３ヶ月。
まだまだ一般的には"若い"といわれる年齢。
家事の全く出来ないご主人と　大学生の息子さんの
３人家族で　数年前、ご主人の転勤を機に横浜へ
引越していたけれど　Ｙの家に遊びに行くとよく
お姉さんも来ていて一緒におしゃべりしたのを思い出す。

「残された日を病院で過ごすのはイヤ」と入院せず
自宅生活を選択したお姉さん。
でも体調や暑い時期が重なり、今は食欲がなく
それでも「少しずつでも食べなきゃ！」と好きな
食べ物や食べやすいものを　手近において生活して
居るという。

お姉さんが最初に私のお菓子を食べた時、
「うっまぁーっ！●●●●タルトファクトリーの
タルトなんて比べ物にならない位　美味しいよっ！」と
フルーツタルトを大喜びで食べてくれたのが本当に
嬉しくて　いつも　その時のことを思い出す。

何も出来ないけれど・・・
ほんの一口でも何か食べる時の"ほんの一口"に
なれば・・・と彼女の好きだったパウンドケーキと
少しずつ摘めて優しい味わいのメープルクッキーを
焼いた。

その"贈り物のお菓子"を親友Ｙが引き取りに来るので
用意しながら　ふと考えたら１６日はＹの誕生日。

きっとお姉さんのことや実家のこと、自分の家のこと、
家族のことで　毎日忙しくしているし　いつも自分の
ことは後回しにする彼女のことだから　自分の
誕生日なんて忘れているに違いない。

忙しい彼女に　何かしながら"立ち食い"も出来るように
お誕生日のケーキはロールケーキに決め、夏っぽく
バニラの生地にココアの水玉模様をつけてみた。

中のクリームはレアチーズムースに水玉っぽく
フレッシュのブルーベリーを少し巻き込んだ。

Ｙ自身はフルーツ大好きだけど彼女の長女は
フルーツアレルギーがあるので生のフルーツは×。
次女はナッツのアレルギーがあるのでナッツも×。

でも毎度　チョコレート味・・・なんてつまらないし
今回は彼女のお誕生日ケーキだから少し大人に、
フルーツも入れるけれど　フルーツが周りの
クリームに溶け出さず可愛らしく・・・と決めた。

まだカット前のロールケーキを見たら
なんだか少～しキリンみたい。

巻くときに少々　慌ててしまったので納得できない
巻き上がりになっちゃった・・・
端っこを切って確認。

あぁ　やっぱりチョット残念

でも。Ｙもお姉さんも喜んでくれたらいいな。