小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

早春のロンドン ~ミラーレス、リコーGXRマウントA12は本当に使えるか?~その7

2012-04-19 21:40:01 | 旅行
早春のロンドン ~ミラーレス、リコーGXRマウントA12は本当に使えるか?~その7


リコーGXR+マウントA12+Kマウント用アダプター+ツアイス・デスタゴン18mm, 3.5F ZK

海底トンネルが走るドーバーの港です。うっすらと対岸のフランスが見えます。ここをはじめて飛行機で渡ったり、泳いで渡ったり、泳いで往復した人もいるそうで、いろいろ銅像が立っています。


リコーGXR+マウントA12+Kマウント用アダプター+ツアイス・デスタゴン18mm, 3.5F ZK

ガイドさんはビキニは持ってきましたかとか冗談を言っていましたが、結構寒いです。


ペンタックスK5, ペンタックス100mm macro

湾の左手にホワイトクリフというその名の通り、白い崖がみえます。


ペンタックスK5, ペンタックス100mm macro

バスツアーのお客さんです。イギリスはこういうアラブ系とインド系の方が多いですね。イギリスに住んでいる方も、国外から来られる方も。そこがアフリカ系の方が圧倒的に多いアメリカとちょっと雰囲気を異にしています。
  
  ひとはしゃぎしてからカンタベリーに向かいます。

カンタベリーで食事。旅行社推薦のレストランで、またまた、フィッシュ&チップスとビーフバイを注文。それしかないのですからしょうがない。食後一緒に店を出たアイルランド出身のイギリス人が家内に話しかけてきて、家内の英語をきれいな英語だといって褒めちぎっていました。どうせわかるフレーズしかしゃべっていないのでしょうが、単語と文法さえきっちりわかっていれば、当世流行のスラングばかり教える英会話教室なぞ行く必要はないと豪語しているだけはあります。イギリスでも言葉がめちゃくちゃになっているご時世のようです。もともとイギリスといえどもスコットランドやアイルランドの言葉をロンドン子はほとんど理解できないそうです。


ペンタックスK20D, ペンタックス15mm limited

カンタベリー大聖堂の門のまえで待ち合わせ。


ペンタックスK20D, ペンタックス15mm limited

今日は、小雨が降ったりやんだりのお天気です。傘をホテルにわすれてきた家内は、リーズ城でビニール傘を買ってさしています。もったいないといって、これを日本まで持ちかえりました。


ペンタックスK20D, ペンタックス15mm limited

597年にローマ法王が修道士アウグスティンを英国に布教に派遣して、彼が創立して、初代のカンタベリー大司教となったわけです。それから現在のイギリス国教会の総本山になるまでの、あるいはなってからの数々の物語があるのです。


ペンタックスK20D, ペンタックス15mm limited

東側の建物は、偉い方の像を並べたてる、どう見ても、典型的ゴシック建築です。


ペンタックスK20D, ペンタックス15mm limited


ペンタックスK20D, ペンタックス15mm limited

この三本の剣がカンタベリー歴史上重要な意味を持っています。ガイドさんは当時の国王ヘンリー2世をさかんに攻撃しています。1170年にヘンリー2世の意向を3人の騎士が実行し、当時の大司教トマス・ベケットを暗殺してしまったのです。当時、力を増大させるローマ・カソリック勢力とイギリス国王のあいだで強烈な摩擦が起きていました。ヘンリー2世はその時の女王と離婚したかったのですが、カソリックではそれが出来ません。ここで、イギリスからカソリックを一掃して、イギリス独自のイギリス国教会を作ってしまったのです。大司教は暗殺するは、それまでのカソリックの美術品もみんな壊してしままうは、大変だったのです。それゆえにイギリスには古い美術品が全然ないのだといって、ガイドさんはヘンリー2世を恨んでいるわけです。ベケット大司教が暗殺されてから、ベケットの奇跡といわれる現象が次々に起こったということです。
  右端に、首をいれてみました。ちょっと悪趣味ですか。


この後、ペンタックスK20Dが不調となって、ペンタックスK5 、ペンタックス15mm limitedという組み合わせに交換します。せっかくガイドさんに撮ってもらった家内とのツーショットがパーになってしまいました。チップに記録が出来なくなってしまったのです。心配だな、ペンタックスに持ち込まなくては。やっぱりカメラ一台というのは心配だ。最も信頼していたK20Dが壊れるとは。これも、ベケット大司教の怨念かもしれない。


リコーGXR+マウントA12+Kマウント用アダプター+ツアイス・デスタゴン18mm, 3.5F ZK


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited


リコーGXR+マウントA12+Kマウント用アダプター+ツアイス・デスタゴン18mm, 3.5F ZK


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited


リコーGXR+マウントA12+Kマウント用アダプター+ツアイス・デスタゴン18mm, 3.5F ZK

西側の建物です。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

西側の方が後で作られ、ごてごてしていないように思うのですが。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

カンタベリー大聖堂とウエストミンスター寺院はイギリス国教会が作ったゴシック建築。何れも世界遺産に登録されています。ウエストミンスター寺院は威圧感が少ないというのは、イギリス国教会のほうが、権威主義でなく、像が祈りの対象でなく、像が少ないから威圧感が少ないのではないかというのが家内の意見でした。確かにウエストミンスター寺院が大体完成したのは14世紀末で完全にイギリス国教会の影響下あると考えられます。カンタベリー大聖堂もイギリス国教会の総本山でありますが、11世紀に造られましたから、元はカソリックの影響下で作られたのです。しかし、その建物は焼失し、フランスのゴシック建築家が設計して12世紀に再建し始めました。すでにイギリス国教会が成立していた時期ですが、その東側の部分は外壁に像がいっぱいあって、典型的ゴシック建築に見えます。西側は15世紀初頭まで建築しているのですから、ウエストミンスター寺院とほぼ同時期に作られており、完全にイギリス国教会の影響下で作られているはずです。さらに、カンタベリー大聖堂の地下聖堂(クリプト)は11世紀のロマネスク様式で焼け残ったものでしょう。カンタベリー大聖堂は色々な影響下のミックスですから、ウエストミンスター寺院とカンタベリー大聖堂を比べるのは、にわか勉強では無理です。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

大聖堂を出て、カンタベリーの街を歩きます。ジェフリー・チョーサーのカンタベリー物語で語られているように、巡礼の方々がこの道を通ったかと思うと感激だと家内がおっしゃいます。そうかそれなら、カンタベリー大聖堂がそう簡単にころっとイギリス国教会風に建物を改築することは出来なかったのだろうなと思うのです。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

目印の時計台。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

時計台を過ぎて、バス停につきます。英国人の老夫婦が道に迷って、約束の時間におくれること30分。バスはじっと待っています。その間、しょうがないからバスの窓から見える(これしか見えないのだからしょうがない)下着ディスプレイの前を美女が通ったら撮影しようとカメラを構えていたのですが、そのような方は通らず、3人の杖をついた御婆さん(4人目は御婆さんとはいえないかもしれない)がよたよたやってきて、アー疲れたドッコイショとベンチにすわります。なんせ、イギリス国教会に総本山ですから、死ぬ前に一度は(かもう一度はか)訪れようという方かもしれません。まあこの組み合わせも面白いかと撮った写真です。みな、遅れてきた老夫婦を非難するでもなく、バスは帰路についたのです。



ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

さて、バスは出発しましたが、ガイドさんは古い城壁の話をしています。そんなこと知らなかった。勉強してから旅行はしないといけません。この城壁をガイドブックの地図にはローマ時代の城壁と書いてありますが、ネットにはただ城壁が残っているとだけしか記載がない。みんなはっきりわからないから書いてないのだ。ガイドさんはノルマンの城跡だと言っていた気がします。遺跡として両方あるのでしょう。とにかく、いまのアングロサクソンのイギリス大国ができるまでに、もとはケルト人の王国があって、中世時代に、そこにノルマンとアングロサクソンの侵入があり、拮抗状態であった。そのバランスをこわしたのは、ノルマン・コンクエストといわれるフランスのノルマン系、ノルマンディー公のようだ。ノルマンとの戦いに疲れたケルトをノルマンディー公が侵略して、カンタベリーに城を築いた。それでもイギリス全土を制圧出来ない内に、アングロサクソンが力を増大して、結局イギリスを制圧したという。なんとも日本の戦国時代とか、中国の三国志の時代を思わせる戦いの歴史があったようです。ガイドさんは、イギリスは2度征服された、ローマとノルマンであるとさかんに力説していました。だけど侵略したのはアングロサクソンじゃないか。ついでに世界中を侵略したわけだ。    
ノルマン遺跡を見落とすなぞ、当方はノルマン追っかけ人とはとうてい言えない。なんてこった、イギリスとノルマンを全然結びつけていなかった。バカだね。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

これもきっとノルマンのお墓だ。残念。


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited


ペンタックスK5, ペンタックス15mm limited

すんでしまったことはわすれて、一路ロンドンに戻ります。まだ17時ごろでしたか、コベントガーデンのそばで落としてもらって、コベントガーデンのマーケットに向かいます。







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