小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

ベルリン・フリー旅行 その7 オライエンブルグ・ユダヤ人強制収容所記念館

2015-05-30 18:22:55 | 旅行
ベルリン・フリー旅行 その7 オライエンブルグ・ユダヤ人強制収容所記念館

2015-5-30

今週の日曜、24日でしたか、意を決して1.5年は御無沙汰していたテニスクラブへ顔を出しました。 自然教育園を3周して1日10000歩歩くというやり方では、どうしてもこれ以上は体重が減りません。79kgが72kgに減ったのですから大成功なのですが、目標は70kgを切ることで、72kgから先がちっとも進みません。足の筋肉がついて、基礎代謝量がふえたのが、体重減少の理由ですが、そのかわり筋肉の重量増になりますから、減少増加の双方向が拮抗してしまうのでしょう。食べる/飲むことは一切減らしてないので、1日10000歩ではこれが限界です。自然教育園6周/日などというのはあまりにばからしいので、週一のテニスを加えるとどうなるかを試してみようと思ったのです。本当言うとスポーツは嫌いです。テニスもやるたびに、もうやりたくないと思うのです。1.5年ぶりに訪ねてみると、やっているオジサン、オバサンの顔ぶれは1.5年前とちっとも変らず、陽気な方は相変わらず陽気、負けると機嫌が悪い方は相変わらず機嫌が悪い。このクラブはなにか永遠に時が止まっているかのようです。今日は首をひねって、2ゲームでリタイア。ああいやだ、いやだ、テニスはいやだと当方は1.5年前とちっとも変らない。それでも、汗をかいた後の体重は71kgということで、この試みは望みがないわけではない。
  なにをくだらにことをいっているのでしょう、旅行記をつづけましょう。


第3日目、今日(2015-5-10)はベルリン・フリー旅行の真骨頂です。家内は以前から、ポーランド・アウシュビッツ・ユダヤ人強制収容所に行きたいといっていました。ベルリンを調べているうちに、近くのオライエンブルグにユダヤ人強制収容所記念館があることに気が付きました。こんなところには旅行社ツアーはまず行くまい、もしかしたら、ポーランドへ行かなくて済むかもしれない。当方はどうせ、光のポルトガルから影のベルリンに変更したのだから、徹底的に<ダーク・ツアー>をやろうといってオライエンブルグ行に乗ったのです。

オライエンブルグはベルリンから北へSバーンで40分、有名なポーランド・アウシュビッツ・ユダヤ人強制収容所と同じような収容所跡が記念館として保存されています。日本人でわざわざ訪れる人はすくないでしょうが、ドイツ人やヨーロッパの方は、教育の一環としても、一般の人も数多くの方がおとずれていました。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

入口までの道には当時の写真がずらっと並んでいます。


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM



Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

上は当時、下は現在の入口です。ここに掲げられる言葉<労働は自由をもたらす>はアウシュビッツと全く同じです。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

広陵とした敷地は、その曇り空が似合う殺伐とした雰囲気です。昨日は25℃を超して、暑いくらいだったのに、今日は一転して10℃前後、風が冷たく、防寒キルティングをホテルにおいてきてしまった当方には心身ともに寒い旅でした。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

このような小屋が数多く並んでいました。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ユダヤ人の収容所、病人の収容所、人体実験の疑いがある診療室。ガス室


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm ガス室


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

死体の焼却所


Sony alpha7R + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

焼却前には金歯を全て回収していました。


結局600万人のユダヤ人が虐殺されました。収容所は最初からユダヤ人抹殺所ではなく、危険分子の隔離所だったのです。戦争が進んで、いつのまにかユダヤ人を完全抹殺する場所となりました。この一方通行の後戻りできない、負の行進が現実に起きる。人間の性から予想できることではありますが、本当に起きるのです。おそらく、これが唯一の例ではないのでしょう、人の歴史において、大量虐殺は何度も起きているのでしょう。その結果が当然分かっているのに投下された原子爆弾とこのユダヤ人虐殺と何をもって異なるというのでしょうか。虐殺にかかった時間と方法が違っただけでしょう。ユダヤ人は戦後もこの虐殺にたいして、リベンジを叫ばず、原子爆弾に対して日本人はリベンジを叫びません。あまりの人間の性の悲しさに声も出ない。

このあと、ある方から聞きました。実は第二次世界大戦が終わったあとに、ポーランドや国外にいたドイツ民間人200万人が色々な状況でリベンジ虐殺を受けたといわれているそうです。この数字が信じるにたるかどうかわかりませんが。しかし、ドイツはそのことを一切口にしません。それはこのとんでもない非人間的、ユダヤ人虐殺を全てヒットラーに押し付けて、戦後を切り抜けることに徹しているからであるということなのです。これを、戦争に明け暮れたヨーロッパ人の知恵といったらいいのか、ドイツ人の局所的かしこさといったらいいのか。70年たってもあいかわらず、もめている、韓国、中国との関係と日本の戦後処理の良し悪しはまた後程議論してみましょう。


Sony alpha7S + Sony/Zeiss 16-35mm

ベルリン中央駅にもどります。

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