公募展への挑戦 2025春夏 および Sonyα1IIでの展示絵画撮影の結果は
陶芸作品に関して、2023年は、陶芸財団展、現代美術家協会展(現展)、アート未来展の3カ所に出展していました。2024年は現代美術家協会展(現展)、アート未来展の2か所になり、2025年はアート未来展の1か所になってしまいました。
その代わり2025年の現代美術家協会展(現展)は下の写真を出展しました。数年前の古い写真です。
何度も言うように、昨年末から本業が忙しく、作品作りが困難を極めたのです。このブログもがったりとアップする頻度が低下しています。

ゆらぎの表情

水面(みなも)の表情
もう一点<波の表情>というのを出したのですが、これは落選しました。この写真が最もユニークだったのですが、伝わらなかったようです。
古い写真なのに、よく2点も飾ってくれたものだよと感謝しています。これで現展にはどれくらいの写真をだせば飾ってくれるかという見当がつきました。現展はもともと絵画の展覧会だったのですが、今は写真やデジタル絵画が1/4くらいに増加してきました。アート写真を展示しくれる展覧会はそう多くないから、応募者が集まるのでしょう。皆さん結構力作ばかりです。ただ他人様は<写真>を出展しているのに対して、当方はあくまで<写真>を拒否して<絵>を出展していると自負しています。
アート未来展では、当方の作品は賞はいただけなかったですが、画期的であり、他の作品は目じゃないと内心思っているのです。写真がいいのが無くて、その真価を伝えられないのが残念です。

渚にて 2025 ~ガラスと陶器のハーモニー~

本業が忙しい中、作品搬入日の午前中まで、修正していました。
新しい試みが満載です。ガラスと陶器を割れない状態で直接焼き付けることは誰も成功していないのです。ガラスと陶器は膨張率が違いますから、冷却時にひずみが生じてクラックが無数に入るのが常識です。このクラックを出来るだけ抑えて、剥がれ落ちたり、危険が生じないようにする技術開発に10年かかりました。今回は小さなガラスパーツはほぼ完全にクラックなして陶板に焼き付けることが出来ました。大型の陶器に大型のガラスを焼き付けた場合は、数カ所のクラックに抑えられたのですが、修正しようと、新しいガラスパーツを上乗せして焼成したところかえってクラックが拡大してしまいました。これが搬入1日前です。
失敗だと思って、今年は出展をあきらめることまで考えました。最後まで瞬間接着剤で修正して、吊るすのは諦めて、寝かした状態で出展する決心をしたのです。果して展示してくれるか否かもわかりませんでした。
セッティング当日、工芸担当の審査メンバーキャップと話しているうちに、思い切って吊ってみようじゃないかということになりました。セッティングの業者さんが、親切に、色々工夫して、4つの作品を吊るしてくれたのです。会期中にバラバラに分解するのではないかと毎日ヒヤヒヤしながら見回っていたのですが、とうとう壊れずに最終日まで到達したのです。
この作品は吊るすことを前提に作成したわけですから、吊るすと圧倒的に魅力的になりました。

下の作品は、吊るした4つの作品が失敗した場合の保険として作ったもので、本来吊るした作品とは別の作品です。大きなガラスパーツは焼き付けないで置いてあるだけです。だから割れる心配が無いから保険になるのです。両者のバランスを考えて作ったわけでないですから、これを切り離して吊るした作品だけを見てください。
殆ど一発勝負で組み立てて行き、搬入日の前日に最後のドッキング焼成が終了したのです。

これは一番人気のあったパーツです。
もっともクラックが多い作品です。見る方はガラスと陶器のドッキングの難しさなど全然わからずに、割れているところがいいとおっしゃいます。こちらはいつガラスがはげ落ちて、バラバラ状態になるか気が気でないのです。
色々な方が、この作品を称賛してくれました。当方としては、この作品の中に新しい技術的試みがいくつも詰まっており、とにかく最後まで壊れずに飾ることが出来たことに、今後の方向を画期的に示すことができたと喜んでいるのです。
デザインとか全体のバランスとか色々至らないところはありますが、この作品が内在する新しい技術が、見る人に新鮮な印象を与えたと思うのです。
このままの状態で自宅に飾っています。本当にこのまま壊れずに保てるのか実験しているのです。
以下当家のリビングルームに現在飾ってある、当方の作品

渚にて(2025年アート未来出展)
長期かざって、ガラスが落ちてこないか実験中です。

波のパートドベール・ガラス(アート未来2025出展)

上の時計から下の陶絵画(2023年現展に出展)まで当方の作品

シャガール版画と一緒に、当方の陶絵画(2024年アート未来展に出展)が飾ってあります。

白金陶芸教室で賞をいただいた最初の受賞陶絵画
しかし、全てはこれからです。もっとクラックを0近くにもってゆかねばなりません。デザインも洗練しなければなりません。重量も軽減しなければなりません。新たな試みも頭の中にあります。
すでに2025年秋冬の公募展をめざして、改良版の作品の作成に入っています。これは実験です。 2026年春夏には、一段上の完成した作品にしなければなりません。そして、2026年中に個展を目指すことになります。
また生成AIを使った本業とアート作品作りの2本立ての命がけの格闘が始まっています。
当方はアート未来展の全作品の撮影を担当しました。アート未来のHPへのアップとプリント版の作成をしました。 150以上の作品の撮影、修正、HPアップ、プリントを行ったのです。展覧会前日セッティングが終わった時点で撮影し、次の日の開場前にHPにアップし、3日後にプリント速報版を発行しました。アート未来の為に行ったのです。
この時Sony α1 II + Sony/Zeiss 16-35mm Aマウントで撮影。しかし、photoshop修正時に、思ったような色にならずに苦戦,夜の3時までかかって、悲惨な結果になりました。
以下、JPEG撮影、photoshop element 2025による修正です。

Sony α1 II 明るさ、カラー修正

Fujifilm GFX100S 明るさのみ修正
その後Fujifilm GFX100S+GF20-35mmで撮影しなおして、この場合は明るさの修正のみで、見られる絵となりました。なんといってもFujifilm は美しい。

Sony α7CR 明るさのみ修正
試しにSony α7CR + Sony/Zeiss 16-35mm Aマウントでも撮影してみました。明るさのみの修正でもなんとかみられる絵になりました。
これで2つのことがわかりました。
1, Sony α1 IIは撮影原図を出来る限りニュートラルにして、撮影者が意図に合わせて修正することを前提としている。FujifilmGFX100Sは原図状態で使える絵にすることを意図している。しかも絵画的表現にとても長けている。
2, Sony α1 IIとSony α7CRは原図の方向が違う。Sony α1 IIは最もニュートラルである。Sony α7CRは多少絵画的表現を意識している。
ニュートラルであると言っていますが、当方の現状の技術ではSony α1 IIの絵を見られる絵に修正できません。raw現像を当然とするSony α1 IIでは点数が多くなったり、連写したりすると後が大変で、時間の無い当方には事実上満足できる絵を作れないという結論になります。
この結果、Sony α7CRと同じセンサーを有するSonyα7RVとSony α7CRを入れ替える決断をいたしました。Sonyα7RVのキャッシュバック6万円と、マップカメラ買い代え特別割引5万円、計11万円の割引のチャンスを利用しました。Sony α7CRは本当にかっこいいカメラなのですが、ファインダーがしょぼくて、マクロ撮影を主体とする当方には、目にダメージが発生して旅カメラ以外の本格的撮影に使えないために、泣く泣く手放すことになったのです。
この事件の原因は当方の写真の修正能力の欠如であることは認識しております。しかし、いつも修正に四苦八苦する写真撮影は、素人のやることでないと思うのです。アート未来の150点の作品の修正に8時間を費やしても満足いかなかった苦い経験がこういう結果にならざるをえなかったのです。
わずか5万円でSony α1 IIとSonyα7RVの絵作り直接対決のチャンスが巡ってくることになりそうです。
陶芸作品に関して、2023年は、陶芸財団展、現代美術家協会展(現展)、アート未来展の3カ所に出展していました。2024年は現代美術家協会展(現展)、アート未来展の2か所になり、2025年はアート未来展の1か所になってしまいました。
その代わり2025年の現代美術家協会展(現展)は下の写真を出展しました。数年前の古い写真です。
何度も言うように、昨年末から本業が忙しく、作品作りが困難を極めたのです。このブログもがったりとアップする頻度が低下しています。

ゆらぎの表情

水面(みなも)の表情
もう一点<波の表情>というのを出したのですが、これは落選しました。この写真が最もユニークだったのですが、伝わらなかったようです。
古い写真なのに、よく2点も飾ってくれたものだよと感謝しています。これで現展にはどれくらいの写真をだせば飾ってくれるかという見当がつきました。現展はもともと絵画の展覧会だったのですが、今は写真やデジタル絵画が1/4くらいに増加してきました。アート写真を展示しくれる展覧会はそう多くないから、応募者が集まるのでしょう。皆さん結構力作ばかりです。ただ他人様は<写真>を出展しているのに対して、当方はあくまで<写真>を拒否して<絵>を出展していると自負しています。
アート未来展では、当方の作品は賞はいただけなかったですが、画期的であり、他の作品は目じゃないと内心思っているのです。写真がいいのが無くて、その真価を伝えられないのが残念です。

渚にて 2025 ~ガラスと陶器のハーモニー~

本業が忙しい中、作品搬入日の午前中まで、修正していました。
新しい試みが満載です。ガラスと陶器を割れない状態で直接焼き付けることは誰も成功していないのです。ガラスと陶器は膨張率が違いますから、冷却時にひずみが生じてクラックが無数に入るのが常識です。このクラックを出来るだけ抑えて、剥がれ落ちたり、危険が生じないようにする技術開発に10年かかりました。今回は小さなガラスパーツはほぼ完全にクラックなして陶板に焼き付けることが出来ました。大型の陶器に大型のガラスを焼き付けた場合は、数カ所のクラックに抑えられたのですが、修正しようと、新しいガラスパーツを上乗せして焼成したところかえってクラックが拡大してしまいました。これが搬入1日前です。
失敗だと思って、今年は出展をあきらめることまで考えました。最後まで瞬間接着剤で修正して、吊るすのは諦めて、寝かした状態で出展する決心をしたのです。果して展示してくれるか否かもわかりませんでした。
セッティング当日、工芸担当の審査メンバーキャップと話しているうちに、思い切って吊ってみようじゃないかということになりました。セッティングの業者さんが、親切に、色々工夫して、4つの作品を吊るしてくれたのです。会期中にバラバラに分解するのではないかと毎日ヒヤヒヤしながら見回っていたのですが、とうとう壊れずに最終日まで到達したのです。
この作品は吊るすことを前提に作成したわけですから、吊るすと圧倒的に魅力的になりました。

下の作品は、吊るした4つの作品が失敗した場合の保険として作ったもので、本来吊るした作品とは別の作品です。大きなガラスパーツは焼き付けないで置いてあるだけです。だから割れる心配が無いから保険になるのです。両者のバランスを考えて作ったわけでないですから、これを切り離して吊るした作品だけを見てください。
殆ど一発勝負で組み立てて行き、搬入日の前日に最後のドッキング焼成が終了したのです。

これは一番人気のあったパーツです。
もっともクラックが多い作品です。見る方はガラスと陶器のドッキングの難しさなど全然わからずに、割れているところがいいとおっしゃいます。こちらはいつガラスがはげ落ちて、バラバラ状態になるか気が気でないのです。
色々な方が、この作品を称賛してくれました。当方としては、この作品の中に新しい技術的試みがいくつも詰まっており、とにかく最後まで壊れずに飾ることが出来たことに、今後の方向を画期的に示すことができたと喜んでいるのです。
デザインとか全体のバランスとか色々至らないところはありますが、この作品が内在する新しい技術が、見る人に新鮮な印象を与えたと思うのです。
このままの状態で自宅に飾っています。本当にこのまま壊れずに保てるのか実験しているのです。
以下当家のリビングルームに現在飾ってある、当方の作品

渚にて(2025年アート未来出展)
長期かざって、ガラスが落ちてこないか実験中です。

波のパートドベール・ガラス(アート未来2025出展)

上の時計から下の陶絵画(2023年現展に出展)まで当方の作品

シャガール版画と一緒に、当方の陶絵画(2024年アート未来展に出展)が飾ってあります。

白金陶芸教室で賞をいただいた最初の受賞陶絵画
しかし、全てはこれからです。もっとクラックを0近くにもってゆかねばなりません。デザインも洗練しなければなりません。重量も軽減しなければなりません。新たな試みも頭の中にあります。
すでに2025年秋冬の公募展をめざして、改良版の作品の作成に入っています。これは実験です。 2026年春夏には、一段上の完成した作品にしなければなりません。そして、2026年中に個展を目指すことになります。
また生成AIを使った本業とアート作品作りの2本立ての命がけの格闘が始まっています。
当方はアート未来展の全作品の撮影を担当しました。アート未来のHPへのアップとプリント版の作成をしました。 150以上の作品の撮影、修正、HPアップ、プリントを行ったのです。展覧会前日セッティングが終わった時点で撮影し、次の日の開場前にHPにアップし、3日後にプリント速報版を発行しました。アート未来の為に行ったのです。
この時Sony α1 II + Sony/Zeiss 16-35mm Aマウントで撮影。しかし、photoshop修正時に、思ったような色にならずに苦戦,夜の3時までかかって、悲惨な結果になりました。
以下、JPEG撮影、photoshop element 2025による修正です。

Sony α1 II 明るさ、カラー修正

Fujifilm GFX100S 明るさのみ修正
その後Fujifilm GFX100S+GF20-35mmで撮影しなおして、この場合は明るさの修正のみで、見られる絵となりました。なんといってもFujifilm は美しい。

Sony α7CR 明るさのみ修正
試しにSony α7CR + Sony/Zeiss 16-35mm Aマウントでも撮影してみました。明るさのみの修正でもなんとかみられる絵になりました。
これで2つのことがわかりました。
1, Sony α1 IIは撮影原図を出来る限りニュートラルにして、撮影者が意図に合わせて修正することを前提としている。FujifilmGFX100Sは原図状態で使える絵にすることを意図している。しかも絵画的表現にとても長けている。
2, Sony α1 IIとSony α7CRは原図の方向が違う。Sony α1 IIは最もニュートラルである。Sony α7CRは多少絵画的表現を意識している。
ニュートラルであると言っていますが、当方の現状の技術ではSony α1 IIの絵を見られる絵に修正できません。raw現像を当然とするSony α1 IIでは点数が多くなったり、連写したりすると後が大変で、時間の無い当方には事実上満足できる絵を作れないという結論になります。
この結果、Sony α7CRと同じセンサーを有するSonyα7RVとSony α7CRを入れ替える決断をいたしました。Sonyα7RVのキャッシュバック6万円と、マップカメラ買い代え特別割引5万円、計11万円の割引のチャンスを利用しました。Sony α7CRは本当にかっこいいカメラなのですが、ファインダーがしょぼくて、マクロ撮影を主体とする当方には、目にダメージが発生して旅カメラ以外の本格的撮影に使えないために、泣く泣く手放すことになったのです。
この事件の原因は当方の写真の修正能力の欠如であることは認識しております。しかし、いつも修正に四苦八苦する写真撮影は、素人のやることでないと思うのです。アート未来の150点の作品の修正に8時間を費やしても満足いかなかった苦い経験がこういう結果にならざるをえなかったのです。
わずか5万円でSony α1 IIとSonyα7RVの絵作り直接対決のチャンスが巡ってくることになりそうです。
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