不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

台湾で息抜きの旅 その2

2013-03-02 22:45:08 | 旅行
台湾で息抜きの旅 その2
富士フィルムX-E1とリコーGXRの活躍は?


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

着いた日の晩は広東料理、薄味ですが美味しかった。台湾は食べ物で文句をつけることはまずありません。そうそう、なんで台湾旅行を選んだかですか? 超安かったことが第一。51000円(3泊、サーチャージを入れて、食事も全部ついて)。明日からの2泊のホテルは台湾でベストのホテル、圓山大飯店ですし、今日のホテルも広い部屋で、全然素晴らしいです。安いからといって通常のツアーと同等だそうです。たまたまタイミングで安くなったということです。それに、日本の隣国、台湾というところはどんなところかという興味です。ベンチャーをやっていたころ、なんとかアジアとビジネスをしたいと思っていましたが、台湾もひとつのビジネス対象だったのです。

つぎの日(2月19日)は、まず北投温泉(ベイトウ ウェンチュエン、漢音読み:ほくとうおんせん)を訪ねました。 <台北市北投区にある。明治16年(1894年)にドイツ人商人が発見したといわれている。1896年、大阪商人平田源吾が北投で最初の温泉旅館「天狗庵」を開業した。 その後、日露戦争の際に日本軍傷病兵の療養所が作られ、それ以降、台湾有数の湯治場として知られるようになった。1905年、日本人学者岡本要八郎によって北投石が発見される。>
日本一と言われている旅館、加賀屋さんがあります。<日本式おもてなし>の輸出です。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm <加賀屋さん>


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

途中にあった、温泉地の銭湯。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

これも途中にあった立ち寄り湯。文字以外は、もう日本の温泉地と何ら変わりありません。日本統治時代に、日本資本の温泉宿第一号から始まった温泉地ですから当然と言えば当然です。韓国の温泉マークはラブホテルに近いマークらしいですが、台湾ではまったく日本と同じ温泉を意味する温泉マーク。日本でラブホテルに温泉マークつけたらドン引きですよね。もっとも、<台湾が中華民国に帰属した後、中華民国政府は北投温泉を歓楽街として位置づけ、置屋の営業を認めた(公娼制度)。この為、国の内外から売春目的で北投温泉を訪れる観光客が集まった。公娼制度は1979年に廃止され、北投温泉から置屋は消滅し、親子で楽しめるような観光地が復活した。>とあるから、結局この温泉マークも本当のところよくわからない。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm <地熱谷>

源泉のお池<地熱谷>。ここで 北投石が見つかって、台北のお土産物屋さんでさかんに北投石のブレスレットを薦められました。ラジウム放射線が出ているので、健康にいいといっていました。日本では放射線にびくびくしているのに、本当はどうなのでしょうかね? 日本では秋田県の玉川温泉で北投石が見つかっています(天然記念物)。台湾でも日本でももう採禁止のはずです。お土産屋さんの北投石は以前に採取した物だと言っていますが、ほんまかいな?


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

気になるのは、この上の邸宅。いつも湯気のなかにあるとすると、どうなるのだろうか? 硫黄とラジウムと湿気と、体にいいのか悪いのか? まあ眺めはいいだろう。


オリンパスμ830

<地熱谷>の近くには北投温泉博物館があります。<日本統治時代の1913年、約700坪の敷地に2階建てレンガ建築の公共浴場(北投温泉浴場)がつくられ、建築当時1階は大浴場、2階は木造の休憩エリアであり、レストランや娯楽室が設置されていた。1945年、国民政府が台湾に進駐すると、温泉浴場は接収され、1階に民衆服務社及び温水プールが設置されたが間もなく使用停止となり、その後は荒れるがままに放置されていた。1994年、北投国小の教師と生徒がこの建造物を発見し、その歴史的価値を認め保存する運動が住民の間で発生し、1997年台北政府はその請願を受け入れ、公共浴場を文化財(三級古跡)として保存することを決定した。1998年、台北市政府は施設を修復して北投温泉博物館として保存する事を決定した。修復費用は1億1,181万元、約3.5億円。>


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

<地熱谷>から暖かい温泉が流れ出て、台湾の足湯です。このすぐ下流に公共露天風呂があるようです。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm


北投温泉博物館


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

ここから温泉街が見渡せます。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

驚いたことに、まったくの日本式温泉宴会場/休憩所が再現されています。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm <北投石> 

ボックスの中の北投石が拡大鏡で見られるようになっています。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

かつての公共浴場の再現。ここで温泉につかって、畳の宴会場でさわいで、それから遊郭へ。昔はよかった。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

この温泉場には映画館があって、それも再現されていました。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

こんな人が、切符を売っていたのでしょう。

さて、北投温泉を後にして、台北中心部へ向かいます。バスから通りすがりの建物、ケタガラン文化センター。
<400年以上前、ここ、北投はケタガラン族の土地でした。「ケタガラン」という言葉は平地の先住民族にとってトーテムのようなものであり、広い意味での「先住民」をも意味します。ケタガラン文化センターは台湾初の先住民族を主題とした芸術文化・教育研修センターです。先住民族の文化や芸術を保護し発展させるため、台北市政府により「ケタガラン文化センター」が設立されるに至りました。>
当方にとって、台湾の原住民の話は、この旅行で一番興味をひかれたことです。現在原住民は台湾人口の5%(ガイドさんは5%といっていた、ネットには2%と書いてある。 最近の台湾の出生率は極めて低いから統計値が変化したのか?)。平地の原住民は本土から来た中国人に飲み込まれて同化して消滅してしまいました。山岳原住民(高砂族ともいう)はまだ山岳地帯でを形成していますが、その地帯に中国由来の台湾人が一緒にくらしています。だんだん同化されて行くでしょう。現状民は台湾政府から生活資金や就職に関する特別な援助があるそうです。中国本土から台湾への移動は二派あるそうです。第一派(17世紀に福建省から移民)と蒋介石らによる本土から逃げてきた軍人たちの第二派。それぞれが政党を作って、対立しているそうです。歴史は比較的新しいですが、日本と大陸との関係における古代史にとても似ている気がするのです。日本も少なくとも2派以上の韓国からの移民の流入があること。古い移民、弥生人は原住民、縄文人を駆逐していったこと。しかし、そのうちに同化がはじまり、一緒に暮らすようになったこと。原住民、縄文人の一部は山岳地帯に逃げて、さらに北海道と沖縄に逃げて、アイヌや琉球人となったこと。そして今は共に暮らしていること。古い移民、弥生人と新しい移民、百済・新羅はそれぞれに集団を作って同化したり対立したりをずっと繰り返してきた事、もしかすると現在も。
そっくりではないですか。 台湾を研究すると、日本の歴史がわかるかもしれません。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm    <ケタガラン文化センター>


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm    <ケタガラン文化センター>


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm    <ケタガラン文化センター>

高砂族は運動能力、戦闘能力が高いことが有名です。現在はプロ野球の選手として活躍する方も多いのだそうですが、戦時中は日本人として南方の戦争に参加しました。高砂族義勇軍といいます。戦後の補償問題、靖国神社の問題色々な問題があるそうです。彼らの中には日本あっての現在だという方もいらっしゃるとネットにでていました。しかし、とても、にわか勉強で書ける話ではありません。


富士フィルムX-E1+ソニー・ツアイス・バリオゾナー 16-80mm

ケンタッキーフライドチキン、マクドナルドがある台湾の風景は、アメリカと中国の融合なのでしょうが、感覚的には日本と中国の融合に見えてしまうところが、台湾を日本との結びつきの延長で考えてしまう癖がついている証拠です。近場の旅ですが、こうやって来てみると、色々なことがわかります。 隣国だけに,当然知っていなければならないことだったのです。この後も、台湾の昔と今に関して少しずつ書いてみましょう。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 台湾で息抜きの旅 その1 | トップ | 台湾で息抜きの旅 その3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

旅行」カテゴリの最新記事