小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

四国の旅 リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズームは旅カメラで活躍したか? 

2013-05-06 20:14:23 | 日記
四国の旅 リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズームは旅カメラで活躍したか? その5


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム

今日は4月23日(火曜日)、松山から海岸線を回って宇和島から高知に入り、四万十川によってから高知市にはいります。高速道路は部分的にしかなく、このような景色の連続で,チンタラチンタラ走る、とっても退屈な旅です。トラ旅さんにこのコースはカットして山を越して一気に高知市に入った方がいいのではと感想をかきました。みなさん四万十川と言うと行ってみたいと思うので、どうしてもコースに入れなければならないようです。すると長い海岸線をチンタラ回ることになるのです。四国の山は丁度、紀伊半島熊野に行ったときのように、あまり高くないしかし深い山がどこまでも続いています。自然は充分素晴らしいのですが、何分チンタラ変化がすくなく、これと言ってガツンとした観光スポットもないし、海岸線を回っている割には海が見える道がほとんどない。この点が当方のもっとも気に入らないところです。四国の足摺岬といえば、日本で知る人ぞ知るダイビングスポットでどんな海なのだろう、見るだけでもわくわくするのに、トラ旅はまったく頓着なしで、ただただ山の中をチンタラはしります。


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム

途中で、内子護国の古い町並みを見学します。松山から一時間もかからない、愛媛県喜多郡内子町内子にある八日市護国(ようかいちごこく)は伝統的建造物群保存地区です。1982年に国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。山裾に発達した街道沿いに、南北約600mに渡って町家や豪商の屋敷などの伝統的な建築物群がみられます。昔は蝋燭作りが盛んだったので、いまでも蝋燭をつくる民家があります。この竹細工のお店の品はとっても素晴らしいことが一目でわかります。陶芸教室に竹細工のすきな方がいらっしゃって、これを見たらまず買いでしょう。1万、2万円はしますよ。その方はどうしても買っちゃうと思いますよ。


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム


オリンパスμ

ナマコ壁や蔵がいっぱいあります。


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム

この倉の装飾を見て、きっとあるだろうと思っていたら、ありましたよ、コテ絵のお店です。


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム

以前、当方の伊豆松崎のブログ(この時はブログにしていないかな?)や丹後半島、伊根の舟屋のブログでコテ絵が登場しています。松崎の入江長八のコテ絵を知らない方は、一生の損ですよ、松崎を訪ねてください。左官屋さんがお客さんの要望にそって、上の倉の写真のように壁に装飾を施しているうちに、これが芸術の域にまで達するほどの作品が現れてきたのです。入江長八はそのなかでも断トツの作品を残しています。コテ絵は絶滅品種になってしまいましたが、日本中、コテ絵を探して歩き回っている写真家の方もいらっしゃいます。倉の壁から切り取って保存することも行われています。ここのように芸術品として販売しているところは珍しいと思います。ゆっくり話をききたかったのですが、ツアーのつらいところ、この端まで歩いて、戻る時間しかありません。当方は陶芸でコテ絵ではありませんが、陶板の考え方はコテ絵と似ています。コテ絵は先生なのです。このツアーメンバーでコテ絵に興味を持った人はおそらく皆無でしょうね。



富士フィルムX-E1+ツアイス・ディスタゴン18mm

宇和島で鯛めしを食べました。ここの鯛めしは鯛を米にいれて焚くのではなく、ご飯の上にだし汁につけたタイの刺身をぶっかけて食べる、漁師料理です。これはいけます。とにかく愛媛に入ってから、食べる物が当方の好みで、その点はとても嬉しいのです。まったく自然の恵みをそのまま食べている、それがとってもうれしい。香川の人からみると田舎料理というかもしれませんが、当方は愛媛にはいってから、何となくその違いを感じて、有頂天といっていほど感激しているのです。何となく感じるということで、なんせ、トラ旅ですから、本当のところはわかりません。間違っていたら香川の方すみません。

四万十川はみなさん遊覧船に行きましたが、当方はなにか撮影するところはないかと、遊覧船にのらずに川岸をうろうろします。「日本最後の清流」のはずなのですが、雨のせいかわかりませんが、とてもそのようにはみえません、普通の大きな川でした。遊覧船が出るこの地点はかなり下流ですから、こんなものなのでしょう。えんえんと山の中を走ってこれかよ。またトラ旅の鈍感さを怒らないようにするのにエネルギーを費やすことになります。またもや<日本ガッカリ観光ポイントベスト10>入りです。添乗員さんがいつもは綺麗なのですよ、今は増水でにごっていますがとか言ってくれれば、運が悪かったな、また来ようと思うのですが、実際のところいつもこのようなのかさっぱりわかりません。遊覧船にのったら面白かったのかな??

オリンパスμ


リコーGXR+マウントA12+ツアイス100mm macro

野バラを入れ込んだりしますが、どうやっても写真になりません。


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム

四万十川から高知の海に沿って走るのかとおもいきや、海を見たのは束の間で、高速道路に入って、山の中を走っていきなり高知市に出ます。当方はもうあきらめの境地に入って、一心にカツオのたたきにありつくことだけを考えています。


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム

高知の夜はフリータイムですから、トラ旅からはなれて、高知城をみてから、期待の屋台、ひろめ市場に向かいます。
家内がここで銅像とツーショットを撮ってくれというたっての願いで、撮った写真です。
山内一豊は織田信長や豊臣秀吉、徳川家康らに仕え、関ヶ原の戦いにおいては徳川方に与した軍功により土佐国9万8千石を与えられた。その後、高直しにより20万2,600石を領した。土佐藩初代藩主。この銅像は内助の孝で有名な山内一豊の妻の銅像です(山内一豊よりその妻の方が有名かもしれません)。家内はこの妻(千代といいますが、実はこの妻の名前は定かでないのです)を鏡としてきたといって、銅像の周りの観光客におお受けでした。実は後程、ひろめ市場で出会った高知の酒飲み連中と山内一豊の妻、談義が展開されるのです。


オリンパスμ

高知城も立派なお城でした。夕方訪ねたので、天守閣の中には入れませんでしたが、外からの景観で十分です。


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム


富士フィルムX-E1+ツアイス・ディスタゴン18mm


富士フィルムX-E1+ツアイス・ディスタゴン18mm

城をでてすぐのところに、ひろめ市場があります。ひろめ市場とはなんだかわかりませんが、高知の衣食住文化をひろめるという目的で、屋台のような小さなお店が集まって集落を作り、和式フードコートの様相です。とにかく中央の机を確保して、周り中にあるお店で酒や食べ物を注文するとどんどん持ってきてくれるのです。その店に注文の品が無いと、店の人が隣の店から持ってきてくれるという、なんでもありです。愛媛の有頂天の続きから高知の有頂天へなだれ込んだというところです。ここで大変なことに巻き込まれました。テーブルを占領していた一群の酔っ払いおじさんの端を2人分貸していただいたので、外交辞令でどのお酒がおいしくて、どの料理がおいしいのですかと聞いたことが運のつき。よっぱらいおじさん達はこの酒を飲めという具合になりました、その酒はアルコールの後添(純米酒以外は発酵中に純粋アルコールを添加してアルコール濃度を調節することが許されています。純粋アルコールは芋から作ることがおおいですから、純米酒でなくなるわけです、大吟醸といえども純米と書いていなければアルコール後添です)ですねといったら、おじさんのひとりが、一口でそこまでわかるなら、高知の純米酒を飲まなければいけない、この広場には売ってないから買ってくるといって、遠くまで出かけて亀泉という純米酒を持ってきて、これを飲めといいます。さすが高知のお酒はカツオのたたきに合うように切れ味がいい。切れ味が良くて、ストンと味が落ちるが、残った余韻がとてもいいとう感想をいうと、ストンと落ちるとはなんだかわからん、とにかく飲め飲めということになりまして、湯飲みのようなぐい飲みで酒を酌み交わすことになりました。どろめを知っているかというから、知らないといったら、勝ち誇ったようにじゃこの生なのだこれを食べねばいけないとおっしゃる。どろめとカツオのたたき(塩でなくタレで食べろといいます)、ウツボの天ぷら(これは当方の探求心から)を頼みます。 薦めた酒をアルコール後添といわれた一番年長のオジサンは機嫌を悪くして、こいつ生意気だといいます。まずいとは一言も言ってないのですが。酒は一升のまねばその真価は分からないという持論をいうと、ますます怒って、生意気だというのです。なにも一ぺんに一升飲むとは言ってないのですが、それじゃ2人で一升空けられるかとうから、7合までなら飲めますといったら、ますます怒って、なんでもいいから飲めとめちゃくちゃになってきました。山内一豊の妻は気に入らない、いつも旦那の懐具合を探っており、なくなるとへそくりを出してくるのでは男が立たんと酔っ払いおじさん達は口をそろえて言います。そうか高知では山内一豊の妻は人気が無かったのだ。一方で竜馬はいい、竜馬は大人気です。高知の人はお酒を飲むのが好きで、そのプライドに抵触してしまったようです、しかし、酒代は全部おじさん達が払って引き揚げてゆきました。高知らしくて、いいおじさん達なのです。なにしろ当方は、海洋化学の教室を出て、ありとあらゆる漁法を経験して、遠洋観測船にのって台風の中、何日も航海して、全国、魚とみれば何でも食べてきた人であり、岩波文庫だったか利き酒の本まで書いている祖父の孫ですから、相手がわるいですよ。亀泉はおいしかったですよ。ごちそうさまでした。


リコーGXR+ A16、24-85mm F3.5-5.5ズーム

空の酒瓶がならんでいるでしょう。酔っ払いおじさん達との飲み比べの跡です。彼らがカラオケに去ったあと、やっと静かに、鯛茶輔と鯛そうめんを食べているところです。アハハハ、久しぶりにいっぱい飲んで、良かったか悪かったか、とにかく、なんともひろめ市場らしい一日でした。食べたものはみな美味しかった、特になんといってもカツオのたたきです。この味は東京では食べられないでしょう。









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