菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

ポリフェノール

2007年11月17日 | Weblog
東京は昨日あたりからぐっと寒くなってきました。

といっても、冬物のコートを着ると少し暑いし、無いと寒いといった感じです。

今日は上京のメインとなる打ち合わせを東京フジヤホテルで行いました。
久しぶりに八重洲口に出かけましたが、すごい変わりようです。
超高層ビルが建ち並んで、以前のイメージと全く違っていました。
やはり東京はすごいです。

その後は新宿ヨドバシカメラへ。
お目当てのストロボなどを購入して、夜は元スタッフでフリー写真家のMちゃんと一杯。

ついつい話が弾んでお酒も進みました。
彼女は明日から四国に取材ということでそこそこに切り上げ。

一昨日は水道橋、昨日は上野、そして今日は新宿とワインは常に平均1.5本は飲んでいます。(もちろん一人平均)
それでも今夜は少しセーブして、この時間に戻ることができました。

ポリフェノールの摂取は身体に良いのですが、取りすぎにはご注意を。

それにしても、私の周りにはどうして、こうのんべいが多いのでしょうか。(人のせいにしています)

キヨハラVK70Rレンズ

2007年11月14日 | Weblog
 
今日のお昼過ぎから上京しました。
いつもは最終便かその前の便で戻るのですが、お気に入りの座敷が取れずこの便になってしまいました。

相変わらず東京は暑いです。
コートはさすがにいらないと思いつつも、カーディガンなどをはおって来たのですが暑いです。
例によって池袋から要町の事務所まで歩いて戻りましたが、かなり汗ばんでしまいました。
北と南ではこの時期極端に気温が違いますね。

明日からはまた過密なスケジュールが組まれているので、せめて今日はワインを買い込み飲みながらのんびりとこのブログを書いています。

この写真のレンズはキヨハラソフトVK70Rというものです。
といってもほとんどの人は知らないかもしれません。

二昔前か三昔前に「ベスタン」というレンズが一世を風靡した時代がありました。
風靡したというかその当時は、解像度の高いレンズは製造できないといった背景があったのかもしれません。
性能が悪かったのが幸いして、解放時の描写に少しボケが入り、一種独特の表現ができたのです。

その後レンズの技術も上がり、すっかり忘れ去られていた頃に、現代の技術を駆使して当時のボケ味を表現しようして開発されたのが、この「キヨハラソフト」です。
(といっても発売からすでに20年くらいは経っています)
焦点距離は35mmカメラで50mmと70mm、他にセミ版用が開発されたように記憶しています。

写真家として駆け出しの頃の私はOMのカメラを駆使して、風景やブライダルの撮影に追われていました。
このレンズを知って購入したのももちろんOMマウントです。
でも、その後は小型軽量を目指していたオリンパス一眼レフは、オートフォーカスなどの競争に負けOM事業から撤退しました。
本格的に風景写真を撮り始めた頃からは、中判カメラを使い出し今日に至っていますが、その間全く35mmは縁遠くなっていました。

中判カメラに移行してからというもの、おそらく20年以上、OMのカメラやレンズ群、キヨハラソフトも全く使用しなくなっていました。
しかし、近年は35mmデジタルカメラの進歩が著しくて、再び35mmを使い始めるようになってきています。
でも、残念ながらCANON製に変えたので、かつてのOMレンズは使用できません。
当時使用した特別に思い入れのあるレンズを再び活用することができないか、いろいろNETで探し出しましたがいろいろあることがわかりました。
「捨てる神ありに、拾う神ありです。」

OMからEOS用マウントに装着できるように改良してくれる所が、この東京事務所の近くにあったのです。
上京中なので明日は早速、改造してもらうつもりで出かけてみます。
これがうまくいってくれたら、レンズワークが広がるはずで、撮影も楽しくなってくるはずです。

ただ、OMのレンズではそれほど名機といわれる代物は残ってがいないのが残念ですが・・・

<往年のキヨハラソフト>CANON EOS-5D 28~105 F-4

落葉の路

2007年11月13日 | Weblog
 
今日は終日十勝岳連峰の勇壮な山容を見ることができました。

丘の落葉松はすっかり色あせて、針葉樹の葉も散り急いでいる感じです。
木立の上の方から散り始め、小枝がしだいにむき出しになって来るのがわかります。

この写真は少し前に撮影したものですが、落葉松の葉が道路一面に敷き詰められています。
撮影中も風とともに一斉に舞い散り、車のフロントガラスは落ち葉でいっぱいになるほどです。

美瑛ではこの時期、いたるところでこのような風景を目にしますが、今年は風が少なかったせいか、道路への落葉は今ひとつでした。
それでも次の撮影地へ車を走らせるときには、一瞬走行することをためらうほどでした。

<落葉の路>MAMIYA 645AFD ZD-Back 55~110mm F-16

あべ弘士イラスト

2007年11月12日 | Weblog
 
昨夜は富良野へ出かけました。

演劇工場で「富良野森の朗読10分間劇場」という朗読と音楽のコラボレーションが行われ、そこにギタリストの坂元さんも出演したからです。

メンバーはそうそうたる人たちで、
講談師の神田山陽さん、TVなどですっかりおなじみの理学博士の秋山 仁さん、絵本作家のあべ弘士さん達です。
私は仕事の都合で本番を聞くことは出来なかったのですが、打ちあげにだけちゃっかりと参加させていただきました。
富良野のとあるお寿司屋さんで行ったのですが、地元からは主催者のフラノデリスの社長や、元演劇工場長のN氏などこちらもそうそうたるメンバー。
盛り上がって三次会もということでしたが、遠路のため後ろ髪を引かれながら夜遅く美瑛に帰ってきました。

このイラストはその時のもので、愛猫のチャミをあべ弘士さんに書いてもらったものです。
あべ氏は元々は旭山動物園で働いていたこともあり、それから絵本作家に転身された方です。
今ではすっかり有名になり、時の人となってしまいました。

我が家にはまた一つ貴重な宝物が増えました。

ブルーリバー

2007年11月11日 | Weblog
 
今日は冷たい雨が降っています。

週明けから一時的には晴れそうですが、その後はずっと雪マーク。
いよいよ、本格的な冬将軍のお出ましとなりそうです。

この写真は先日の降雪時の早朝に撮影したものです。
白金温泉から少し下った美瑛川の砂防ダムです。
ダムと言うほどでは無いのですが、せき止められた堤防の一部に水が入り込んで池になっています。

現在この付近は大がかりな砂防工事が行われ、現在も続いています。
当然、この場所も工事区域です。
工事が始まってからというもの全く撮影には行かなかったのですが、先日久しぶりにロケハンに出かけました。
おそらく無くなっているだろうなと思って行ったのですが、なんとそのまま残してありました。

実は3年ほど前になりますが、
工事に入る前にこの場所を存続してもらうために、議会で取り上げていただいた経緯などがありました。
私は無理だろうと思いこんですっかりあきらめていたのですが、なんとそのまま残してあったのです。

なんと粋な計らいをしてくれたんだろうと、嬉しくなってしまいました。
ブルーに輝く美瑛川は、他には無い珍しい観光資源です。
渓流は消えてしまいましたが、この池が残ってくれたのは本当に奇跡でした。

ロケハンの時に新雪でも降ってくれたらな、と思っていましたが、その願いは思いもよらないほど早く訪れました。
出かけるときにある程度のイメージはありましたが、そこにはそれを遥かに超える幻想的な世界が広がっていました。

これからも安全と自然とが共存できるような形に出来ればと思いつつ、またこの写真が撮れたことを感謝しながら戻ってきました。

<静寂のブルーリバー>MAMIYA 645AFD ZD-Back 45mm F-16

旭岳

2007年11月10日 | Weblog
 
今日の美瑛は朝から晴れ上がりました。

大雪連峰と十勝岳連峰がくっきりと姿を見せてくれました。
おそらく落葉松が色づき始めてから、これだけはっきりと見えたのは初めてだと思います。
今日も朝から撮影に出かけましたが、雪をいただく旭岳と落葉松の紅葉とをデジタルに納めることが出来ました。

しかし、期待していた十勝岳とのカットは、お昼過ぎから雲がかかり始め、結局撮れませんでした。
この時期はほぼ十勝岳連峰の真裏から日が昇るので、午前中が逆光になってしまい、その勇壮な姿ははっきり見えません。
北側に位置する旭岳は、斜光になるので午前中でも撮ることができます。

このカットは光線がややベタ状態でしたが、名残の新雪と秋まき小麦、落葉松の紅葉、雪をかぶった旭岳、そして秋晴れの青い空と、四~五拍子そろった美瑛らしい一枚です。
落葉松自体は少しくすみ始めていましたが、現像の段階で黄色の彩度と照度を少し持ち上げています。
こんな時にはデジタルの本領を発揮することが出来、そのすごさを実感します。

このところ日増しに色もくすんできているので、これから山が見えてもおそらく今期はうまく納めることは出来ないでしょう。

そういう意味では、今シーズンの本格的な撮影は終了したと言っても良いかもしれません。

<落葉松紅葉と旭岳>MAMIYA 645AFD ZD-Back 105~110mm F-16

新雪模様

2007年11月09日 | Weblog
 
今朝の美瑛は新雪に覆われていました。

予報は久々に的中。
昨晩は雨が雪に変わって、うっすらと雪が積もりだしていました。
夜中はあまり降りすぎないようにと願いながら、窓を開けたり閉めたりとうつらうつら。
待ちきれず薄暗いうちからスタッフ達を起こして出かけました。

以前からデジタルで撮りたいと思っていたところを回りながら、かなりのカットを撮影。
それでも今日は晴れすぎて、恐れていた日差しが思った以上に早く差し込んでしまいました。

この時期はみるみるうちに雪が溶けてしまいます。
もう少し新雪模様をじっくり狙いたかったのですが、自然は待ってはくれません。
でも、それはそれで面白い風景に出逢う事も出来ました。

この写真は溶け始めた新雪模様を捉えたものですが、色合いの美しさがまるでデザイン画を見ているような感じです。
半逆光に輝く畝模様と、新雪の日陰の部分が色温度のせいでより青白く見えていて、まるでイラストレーションしているようでした。

角度を変え画角を変えてたくさん撮ってしまいましたが、いたるところで美瑛の新雪風景を十分堪能できました。

久しぶりにのんびりと撮影を行って、満足して戻ることの出来た一日でした。

<新雪模様>MAMIYA 645AFD ZD-Back 55~110mm F-16

落葉松-03

2007年11月08日 | Weblog
 
今日は肌寒い一日となりました。

午前中こそ日が射していましたが、お昼を過ぎた頃からは雲が張りだし、夕方は暗雲に覆われてしまいました。
ポイント予報では夜中、雪マークが付いています。
もしかしたら明日の朝は少し白くなっているかも知れません。

落葉松はしだいに色がくすんできています。
イメージしていたカットを撮りたかったのですが、今年はこのまま終わりそうです。

これから落ち葉が舞いますが、実はこれが結構綺麗なんです。
落葉松林から舞い散る落葉は、その周辺を黄金色に染め上げ、普段の落葉樹のそれとは違った美しさを見せてくれます。

掉尾の一瞬とよく言いますが、まさにこれに値します。
来週から再び上京する予定があるので、それまでに条件がそろうかどうか。

撮るチャンスがありましたら、是非ご紹介したいと思います。

<逆光に輝く>MAMIYA 645AFD ZD-Back 55~110mm F-16

落葉松-02

2007年11月07日 | Weblog
 
今日の美瑛は小雨がパラつきました。

朝から曇り空で、日差しがあったかと思うと、雨が降ったりする天気でした。
夕方からは雨雲も少なくなってきたので、山が見え出すかと期待もしたのですがそのまま日が暮れてしまいました。
今シーズンの十勝岳絡みと落葉松林のカットは、かなり厳しくなってきました。

この写真はマミヤセコールAF28mmF4.5D Asphericalを使用したものです。
画角102度、35mmカメラ換算で17mm相当になります。
6×4.5mm判のレンズとしてはフィッシュアイレンズを除けば最も広い画角を持った超広角レンズです。
非球面レンズの採用により、無限遠から最短距離35cmまで安定した高コントラストで高画質の画像が得られます。

最初に手にしたときは、画角が広すぎて少し使いづらいなといった印象でした。
出来る限り試してみようと最近多用していますが、超広角レンズ特有のパースが得られ面白いレンズです。(値段もすごい)

建築写真などでの使い道が多そうですが、風景でも使いこなしてみたい1本です。

<黄昏時の落葉松林>MAMIYA ZD-Back 28mm F-11

セコール28mm詳細

落葉松

2007年11月06日 | Weblog
 
美瑛は今日も晴れました。

とは言っても、やはり寒波のせいでしょうか、雲の多い空模様となっています。
時間帯によるポイント予報では、ずっとビカビカの晴れマークが付いているのですが、これでも気象学的には晴れというのでしょうね。

さて、ご案内しておりますが、いよいよ終焉を迎えつつあります。
黄色に染まり始めた唐松も、濃い山吹色に変わってきています。
この見頃はあと1週間ほど続くと思いますが、すでにハラハラと散り始めたところもありました。

このあたりでは唐松のことを、落葉(ラクヨウ)と呼んでいます。
当て字になるのかもしれませんが、唐松ではなく落葉松と私も使っています。

漢字のプロポーションからくるイメージも、何となく落葉松のほうがこの地にあっているような気がします。
そう思っているのは私だけでしょうか。

<輝く落葉松林>MAMIYA ZD-Back 105~210mm F16