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カルトとは何か 25 カルト=マインドコントロールの恐怖 26 カルトはなぜ発生するのか 19 注目のドラマは「『ハヤブサ消防団』で描かれたカルト宗教とは 

2023-09-30 04:00:00 | パスカルが私たちに語りかけるもの
本年の夏ドラマで最も注目されたドラマは

『ハヤブサ消防団』(池井戸潤のミステリー小説)でした。

私は発行後すぐに読み終えましたので、

いつかテレビドラマ化されることを期待していました。

そしてようやくテレビ朝日の木曜ドラマで映像化され、

原作を超えるドラマ作品として注目されていました。

このドラマで出て来るのが

カルト教団宗教法人オルビス十字軍(ドラマではアビゲイル騎士団)です。

いずれもキリスト教系カルトを想起する名です。

この舞台は岐阜県八百万町ハヤブサ地区です。

原作よりテレビドラマの方がカルト宗教の本質をついていますので、

まずはウィキで紹介されたあらすじを紹介して、解説しておきます。

ブログ読者の方は、TVerなどで見れますのでご覧ください。

とにかくウィキはよくまとめています。


あらすじ(テレビドラマ)
三馬太郎は5年前、「明智小五郎賞」を受賞し作家として注目されるが、スランプに陥っていた。そんな彼は亡き父から相続した実家の売却を求める不動産会社からの手紙を受け取り、父の故郷である岐阜県の山間の集落「ハヤブサ地区」へ向かう。太郎は現地で出会った波川志津雄に案内され、実家の桜屋敷に到着し、父の墓参り後、謎めいた女性立木彩を見かけた小高い丘から一望したハヤブサ地区の景色に惹かれ、移住を決意する。
同年代の藤本勘介から寄り合いに呼ばれた太郎は、ハヤブサ消防団の宮原郁夫、森野洋輔、徳田省吾、山原賢作たちから入団を誘われるが、戸惑いそれを断る。しかし、波川の自宅が火事になり、消防団の迅速な活動に触れ心境は変化し、ハヤブサ地区で放火が疑われる連続火災が起きていると知る。自宅を失い妻の実家に引っ越すと太郎を訪ねてきた波川から、幼いころに太郎が書いた物語の思い出が語られると、作家の原点を振り返り刺激を受けた太郎は「都会で鳴く敦公」を書き上げ、担当編集の中山田洋から面白いと絶賛される。
太郎はハヤブサを守ると決意し消防団へ入団する。歓迎を受けた太郎は、その際、波川と札付きのワルだった山原浩喜がソーラーパネルの設置で揉めていたと聞く。そんな中、浩喜が行方不明となり、消防団は警察と捜索活動を行うが、滝壺の底から浩喜の水死体が発見される。浩喜の死後、ハヤブサ地区を襲った連続火災が彼の放火であるという噂が広まる。そのことに違和感を覚えた太郎は、聞き込みの結果、噂の出所がソーラーパネルを売り回る「ルミナスソーラー」の営業スタッフ 真鍋明光ではないかと、彼を疑う。
そんな中、消防団員の賢作の作業場で4件目の火災が発生し、防犯カメラに不審者が映っていたことから、一連の火災が放火による可能性が高まる。太郎は父の七回忌に訪れた「隋明寺」で、寺に高額の寄進をした檀家が火災に遭っていた共通点に気がつく。いずれの檀家も真鍋に土地売却を持ち掛けられており、火災発生後、被害を補てんする金を工面するため、彼に土地を売却していた事実を突き止める。
そのころ太郎は、ハヤブサ地区を訪れた初日に目撃した映像ディレクターの彩から町おこしのドラマ制作で脚本を依頼され、親密な関係となっていたが、ハヤブサ地区に遊びに訪れ、消防団と親しくなり地元の事情に詳しくなった中山田から、彩がかつて勤めていた映像制作会社・東京アーツムービーのスタッフに、彼女が教祖と幹部3人が12人の信者を拷問で死に至らしめ、世間を震撼させた新興宗教「アビゲイル騎士団」の元信者と聞かされたので、彼女に近づかない方がよいと警告される。
中山田の話に困惑し、彩にぎこちない態度をとるようなった太郎は、彩から「私たちってどういう関係ですか」と詰め寄られる。そんな折、連続放火に彩が関与している可能性を中山田に言及された太郎は、彩の名を伏せ、アビゲイルの元信者との接し方を消防団に相談する。賢作から「本人と話をするべき」と言われた太郎は、意を決しアビゲイルとの関係を彩に確認する。彩は自分の脚本がアーツムービーの社長・浅野ヤスノリに奪われ悩んでいた際、友人の滝川明日花に誘われ、教団の顧問弁護士・杉森登を紹介されたのをきっかけに教団と関わりを持ったと明かす。だが、PRビデオの監督を任されたが、連続殺人事件が発生し教団が解散後は関わりがなくなり、地方の専門学校講師の職を得て人目の少ないハヤブサ地区に移住し、住民とのふれあいに心を癒されたと告白する。太郎は隠したかったであろう過去を打ち明けた彩を受け止める。
太郎は、真鍋が土地を買収するために放火している疑惑を消防団に打ち明け、次の放火の標的となる家を見つけるために真鍋に土地を売却していない檀家の調査を依頼する。するとその晩、桜屋敷の家庭菜園が放火され、太郎は火を消し止めた後、軽トラックで逃亡する不審者を目撃する。後日、消防団は放火が疑われる檀家に張り込み真鍋を監視するが、逆に真鍋に不審者として警察に通報され警察署長の永野誠一から注意を受ける。その際、警察も真鍋を放火の容疑で捜査したが、アリバイがあったと明かされ、放火犯の特定は難航する。しかし太郎は、消防団にしか明かしていない改題された新作小説「郭公は都会で笑う」のタイトルを真鍋が口にし、自宅付近で放火犯が落としたと思われる可燃性液体のベンジンの発見から、火災に詳しい消防団員の中に真鍋と共謀する人物がいる可能性を疑う。太郎は隋明寺の住職・江西佑空に放火時刻の団員のアリバイ調査を依頼し、放火犯を特定する。
太郎の新作小説発売のサイン会に合わせ、消防団は東京に研修旅行に訪れる。消防団が晩餐に訪れたレストランで、太郎は特徴的なエンジン音の軽トラに乗車し、着物の染み抜きにベンジンを使い、家庭菜園の放火時刻のアリバイが証明されなかった省吾が放火犯で、真鍋と共謀して連続放火を働き、放火を目撃した浩喜は口封じに殺害されたと推理を披露する。省吾は太郎の推理を認めるでも否定するでもなく、消防団員から犯行に及んだ理由を聞かれても答えず、かつてIT長者を目指し上京するも、夢破れ実家を継いだ昔話を始め、ハヤブサに戻れば全てを話すと言い残し、1人レストランから去ってしまう。しかし翌日、都内の河川敷で省吾の水死体が発見され、警察署を訪ねた太郎たち消防団員は、霊安室で遺体と対面する。
太郎たちがハヤブサ地区に戻ると何故か大勢の人たちで溢れかえり、「居酒屋サンカク」も大盛況であったが、太郎は店内にいる客たちが皆、アビゲイル騎士団の殺人事件の新聞記事でよく見かけた、信者たちが身に着けていた「紫の布」を同じように身に着けていることに気づく。太郎は彩のことが心配になり彼女のアパートに向かうと、そこにアビゲイルの杉森や真鍋が現れ、自分たちや彩は「聖母アビゲイル教団」の信者と名乗り、太郎の質問に彩は答える義務はないと告げる。
消防団は教団によるハヤブサ地区の乗っ取りを恐れ、警察署長の永野に連続放火の関与から信者の追い出しを要請するが、証拠不十分で強制的に追い出すことは無理と言われる。また、八百万町の町長・村岡信蔵に教団を警戒する会見を開くよう働きかけるが、実は教団の信者であった愛人に貢いだ金が教団に献金されていたことで弱みを握られ、会見を握りつぶされてしまう。
そのころ、中山田から「聖母アビゲイル教団」の説明を太郎が桜屋敷で受けていると、ハヤブサ地区の住民・野々山映子が屋敷に侵入し、太郎に何かを伝えようとしたが、若者たちに連れ帰られる。程なく彩が桜屋敷に現れたので、太郎は彩に東京で省吾が放火犯と問い質すのを杉森たちに教えたのかと尋問する。彩は教祖「聖母アビゲイル」こと山原展子の写真を桜屋敷で目撃し、導かれたと感じ太郎と一緒になったと告白、二人の毎日が続くよう、教団の仲間になり作家の才能を生かしてほしいと訴える。しかし彩に嘘をつかれていたと知った太郎が渋い顔をしたため、彩は彼のもとを去る。
彩の発言から、山原展子の出生の地であり悟りを開いたハヤブサ地区はアビゲイルにとって聖地であることから、彼らが土地買収を進めていたことが判明する。太郎はそのことから、中山田とともに山原展子の消息を追い求め、辿り着いた岐阜市内の呉服店の店主から、身寄りのなかった展子は江西忠男という金貸しに引き取られ、虐待を受けていたが、忠男の息子・佑空により庇われていたことを突き止める。
「サンカク」の店主・賀来武彦は、来店していたアビゲイルの信者たちの会話から、皆既日食の日にハヤブサで儀式が開かれる情報を掴み、太郎は教団の経典から、それが彩を新聖母に祭り建てる聖母降臨の儀式と推測し、消防団はハヤブサを守るため、儀式の阻止に団結する。
太郎は彩に、聖母アビゲイルの半生を描くドラマの脚本ができたと桜屋敷に誘い、展子の幼なじみであった映子や、義兄の江西住職から聞いた真実に基づく教団に利用された女性・山原展子の悲しき半生を明かし、儀式への参加を涙ながらに思いとどまらせる。彩は太郎の説得に葛藤するが、最後は聖母降臨の儀式に集まった信者たちに、ハヤブサ地区の連続放火事件の真相、真鍋の殺人容疑、その裏で杉森が暗躍していたことを町内放送で告白すると、信者たちは教団を見限り姿を消し、ハヤブサに平和が舞い戻る。
平穏な毎日を送ろうとする太郎と彩の前に、彩の裏切りに激昂した真鍋が猟銃を持ち桜屋敷に現れる。太郎は彩を庇い真鍋の凶弾に倒れるが、消防団や警察が駆けつけ真鍋は逮捕され、一連の事件の黒幕であった杉森もまた、警察に連行される。
真鍋の凶行から生還した太郎は新作小説『翠色の鍵』の売れ行きも好調で、刑務所に収監された彩と文通しながら消防団員としてハヤブサを守る充実した生活を送っていたが、都内ではアビゲイルに新たな聖母と祭り上げられた女性が信者を勧誘していた。


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