バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

パスカル研究者・田辺保の本との出会い  

2024-03-11 04:00:00 | パスカルが私たちに語りかけるもの
私は高校がミッションスクールである

愛農学園農業高校(注・01)3期生ですが、

2年生の後半で出会った愛農聖書研究会指導者の高橋三郎(注・02)

の影響で内村鑑三・著作集(教文館・現代語訳)を小遣いの大半を

つぎ込んで買い求め、学校の教科書よりもよく読みました。

卒業してから実家の借財返済のために保険代理店を開業し、

それが成功して経済的なゆとりが出てから、

内村鑑三の弟子たちの著作(無教会陣営)はすべて購入しました。

しかし、このような膨大な無教会指導者の本から23年間で得たものを

一瞬にして、吹き飛ばしたのが、


1・神の国の証人・ブルームハルト父子

2・パスカルの著作集


との出会いです。

1のブルームハルト父子については、いつか詳しく書く予定ですが、

20世紀を代表する神学者、カール・バルトに多大な影響を与えた父子です。

私はこの本との出会い(1991年)がなければ、

聖霊に全く閉ざされた無教会信仰のままであり、

霊的な世界には今なお、盲目であり続けたと思います。

そして4年後(1995年)、日本で本格的な超教派の断食祈祷院の牧師となり、

聖書を語る牧師に就任します。

40日間断食など長期にわたる断食祈祷するため

全国から来会される方が増えていくようになり、

その方たちのために毎日、聖書講義を担当しました。

そして2005年からは断食施設を一般の方たちにも開放したので、

伝道のための聖書講義に切り替えました。

その2年後に出会ったのが、パスカルだったのです。

それは私の聖書講義が毎日のためにいつしかマンネリ化してしまい、

何か閉ざされた状態になっていた時にパスカルに出会ったのです。

それは日本ではパスカル研究でトップクラスの学者であった

田辺保(先回の注・02を参照のこと)さんの下記の本に出会ったからです。

・パスカルの信仰

・ゲッセマネの夜--パスカル「イエスのミステール」読む

の2冊でした。

この本の出会いからパスカル著作集を田辺保さんが

全部、お一人で翻訳されていたことが分かり、

その時はあまり経済的に豊かではありませんでしたが、

思い切って全巻購入しました。

それが今も度重なる引っ越しで先回、述べたように

引越用ダンボール箱で135箱、処分したにも関わらず、

昨年までの藤樹の宿の広い屋敷から、

市営住宅のわずか8畳の部屋の本棚に唯一、残した本だったのです。

やはりこれはパスカルにもう一度、戻れ、原点復帰だということを

かえって福井県立図書館の本棚にあった

パスカル関連本との出会いから導かれたのです。

次回からパスカルの宝石のような言葉を少しづつひも解いていきます。


愛農学園農業高校(注・01)
三重県伊賀市にある私立の全寮制農業高等学校。独立の農業高校としては日本で唯一の私立高校である。設置主体は、学校法人愛農学園であり、社団法人全国愛農会を母体とする。キリスト教学校教育同盟加盟校。 教育方針「神を愛し、人を愛し、土を愛する」精神を養う。 建学の精神:「汝の農場をもって神の栄光を表わせ」。(ウィキ)

高橋三郎(注・02)
1920年10月20日 - 2010年6月24日)は、無教会主義の独立伝道者。日本統治時代の朝鮮の忠清南道生まれ。1945年東京帝国大学工学部卒、1948年恵泉女学園高等学校教師、1950年昭和女子大学助教授、1954年東京大学教養学部卒、同大学院で西洋古典を学ぶ。1955年から1958年まで西ドイツ・マインツ大学大学院博士課程、1958年神学博士。矢内原忠雄に師事し、無教会高橋聖書集会責任者。月刊誌『十字架の言』編者。内村鑑三から3世代目に当たる無教会主義の中心人物。
著作は膨大で代表作は、
・ロマ書講義 第1-5(山本書店 1960年-1971)
・ルターの根本思想とその限界(山本書店 1960年)
・ドイツから見た日本(山本書店 1961年)
・無教会精神の探究 無教会と教会の対話を求めて(新教出版・ 1970年)
・絶望と希望 若人に語る(教文館(現代キリスト教双書) 1970年)など多数(ウィキ)
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