マタイによる福音書
6:27 あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、
寿命をわずかでも延ばすことができようか。
6:28 なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、
注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。
6:29 しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、
この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。
6:30 今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、
神はこのように装ってくださる。
まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。
6:31 だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、
思い悩むな。
6:32 それはみな、異邦人が切に求めているものだ。
あなたがたの天の父は、これらのものがみな
あなたがたに必要なことをご存じである。
6:33 何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。
そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。
6:34 だから、明日のことまで思い悩むな。
明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、
その日だけで十分である。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近、福井県立図書館で借りた
「脳と身体を最適化せよ」(モリー・マルーフ著)を読みました。
これまで人類はいかに27節にあるように「寿命をわずかでも延ばすこと」
の全精力を賭けてきたかを紹介し、彼女は長寿の秘訣は
「ミトコンドリア」だと指摘しています。
しかし、その鍵を握るミトコンドリアも28節にあるように
野の花、自然の中に存在しているのであり、それを引き出すのは、
断食だというのです。
29節にあるように4000年前、栄華を極めたソロモン王でさえ
野の花の美しさにも勝てず、自らの手で神が与えた
イスラエルを滅亡に追い込むことをしてしまいました。
私は先に紹介しました本を読みながら、人生の最適化は、
神のみ旨に正しく、慎ましやかに淡々と静かに生きることだと思いました。
その決め手は何も気飾らない断食にあると気が付きました。
ここでイエスはそのことを語っておられたのです。
ゆえに30節の私たちは何も着飾らず、
あるがままに神と共に歩む生活が第一なのです。
私が断食と関わって30年になりますが、ようやくその総括ができそうです。