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2024-01-31 04:00:00 | パスカルが私たちに語りかけるもの
福井県立図書館で借りた「全真相・坂本弁護士一家拉致・殺害事件」

を読みますと、読んでいるうちに気分が悪くなるような内容です。

まさに悪魔の働きとしかいいようがなく、

世界でも稀に見るカルトによる殺人事件です。

事件の要点をまとめてみます。


まず問題は、坂本弁護士へのインタビューを撮影した

TBSに抗議して放送を中止させてしまいます。

後日、カルトへの判断を軽く見たTBSの姿勢が、

殺害への大きな原因となったと批判されましたが、

時すでに遅しです。なぜなら没収したビデオを

オウムの幹部たちが観たので、その内容を抗議するために

坂本の弁護事務所を訪ねます。

このビデオで坂本弁護士は、

・信者の家族の苦しみが置き去りにされている。

・宗教を利用したインチキ商法になっているのであれば断罪されるべき。

・尊師に超能力で跳んだり透視するのを実演してほしいと頼んだが、

 それはできないとのことだった。

・血のイニシエーションは詐欺


など数多い指摘が記録されていました。

TBSがこの録画ビデオを安易に渡さなかったら、

殺害事件は起こらなかったのです。

あまりにもカルト宗教の問題を軽視するマスコミの甘い判断に閉口します。

それはオウム事件後、特に2000年以降、統一教会問題を

一切、扱わなくなったマスコミが安倍暗殺事件の原因になったのと

同じことです。

日本の場合、正統的な世界宗教もカルトも判断できずに取り扱うことです。

ですから昨日、書きましたように韓国のキリスト教の動きが

理解できないので世界から物笑いとなるのです。

さて、異常なカルト集団であるオウム真理教の幹部、上祐、青山、早川は

横浜市の坂本の法律事務所で訴訟回避に向けた交渉をしますが、

坂本弁護士は


・麻原のDNA培養物を高額で売りつける「DNAのイニシエーション」は

インチキであり、京都大学が認めたなどと宣伝しているが

そのような事実はなかった。

と鋭く指摘し、訴訟を取り下げる意思はないと伝えます。


オウム幹部は「信教の自由がある」という上祐に対し、

「人を不幸にする自由などない」と言交渉は決裂します。

そして坂本弁護士は、はオウム真理教の宗教法人の認可取り消しなどの

民事訴訟の準備に入ったのです。

被害者の会も「水中クンバカや空中浮揚を公開の場で行え」と要求します。

交渉決裂後、麻原彰晃はオウム真理教幹部である

村井秀夫・早川紀代秀・岡﨑一明・新実智光・中川智正を

サティアンビルに集め、右手の親指と人差し指で輪を作ってはじく

「ポアのサイン」をして、

「もう今の世の中は汚れきっている。

もうヴァジラヤーナを取り入れていくしかないんだから、

お前たちも覚悟しろ」

「今ポアをしなければいけない問題となる人物はだれと思う」

と問い詰めたのです。


この経緯からも分かるようにポアという医療用語が平然と使用され、

しかも暗殺に正当性を与えていく思想こそカルト宗教の本質なのです。
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