バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

聖書にある断食について 33 罪の代償 07 バテシバ事件 07 なぜダビデ王は過ちを犯したのか 04 イエスの系図に明記されたダビデの罪  

2024-05-05 04:00:00 | 聖書の断食
第2サムエル記
12:13 ダビデはナタンに言った。「わたしは主に罪を犯した。」

ナタンはダビデに言った。「その主があなたの罪を取り除かれる。

あなたは死の罰を免れる。

 12:14 しかし、このようなことをして主を甚だしく軽んじたのだから、

生まれてくるあなたの子は必ず死ぬ。」

 12:15 ナタンは自分の家に帰って行った。

主はウリヤの妻が産んだダビデの子を打たれ、その子は弱っていった。

 12:16 ダビデはその子のために神に願い求め、断食した。

彼は引きこもり、地面に横たわって夜を過ごした。

 12:17 王家の長老たちはその傍らに立って、王を地面から起き上がらせようと

したが、ダビデはそれを望まず、彼らと共に食事をとろうともしなかった。

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預言者ナタンが鋭く指摘したダビデの罪は、それから1000年後、

マタイの福音書1章1~17節にあるように

イエス・キリストの系図に出てきます。


マタイによる福音書
1:5 サルモンはラハブによってボアズを、ボアズはルツによってオベドを、

オベドはエッサイを、

 1:6 エッサイはダビデ王をもうけた。

ダビデはウリヤの妻によってソロモンをもうけ、


ここにダビデの罪が明確に語られているのです。

ダビデ王の後継ぎとなったソロモンですが、

この時に生まれて、断食した子ではありません。

同じバテシバから生まれた次の子どもでした。

その時はバテシバはダビデの正式な妻となっていました。

マタイによる福音書の系図には、ソロモンの母は、

バテシバという名ではなく、「ウリヤの妻」であると記されているのです。

ダビデは部下のウリヤから妻を奪った、

その罪は永遠に忘れられることがないように、

この系図に明確に記されたのです。

つまりダビデの罪をクローズアップさせているような

イエスに至るまでの系図は、何を意味するのでしょうか。

ダビデとバテシバの、決して赦され得ない罪の末裔として、

イエス・キリストはお生れになったのです。

それはこのような人間の罪があっても、

神のご計画はこの上にあったことを語っています。
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