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サザエさんの作者、長谷川町子さんは無教会の信仰に生きた自由人 01

2018-03-27 04:01:26 | ゴスペル・エッセイ
国民的アニメ「サザエさん」のスポンサー東芝が、半世紀のCM提供を止めて、

3月25日から、新しいスポンサーにアマゾンジャパン、ベビー用品店の西松屋チェーン、

大和ハウス工業が引き継ぐというニュースでした。

東芝からアマゾンへというのも時代が大きく変わったことの象徴です。

今やアマゾンは世界のトップ企業であり、日本でもアマゾンの存在は、かなり大きく、

メインスポンサーとなったこともうなずけます。

東芝はテレビ放映が始まった1969年からなので、約50年間です。

私の幼い頃、購入したのも東芝テレビで20年ぐらい長持ちした優れものでしたし、

ノートブックパソコンを初めて買ったのも東芝のダイナブックでした。

近年、東芝が巨額赤字で転落していく様は寂しい限りでした。


さて、「サザエさん」ですが、漫画本の発行部数は姉妹社版が7000万部以上、

朝日新聞社版の文庫本が1600万部以上で、

日本の新聞連載漫画としては最大のベストセラーといわれています。

この作者は多くの方が知っておられますが、作者は長谷川町子さんです。

町子さんの生涯は、テレビドラマが、彼「マー姉ちゃん」や最近では、

「長谷川町子物語〜サザエさんが生まれた日〜」
(フジテレビ開局55周年特別番組 アニメ「サザエさん」放送45周年記念)

などで放映されています。

いずれも町子さんがクリスチャンであったことはほとんど描かれていませんが、

町子さんは聖公会で洗礼を受けたクリスチャンでした。

ただ、1970年の雑誌対談で、自分は無教会派のクリスチャンだった告白しています。

自叙伝のマンガ「サザエさんうちあけ話」によりますと無教会派の指導者、

矢内原忠雄(日本の経済学者・植民政策学者。東京大学総長。無教会主義キリスト教の指導者)

の聖書集会に参加しておられました。

これはどうも母親、貞子さんの影響です。

聖公会が戦時中、戦争協力、日本キリスト教団に統合されるなど

組織の問題を鋭く見ていた貞子さんは、

戦後、東京に出ようと一家で上京して、洗礼を受けた聖公会の教会に所属せず、

矢内原忠雄聖書集会に参加されたようです。

町子さんの母、貞子さんはご主人の病気のことを機にクリスチャンになります。

聖公会で一家あげて洗礼を受けます。

聖公会の熱心なクリスチャンとなった母、貞子の生き方が、

町子さんと3姉妹に大きな影響を与えていきます。

まず、母親、貞子の教会の奉仕活動と貧しい方への献金が半端ではなかったこと。

そしてマンガを描く才能を知った母は、田河水泡と直談判し、弟子入りさせます。

当時、住んでいた福岡市と東京を何度も往復していますので、その行動力に驚きです。

そして田河水泡に弟子入りしてマンガの修行に励みます。

町子さんがホームシックで福岡に帰りたいといいますと

田川水泡さんの家の近所にあったメソジスト教会に通わせてくれたようです。

田川さんといえば、昭和初期の子供漫画を代表する漫画家であり、

代表作『のらくろ』で有名な方です。

田川さん夫妻は、町子さんに連れられて教会に通うようになり、

まず奥さんが洗礼を受け、戦後、田川水泡さんも洗礼を受けて、

熱心なクリスチャンとなったのです。

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