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2024-01-11 04:00:00 | パスカルが私たちに語りかけるもの
いつも利用しています福井県立図書館で

全真相坂本弁護士一家拉致・殺害事件

(江川紹子著・文藝春秋発行)をみつけました。

これからこの本とウィキペディアの記事を参照にして

オウム真理の異常なカルト集団が起こした

坂本弁護士一家の残虐事件を紹介していきます。

昨年のTVドラマで評価の高かった『ハヤブサ消防団』では、

オウム同様、世間を震撼させた新興宗教「アビゲイル騎士団」の

暗躍が克明に描かれていました。

おそらくオウム真理教に類似するカルト宗教がまだ存在している

ことへの警鐘もあったと思われます。

日本人の宗教嫌いが、かえってカルトを生み出すという

歪な状態も描いていました。

さて、坂本堤弁護士一家殺害事件の始まりですが、

神奈川県横浜市にある「横浜法律事務所」に所属していた

坂本堤弁護士は、上記の著者であります江川紹子(注・01)さん

からの紹介で、オウム真理教の出家信者の母親から

息子の脱会について相談されたことで、坂本弁護士は、

1989年からオウム真理教の反社会性を批判・追及し

「オウム真理教被害者の会」を組織します。

同年秋に『サンデー毎日』で

「オウム真理教の狂気」特集(注・02)がスタートします。

オウム真理教への批判が強まっていく中で、

被害者の会に関わる弁護士として、坂本弁護士なども

マスコミの取材を受けるようになります。

そしてオウム真理教はサンデー毎日を出す

毎日新聞社の爆破計画を立てますが、失敗します。

1989年秋にTBSテレビワイドショー番組『3時にあいましょう』で

社会問題化し始めていたオウム真理教問題について

坂本弁護士へのインタビューをしていますが、その情報を察知した

オウム真理教幹部らが集団で抗議します。

この時にTBS側がオウム幹部に収録した

インタビューのビデオを見せたのですが、

その1ヶ月後に坂本弁護士一家拉致・殺害事件が発生しているのです。

このためにTBSは取材源の秘匿というジャーナリズム

の原則を破っただけではなく、

坂本一家の失踪後もビデオをオウム側に見せたことを

警察や弁護士会に一切、伝えず、オウム真理教をかばい続けたのです。

このために大きな批判を浴びて、

『3時にあいましょう』の後継番組『スーパーワイド』の

放送が打ち切られたのですが、

マスコミの最低倫理を崩したTBSは、

まさに間接殺人を犯したことになります。


江川紹子(注・01)
千葉県立船橋高等学校を経て、早稲田大学政治経済学部卒。卒業後の1982年から1987年まで、神奈川新聞社の社会部記者として警察取材や連載企画などを担当。29歳で退社し、フリーライターとなる。1989年には、息子がオウム真理教に出家した母親から息子の脱会について相談され、弁護士の坂本堤を紹介する。その後弁護士一家が行方不明(のち家族全員殺されて発見。坂本堤弁護士一家殺害事件)となって以来、オウム真理教問題の取材に取り組む。その存在がオウム真理教に疎まれて暗殺が計画され、未明の就寝中部屋にホスゲンガスを注入されたが、音に気づいて電灯を点けたところ実行犯たちが逃げ、噴霧された量が少なくて済んだため難を逃れた(江川紹子ホスゲン襲撃事件)。また江川は、オウムの石垣島セミナーでは信者数百人に囲まれ、新実智光から「夜道に気をつけろ」と脅かされた。1991年には、同年3月に宗教法人化された幸福の科学を取材。1992年には有田芳生との共著で統一教会に関する書籍を刊行するなど、他の新宗教に対する取材も行っている。1995年、オウム真理教の取材に関して菊池寛賞を授与される。その後、週刊文春にオウム裁判のルポを連載。(ウィキ)


『サンデー毎日』で「オウム真理教の狂気」特集(注・02)
『サンデー毎日』の出版を差し止めるべく、出版元である毎日新聞社本社の爆破計画があった。2トントラックに爆弾を搭載し、輪転機がある(はずの)パレスサイドビルディング地下階に突っ込んで爆発させれば、サンデー毎日の出版を停止できるという計画だった。爆弾は村井秀夫が作る予定であった。しかし、トラックが地下に入れないことと、そもそもサンデー毎日がパレスサイドビルディング地下階の輪転機で印刷されているかが不明であったことにより、計画は暗礁に乗り上げた。代替案として、直接爆弾を設置する計画があったが、早川紀代秀がオウム真理教のビラを千代田区一ツ橋の毎日新聞社に置いてきたため、証拠を残してしまうことから頓挫した。(ウィキ)
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