太った中年

日本男児たるもの

インディアン虐殺

2009-11-14 | weblog

ヨーカドーのチーズ入りハンバーグで晩メシ。

 

さて奥さん、前エントリーに続いて岸田秀。米国はなぜ戦争を繰り返すのかがテーマ。

*****

強迫神経症とは自分の意に反して愚かな行為を繰り返して行うこと。愚かな考えが繰り返し浮かんできて、抑えようとしても抑えられず、強迫観念に囚われ、そのような考えを打ち消そうとして、同じ行為を繰り返す。強迫行為は自分でも、無意味で馬鹿げている、不合理だとわかっているが、ヤメようとすると不安が募ってくるのでヤメられなくなる症状。若いころに繰り返す自慰行為とはまったく違うのだ。

岸田センセによれば強迫神経症は経験の欺瞞、自らの愚かな経験を自らに都合のいいように偽ることによって発症するという。また、自らの愚かな経験を隠ぺいし、それを自らに都合のいいように偽ることで自我が不安定になり、自我を安定させるために同じような経験が強迫的に反復される。

例えばある男が幼いころ弟を虐待していたとする。親に叱られたが、心の中では「弟のためにしたことだ」と自ら都合のいいように偽り正当化したとする。そいつは学校に入り上級生になると下級生を虐待し、会社に入り上司になると部下を虐待する。弟同様に「下級生や部下のためにしたことだ」と再び虐待を正当化して強迫的に反復されるのだ。

虐待を虐待と思わず下級生や部下に対してやさしく接することができないのは、もしやさしく接すれば、なぜ幼いころ弟にやさしく接することができなかったのか疑問にぶつかり、弟を虐待していた正当性の根拠を失い、自責の念に駆られ、さらに自我が不安定になるからだと岸田センセは説明する。

以下、経験の欺瞞によって強迫神経症国家になった米国について。

*****

 

上記著書に収録されている「アメリカを精神分析する」によれば、米国は自由と正義の名の下、建国時に先住民インディアンを虐殺を正当化したことによって強迫神経症を発症したとされている。

 

17世紀、英国国教会の迫害を受けた清教徒ピルグリム・ファーザーズは理想の国づくりを思い描いてメイフラワー号に乗り新大陸へ入植。先住民インディアンは友好的、平和的に迎い入れた。ところがそうしたインディアンに対してファーザーズは彼らの備蓄してあった食料を略奪し、土地を奪って虐殺した。本来なら強盗殺人者として断罪しなけらばならい残忍な行為を入植者たちは「未開で野蛮なインディアン」として偽り正当化した。ファーザーズを「神に名によって自由と民主主義の礎を作った」聖徒、英雄として祭り上げたのだ。

こうして強迫神経症を発症した白人入植者は新大陸全土にいるインディアンに虐殺を繰り返すワケだが興味深いのはそのやり方。最初にインディアンを大量虐殺したとき、インディアンが白人を殺害したことがきっかけとされているが、実は白人が犯人でインディアンはデッチ上げだった。つまりは情報操作の自演、ヤラセの手法で、相手が先に手を出したから正当防衛で反撃するという理屈を捏造した。

 

アメリカの戦争と外交政策 - Wikipedia

上記リンクでは米国による狂気の戦争史が示され、様々な戦争の目的が書かれている。

「アメリカの戦争・武力行使の本質的・根本的な目的は、植民地時代から2007年8月時点の現在に至るまで常に、アメリカの政治的・経済的・軍事的な利益と他国に対する優位性の追求・獲得・拡大・保護、アメリカの一方的・収奪的・支配的な利益の追求という覇権主義的な現実的利益の追求であり、自由・人権・民主政治がもたらす恩恵を世界に伝道し普及させるという、宗教的・思想的なものではなく、自由・人権・民主政治に関するアメリカンスタンダードを他国に強要するものでもない。」

岸田センセは上記のような戦争の目的とは全く逆の見解をしている。メキシコからテキサスを奪ったのも,ハワイを併合したのも,ベトナムと戦争をしたのも,インディアンを虐殺して「自由と民主主義の国」を築き上げた建国の正当性を守り続けるための強迫的な反復であって目的や理由などすべて後付けだという。自由・人権・民主政治に関するアメリカンスタンダードを他国に強要しなければならないのだ。

昔インディアンの悪霊を描いた「マニトウ」っていう映画があったが、米国は未だ虐殺したインディアンの亡霊に怯え続けている。岸田センセによれば経験の欺瞞によって強迫神経症になった米国を治療するには遡ってインディアンを虐殺したことを素直に認め、心から謝罪し、奪った土地を返す以外方法はなく、そのときに初めてインディアンの亡霊から解放され、他国民の大量虐殺を止めるだろうと言っている。如何であろう。

*****

日米首脳会談の要旨(産経新聞) - goo ニュース

【米軍基地銃乱射事件】

鳩山由紀夫首相 米テキサス州の陸軍基地での銃乱射事件は誠にいたましい事件で、日本国民を代表してお悔やみとお見舞いを申しあげたい。

【日米同盟】

首相 大統領が初のアジア歴訪の最初に日本を訪問したことを歓迎する。日米同盟は日本外交の基軸だ。アジア・太平洋地域の平和や経済的な繁栄の礎になっている。日米同盟に基づき大統領と連携して2国間関係はもとより、アジア・太平洋地域、グローバルな課題で日米協力を強化したい。建設的で未来志向の日米同盟を深めたい。

オバマ大統領 最初のアジア訪問に日本を選んだことは米国の日米同盟重視を表すものだ。

首相 世界情勢、時代は変遷しているので、日米の同盟関係もあわせて発展させる必要がある。来年は日米安保条約改定50周年にあたるので、日米同盟深化のための協議プロセスを開始したい。拡大抑止、情報保全、ミサイル防衛、宇宙といった安全保障分野に限らず、新しい課題でも協力を進めたい。防災、医療、保健、環境、教育といった分野でも日米協力をアジア・太平洋中心に進めていくことによって、同盟関係を深化していきたい。

大統領 賛成する。日米関係はこれまでもイコール(対等な)パートナーだったし、これからもそうだ。米国と日本の同盟関係は両国だけでなく、アジア・太平洋地域の安定と繁栄の基軸だ。

【普天間飛行場移設問題】

大統領 普天間飛行場の問題は、2国間で設置されたワーキンググループを通じて迅速に解決していきたい。

首相 米軍再編は抑止力の維持、沖縄の負担軽減の観点から重要な課題だ。前政権の日米合意は重く受け止めているが、衆院選で沖縄県民に県外、国外への移設を申しあげたことも事実で、県民の期待も強まっている。大変困難を伴う問題だが、時間がたてばより解決が難しくなることも認識している。できるだけ早く解決したい。

【アジア・太平洋】

大統領 アジアに積極的に関与していく。米国はこの地域における重要なプレーヤーだ。

首相 アジアにおける米国のプレゼンスを期待している。日米同盟という前提があるから、私は東アジアという構想を持っている。さまざまなレベルで日米が協力を強化することが、東アジアの安定と発展に大いに資する。APEC(アジア太平洋経済協力会議)は2010年は日本、2011年は米国が議長国になる機会をとらえ、APECの成功と新たなビジョンのために連携、協力したい。

【アフガニスタン】

首相 アフガニスタンの安定と復興は世界の安定にかかわる最重要課題だ。米国の努力を評価したい。日本はアフガニスタンが真に必要としている支援のあり方を検討してきた。海上自衛隊によるインド洋での補給活動に代えて、5年間で最大約50億ドル(約4500億円)規模の支援策を決定した。治安能力向上のための警察支援、元タリバン兵に対する職業訓練、農業・インフラ整備・学校建設といったアフガニスタンの持続的、自律的発展のための民生分野が中身だ。

大統領 これまでの日本の支援、今回の支援を評価する。民生支援が重要だという首相の認識に感動した。日米間でよく議論して連携したい。パキスタン支援についても評価する。

【地球温暖化防止】

首相 2050年までに80%の温暖化ガス排出削減に合意できたことは喜ばしい。COP15(国連気候変動枠組み条約締約国会議)の成功に向けて日米で協力したい。この問題の解決のためには先進国のみならず、中国など新興国を含む世界すべての主要排出国が参加する枠組み作りが必要だ。

大統領 われわれの政権にとっても大変優先順位の高い問題だ。日本と緊密に協力したい。

【核軍縮、不拡散】

首相 9月の国連安全保障理事会サミットにおける大統領の指導力に感謝したい。プラハで行われた「核なき世界」演説に日本国民は大変感動している。国連の核兵器全面廃絶に関する決議案に、日米が共同提案国となれたことは有意義だった。核兵器のない世界を追求する目標を共有して努力したい。来年のNPT(核拡散防止条約)再検討会議の成功、(米国が提唱した)核セキュリティー・サミットの成功に向け、緊密に連携したい。

大統領 核兵器のない世界というビジョンを共有している。核廃絶は一夜にしてできるものではなく時間のかかる目標だ。核兵器が存在する限りにおいては、米国は米国民や同盟国の抑止力にコミット(関与)していく。ロシアとは核兵器削減の動きをすでに起こしている。

【広島、長崎訪問】

首相 大統領の広島、長崎訪問を国民も期待しているので機会があればぜひ行っていただきたい。

大統領 日本は核兵器について独自の視点を持っている。原爆が投下されたからだ。広島と長崎を将来訪れることができたら非常に名誉なことだ。短期的には訪問の計画はないが、私には非常に意味があることだ。

【北朝鮮】

大統領 ボスワース特使(北朝鮮政策担当)が訪朝する話があるが、6カ国協議の枠の中で行われるものだ。

首相 米朝接触が6カ国協議の枠内という話なので支持している。6カ国協議や北朝鮮の非核化につながることを望む。

【イラン】

大統領 EU(欧州連合)と米中露による交渉がうまくいかない場合は、イランへの対応を考えなければならない。

首相 イランの核問題に関する懸念を共有している。日本としては伝統的なイランとの関係があるので、そういうものをベースに働きかけを行いたい

(以上、産経新聞より引用)

調べてみると、普天間移設は飛行場施設が老朽化して使い物にならなくなり、日本に金を出させて新しい海上飛行場をつくらせるつー米国からの強い要求だった。どうやって決着するのだろうか。