太った中年

日本男児たるもの

小沢主義

2009-11-12 | weblog

久しぶりに太陽カレーで晩飯。地元浜松の特産品を使ったスペシャルカレー。

うめぇ。

美人の奥さんがブログを始めるそうだ。そしたら紹介する。

 

さて奥さん、小沢さんの国会改革について。

民主党が英国型議院内閣制をモデルにしているのは周知のこと。以下、小沢さんが私塾で講義したことをまとめた著書「小沢主義」より英国の政治家、官僚について記述しているところを転載。

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イギリスの場合、政権与党が所属している代議士をたくさん行政府の中に送り込んで、実際の行政を担当させるのが慣例になっている。日本では政権を取っても内閣に入れるメンバーは大臣、そして自由党の主張によって創設された副大臣と政務官で、その数も実際の権力も限られているが、イギリスでは閣内大臣のほかに、閣外担当相、政務次官、政務次官補と呼ばれるポストがあり、こうしたメンバーを含めると、政府に入って行政に携わる与党政治家の数は百数十人に達する。もちろん、彼らは単なるお飾りではない。実際にそれぞれが役割分担をして、議会での政府側答弁もするし、議論も行なう。政府内部での意思決定にも、もちろん参加する。権限を持った政治家が責任を持って行政に関わっていくことで、イギリスでは官僚が「政治家もどき」になることを防いでいるわけである。

しかし、その一方でイギリスの官僚は政治家からも、一般の民衆からもひじょうに高い評価を与えられている。彼らは政治家との接触さえも禁じられ、政治との関わりを極端なまで回避している。しかしながら、政府部内における、政策立案の能力と役割は他の国の官僚以上に大きな比重を持っているのである。

言うまでもないが、こうしたイギリス流のやり方だと、政治家は自分の担当省庁のやっていることを必死になって勉強しなければならない。けっして楽な仕事ではないし、責任も重い。政治家は国会での論戦で堂々と野党を説得できるだけの見識と信念、そして知識を持っていなければならないことになる。

だが、それが本来の政治家の役目であって、それを嫌がったりするのならば最初から政治家にならないほうがいい僕は思う。それに実際には、こうして政府に参加することで、政治家は行政の実態に接して、現在の制度や法律の問題点も知ることができるわけで、政治家としての見識がさらに磨かれていくことになるのだから、かえって政治家にとってはチャンスである。

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上記著書は3年前安倍さんが自民党総裁選への立候補を 正式に表明する日に出版された。政治理念の対立軸を明確にするためだからただの嫌がらせではない。安倍さんは官僚主導から官邸主導を謳い文句に官邸機能強化のため米国ホワイトハウスをモデルにした首相補佐官なんかを置いたけど機能しなかった。

そもそも日本の政治制度は明治以来英国の立憲君主の理念に基づく議院内閣制をモデルにしてきた。米国の大統領制とは歴史的意味合いからも根本的に異なる。小沢さんの国会改革は「政治家はもう一度本場英国の議院内閣制を学習しろ」ってことだろう。日本は議院内閣制ならぬ官僚内閣制に他ならない。

英国の議会は党首討論が象徴するように「アリーナ型議会」と呼ばれる。議会とは政策の審議過程より政府と野党との政策を巡り争点を際立たせる論争の場(アリーナ)であり、それを各々国民が判断して次の総選挙へ結びつける。そうした国会改革がなされれば小沢さん曰く「自立した個人、自立した日本になる」という。

今まで小沢さんが提示した国会改革案の中で政府・与党一元化、政策の一元化を実現するための議員立法原則禁止が与野党から独裁化するといった反発が一番強かったようだ。自民党一党支配時代の議員立法はほとんど官僚に丸投げで国会議員は法案に連名サインするだけだったから族議員化したのだ。

官僚答弁禁止のときは社民党みずほちゃんの頓珍漢な批判には笑えたが、自民党大島幹事長の「なんでも英国でいいのか」つーブータレ発言は痛かった。次の参院選に向けて英国アリーナ型議会は既に始まっている。社民党も自民党も旧来の官僚依存政治がいいと言っているようなものだ。国民の審判は厳しいぞ。

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「キリスト教は排他的」民主・小沢氏、仏教会会長に(読売新聞) - goo ニュース

民主党の小沢幹事長は10日、和歌山県高野町の高野山・金剛峯寺を訪ね、102の宗教団体が加盟する「全日本仏教会」会長の松長有慶・高野山真言宗管長と会談した。

小沢氏は会談後、記者団に、会談でのやりとりについて、「キリスト教もイスラム教も排他的だ。排他的なキリスト教を背景とした文明は、欧米社会の行き詰まっている姿そのものだ。その点、仏教はあらゆるものを受け入れ、みんな仏になれるという度量の大きい宗教だ」などと述べたことを明らかにした。

さらに、小沢氏は記者団に、「キリスト教文明は非常に排他的で、独善的な宗教だと私は思っている」とも語った。

小沢氏の発言は、仏教を称賛することで、政治的には「中立」ながら自民党と古くからつながりのある全日本仏教会に民主党との関係強化を求める狙いがあったものと見られる。しかし、キリスト教やイスラム教に対する強い批判は、今後、波紋を広げる可能性もある。

小沢氏の訪問は、来年夏の参院選に向けた地方行脚の第1弾という位置付けで行われた。

(以上、読売新聞より引用)

亀ちゃんの徳政令に続く排他的な小沢さんによる平成の切支丹禁止令。参院選へ向けての自民党へのイヤミ、仏教団体の票取りには違いないだろうけど、米国へのメッセージでもあるだろう。

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「心配なのは歴史が忘れられること」天皇陛下即位20年(朝日新聞) - goo ニュース

陛下の有り難いお言葉である。奥さん、歴史を学習しよう。