太った中年

日本男児たるもの

スペシャルな日々

2009-11-04 | weblog

最近フィリピン人妻のお気に入りが近所の中華料理店の塩ラーメン。

 

妻はねぎ、もやし、メンマが食べられない、したがって

 

ジャーン、「チャーシューだけのスペシャル塩ラーメン」

2009・11現在、妻は世界で一番おいしいラーメンだという。 

さて、奥さん、昔、伊丹十三がラーメン、食のウンチクを語った面白くもナンともないタンポポって映画があった。で、蓮實重彦がラーメンを食べるシーンは「性戯のメタファーだ」と言っていた。ところがフィリピン人妻のスペシャル塩ラーメンでは「性戯のセの字もない」っていうつまらぬオチ。

そして、スペシャルならソープランド、なーんてことはない。

「NHKスペシャル 永田町・権力の興亡」が面白かったと展開するのだった。

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第1回 1993~1995“政権交代” 誕生と崩壊の舞台裏 
 
「国民のためという目的を持って政権を代える…それ自体が権力闘争であり政局だ――」。

自民党を飛び出して16年。幾多の権力闘争の末、ついに政権交代を果たした民主党幹事長・小沢一郎は、NHKの単独インタビューでこう語った。

16年前――。1993年6月18日、宮沢内閣への不信任決議。それに続く自民党の分裂。

自民党を飛び出した男たちと、とどまった男たちの、政権を巡る長い戦いの始まりだった。

冷戦終結、グローバル化の嵐、〝一流国〟からの転落・・・。

時代が、世界が、日本が、激変したこの16年。私たちは何を選び、何が失われてきたのか――。

「55年体制」に代わる「新たな政治」模索の道のり。

権力を巡る攻防のドラマを、中枢にいた20人を越える政治家たちの生々しい証言で綴(つづ)る。

3回シリーズの第1回は、原点である「16年前の政権交代」。

小沢一郎が仕掛けた細川政権成立のドラマ。短命に終わった〝ガラス細工の政権〟の内実。そして自民党・執念の政権奪還劇…。道のりの始点、10か月の政権攻防に迫る。

第2回 1996~2000 漂流5年 “数”をめぐる攻防
  
55年体制で対決してきた、社会党の委員長を総理に擁立することで政権を奪還した自民党。10か月の野党体験は、「与党であり続けること」の重みを自民党に刻みつけた。

一方、自ら作った細川政権が、1年足らずで崩壊してしまった小沢一郎。今度は野党を結集して「新進党」を結成。二大政党制、そして政権交代を目指した。

戦後システムの制度疲労、押し寄せるグローバル化の波…。

日本社会が激震に見舞われる中、過半数の安定政権は生まれず、自民党と小沢の対決は〝数を巡る攻防〟になっていった。

自民党で先陣に立ったのは、かつて小沢がいた「経世会」の、新たな実力者・野中広務。数の確保を狙う「引き抜き工作」。互いに思惑を秘めた「自自連立」…。攻守様々に入れ替わる駆け引きは、激しさを増していった。

混迷する政局の果て、自民党で起きたのは「五人組の密室劇」、そして「加藤の乱」。いま証言で初めて明かされるその内実と秘話とは…。

閉塞感が日本を覆っていた90年代後半、水面下で繰り広げられていた知られざる攻防に迫る。

第3回 2001~2009 小泉 そして 小沢 “民意”をめぐる攻防 

「失われた10年」と呼ばれる長い停滞。〝一流国〟からの転落。そして〝政治の漂流〟…。

閉塞感を打ち破るように登場したのが、自民党の異端・小泉純一郎だった。国民の熱狂的支持を背に〝古い自民党〟を次々と壊していった。

一方、細川政権の崩壊、新進党の分裂を経て、30名に満たない自由党を率いるようになっていた小沢。小泉旋風の凄まじさを前に、三度目の大勝負-民主党との合併に出る。そこには、政権交代を目指す小沢のしたたかな戦略があった。

熱狂に支えられた小泉が真に壊したものとは何か。瀬戸際から政権交代の実現にまで持ち込んだ小沢の政治決断とは。稀代の二人の政治家の深層に迫る。

日本政治16年を証言で綴るシリーズ最終回。

55年体制終焉(えん)後の16年とは何だったのか。今回の政権交代とは何なのか。

小選挙区制で変質した永田町政治の攻防とは――。

(以上、NHKオンライン番組案内より引用)

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シリーズ3回を全部みた。大下栄治の政治小説って感じ。淡々としたインタビュー構成がよかった。NHKはヘタな政治的メッセージを出すよりもこうした視聴者ウケする番組を作ったほうが格段にいい。それから番組では触れてなかったけど小沢さんは55年体制について「自民党と社会党によるイデオロギーの対決なんてなかった、与野党馴れあいの自民一党支配だ」とする。小沢さんは国会のシナリオを書いていたっていうからね。

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そんなことを踏まえて池田信夫blogのスペシャルへ最終展開。

左翼の堕落 - 池田信夫blog

池田センセは怒りっぽい性格でアレなんだけど、少し前に廣松渉をエントリーして懐古趣味に浸り、上記、スペシャルエントリーでルサンチマンが爆発したってことだ。この芸風がタマラナイ。で、学生時代に学習した廣松は知的権威が高かったけど、派遣村リーダーの湯浅誠は知的権威とは無縁だとコキ下ろす。挙句の果てにその湯浅を国家戦略室に迎え入れた菅さんも国家社会主義だと罵倒。記事では社会主義とマルクス主義の区別がなく、中川八洋の「ナンデモCIAの陰謀」と同レベル。湯浅への病的な嫉妬がここまで追い込んだと分析した。