西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

304回目の反核座り込み

2014-10-09 21:24:12 | 反戦・平和
今日は304回目の反核座り込みだった。



先月までは、午後6時といってもまだまだ明るかったのに、10月になると日が落ちるのが早い。

いつも座り込みをやっている島瀬公園も薄暗く、地面に置いている横断幕も近くに寄らなければ読めない。


地区労からの呼びかけがあるからか、各労組からの参加が多く60人を超す人数となった。




いつもは「さよなら原発 来るな核艦船」の横断幕を持って参加する私だが、今日は今年の夏「第9条の会ヒロシマ」が新聞に意見広告を出したそのイラストがすばらしかったので、それをA2のファイルに入れて持参し、胸の前に掲げた。



母親と一緒に通っていた男の子が立ち止まり、横断幕の文字を一生懸命読んでいたが、読み終わると、「みなさん頑張ってください」と言ってくれた。



座り込んでいる大人たちも思わず笑顔になり、「ありがとう」と拍手をした。

長い間、座り込みをやっているが、こんなことは初めてのことだ。

何だかとても嬉しくて、やる気が湧いてきた。

帰り道に見た、「十六夜」もとてもきれいだった…。


裁決申請書

2014-10-03 20:58:41 | 石木ダム
久しぶりに、さわやかな秋晴れに恵まれた一日。

朝から電車で川棚町へ向かった。

先月26日から始まった、石木ダム建設予定地の『反対地権者所有の農地の収用採決申請書』の縦覧をするためである。

今回は、四世帯の反対地権者が所有している非保留地5.500平方メートルについて、強制的に土地を取り上げることの出来る収用採決申請を県と佐世保市が県収用委員会に提出し、9月18日に受理されたため公告縦覧がはじまったのだ。

役場別館1階のダム対策室には、縦覧場所が4つに仕切られそれぞれ一世帯分を見るようになっている。ちょうど選挙の投票所のような格好だ。

「裁決申請書」を読み進むうちに、だんだんと腹が立ってきた。








7月11日に「こうばる公民館」で行われた県知事・佐世保市長・川棚町長との話し合いの席上、県・河川課は「川棚川で現在行っている河川改修工事が終われば、これまで起きた水害には対応できる」と言ったのだ。

にもかかわらず、この申請書の「事業計画の概要」には、『これまでの治水対策では十分とは言えず、沿川地域住民の生命や財産及び社会資本の保全を図るためには新たな治水対策が急務となっている。』と書かれている。





2ヶ月前に「これまでの水害には、ダムでなくても河川改修で対応できる」とした発言は何だったのだろうか?

それに『佐世保市では、安定水源の供給能力が不足しており、毎年節水の呼びかけを行っている状況にある。』とも書かれていて、こちらにも腹が立つ。


これしか売りがないとみえて、20年前の大渇水もしっかりと書かれている。


しかし、佐世保市の9月の平均給水量は70.000トンを割り込んで、69.684トンでしかない。

本年度に入って、4月から9月までの平均給水量は4月、5月、9月が60.000トン台であり、6月、7月、8月が70.000トン前半である。

そのうち、7.000トン近くの漏水があっているのだから、本来の平均給水量は60.000トン前半でしかないことになる。

よくもまあ、こんな嘘っぱちを書いて申請したものだ。

「毎年節水の呼びかけを行っている状況にある。」と書きながら、今年の「水を大切にする日」(9月6日)には、節水イベントも節水アピールも何もなかった。


九州でも一番水の豊富な熊本県では地下水を大事にしていく条例も出来ている。



水道局が言うように「慢性的な水不足」であるのなら、もっともっと水を大切にする呼びかけをやり、熊本県を参考に条例でも制定すればいいのだ。