唱歌「庭に千草」は冬の菊を歌っています。
原曲はアイルランド民謡にロバート・ムーアという詩人が「夏の名残のバラ」(The Last Rose of Summer)という歌詞をつけたものというこってす。
この日本版は里見義(さとみただし)作詞の「菊」(明治17年(1884年)3月発行、文部省音楽取調掛編)でありましたが、後に歌詞冒頭の「庭の千草」が曲名になり親しまれるようになったてふことです。
原曲の歌詞 The Last Rose of Summer(夏の名残のバラ)
Tis the last rose of summer,
Left blooming alone;
All her lovely companions
Are faded and gone;
No flower of her kindred,
No rosebud is nigh,
To reflect back her blushes,
Or give sigh for sigh.
日本版 菊
一 庭(には)の千草(ちぐさ)も。むしのねも。
かれてさびしく。なりにけり。
あゝしらぎく。嗚呼(あゝ)白菊(しらぎく)。
ひとりおくれて。さきにけり。
二 露(つゆ)にたわむや。菊(きく)の花。
しもにおごるや。きくの花。
あゝあはれあわれ。あゝ白菊。
人のみさをも。かくてこそ。
日本語版の二 にある「みさを(操)」とはgoo辞書によれば
1 自分の意志や主義・主張を貫いて、誘惑や困難に負けないこと。節操。「信徒としての—」
2 (女性の)貞操。「—の固い妻」
3 上品で、みやびやかなこと。
時代は下って殿さまキングス(宮地オサム)の「なみだの操」によれば
あなたのために守り通した女の操
今さら人に捧げられないわ
日本語版「庭の千草」の曲・歌詞とも人気のあるうたですが、二番の歌詞が「押しつけがましい、説教的」
とふ意見もあるにはあるが「操」の意味をgoo辞書の1 ととればよい歌だと思います。
以下の画像は妣が20何年も前に植えていた小菊で、花壇でもない空地に宿根と実生で毎年咲き続けているものです。
これは白菊ですが、寒くなって霜焼けて紫に変色したもの
黄色に混じるこれも霜焼け
こういう小菊は花の無い時期であるし、ながもちするし、墓前に供える花として重宝します^^
完
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます