子どもは大人の小型ではない・・・

2024-05-30 11:57:34 | 日記
今週は司馬作品を再読。個々のコラムが心にグサッときた、以下に記す。「人間は生物として自然に大人になる。あるいは社会的に大人にならねばならぬ。古来、そのように要求されてきたし、将来もそうだろう。経験と知識と判断力と調和の感覚、それに責任感。それらが大人の属性である。この属性は生涯磨かれねばならない。ところが、ふつう、大人になるにつれて剝げおちるか、衰弱してゆく心(あるいは機能)がある。想像力、空想力さらにはそれを基礎として創造力への間断なき衝動である。この三つはもともと天が平等に、子どもたちにそなえさせている。だが、電池が減るように減ってゆくだけなのである。その三つが大人になっても減ることなく保たれている人たちがいる。むろん、科学や芸術の天才たちはすべてそうである。天才でなくても芸術の鑑賞や世界観察、あるいは対人感覚に右の三つのみずみずしい心をもちつづけている人々は、干し魚のような大人たちよりも百倍も日常をゆたかに送れる幸せをもっている。子どもは大人の小型ではない。」と肝に銘じておきたい。きょうの楽しかったことは、○雑然とつんどくしていた資料を再整理できたこと、○Netflix配信『メッセージ』(米2016)球体型宇宙船で地球に飛来した知的生命体との対話に挑む女性言語学者の姿を描いた作品。○フライパンで焼いた玉子と肉のスクランブル、ウマかったことだ。(10,390歩)

最新の画像もっと見る