自分が何者であるかを知ろうとするのはあまり意味がなく、大事なのは何者になりたいかであり、そうなろうと決意して努力することこそが大事なのだ。「個々の持つ強み」とは、相手から見たその人の「魅力」「可能性」「持ち味」「らしさ」のことだ。ところが不思議と本人が自分の強みに気づいていなくても、相手から見れば魅力的な場合があるもの。現時点では自分の持っている強みを発見できていないとしても悲観することはない。むしろ、個人でも会社でももともとある独自性を強化し、なりたい自分を描くことで自らをデザインすることができるからだ。最近セミナーで、樹木を人間になぞらえて語ることが多い。例えば、根っ子は人柄・人格であり、幹は気性・性質、枝は能力・技能、葉っぱ専門性・特性など、それなりに関係づけて話をしている。が、肝心な顔・表情に相当するものはどこなのか?答えに戸惑う。根っ子部分の切り株箇所、つまり年輪(=表情)がそうではないかと小生は勝手にイメージしている。つまり、人間は地球を踏みつけて暮らしているが、樹木は顔を地面に突っ込んで、つまり地球を懸命に支えているのだと。彼らは二酸化炭素を吸って代わりに酸素を絶えず供給する、生物(人類含め)にとっては最も感謝すべき存在なのだと今更ながら気づく。きょうの楽しかったことは、○文藝春秋三月特別号を八割がた読み進めたこと、○Netflix配信『アトランティスのこころ』(米2001年)母と二人で暮らす11歳の少年が不思議な力を持つ老人と出会い、人生という現実の感動と悲しみを体験する奇跡のストーリー。○家人の淹れた珈琲と羊羹、美味しかったことだ。(11,770歩)