死後の世界があるのなら会いたい人はいますか?

2022-11-11 17:52:19 | 日記
終日、文藝春秋12月特別号に集中した。特集記事『世界最高のがん治療』の中に興味深い関連記事「死後の世界はあってほしい」があった。緩和ケア30年のキャリアの医師(山崎章郎氏)のインタビュー記事だ。彼は現在大腸がんのステージⅣ、著作に「病院で死ぬということ」で世に問うた(※病院死を否定し悲惨な終末期医療の在り方を大きく変えた作品)。そして現在、医療者が患者の自宅を訪問する「在宅緩和ケア(ホスピスケア)」に取り組まれている、クリニックの名誉院長として現場に出て患者を診ている75歳だ。「死後の世界があるんだったら、会いたい人はいますか?」「あの世を信じる人にとって死は消滅ではなく単なる通過点であり、次の世界に移る感覚ではないだろうか。それが死んでいく人にとって希望になり、ご家族もそれを聞いて、あの世でこの患者さんに会えるんだという思いを強くしているに違いない」死後の世界があるかどうかなんて誰も実証できない。でもあの世の存在を語る人が世界中にいるのを思うと、人類はその存在を潜在的に感じているかもしれない。死が永遠の別れなら、本人も家族も辛いだけだが、この世から消えた後に、あの世で先に逝った親しい人と語り合えると思えるなら、死への向き合い方も変わる。亡くなるとき「今までありがとう。さようなら」ではなく「お疲れさま。また会いましょう」へ。きょうの楽しかったことは、○午前午後とも文藝春秋に集中できたこと、○オンデマンド配信『映像の世紀 バタフライエフェクト2』(2022年NHK)学びが多いこと、○宇和島名産(じゃこ天、蒲鉾)とネギヌタ、おいしかったことだ。(10,760歩)