本日、『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』門田隆将(新潮文庫)を
読了しました。
この本は、1999年4月14日に発生した、光市母子殺害事件の被害者遺族で妻子を殺害
された本村洋さんの裁判闘争とそれを支えた人々について書かれたノンフィクション
作品です。
私がこの本を読もうと思った動機は色々ありますが、やはり今年2月に起きた川崎の
中1男子児童殺害事件が大きなきっかけの一つです。加害者は17歳の主犯格の少年
を筆頭に、未成年者数名が関与した少年事件でした。加害者が未成年の場合、新聞や
テレビでは実名報道も顔写真の公開もなされず、加害者の情報はとにかく厳重に保護
されます。それに対して、殺害された少年の氏名、顔写真、いじめを受けて青あざが
できた写真などは毎日メディアに晒され続けていました。
未成年者による凶悪事件が起こるたびに、このような対応には疑問を感じていて、
また加害者側ばかりを擁護しようとする司法、法曹関係者の態度や甘い処分にも
ずっと疑問を持っていました。ニュースで少年事件や凶悪事件の裁判結果を聞く
たびに、なんかスッキリしない、なぜそんな軽い刑罰なんだ?と思うことしきりで
司法に大きな不信感を持っていました。人権派弁護士と言われる人たちのこの上ない
胡散臭さは、「人権」という言葉にすら違和感を感じさせる状況です。
それで、光市母子殺害事件のことを思い出しました。事件のことは今でもとても
鮮明に覚えていて、理不尽な裁判と闘う本村さんの姿もテレビや新聞でその当時
からよく拝見し、応援の気持ちでいっぱいでした。広島高裁への差し戻し控訴審で
被告が「弥生さんに甘えたかった」とか、「ドラえもんがなんとかしてくれると思った」
というふざけた主張をしたことも強烈に覚えています。
本書を読みながら何度も涙を流しました。日本の司法の闇、矛盾点を指摘しつつ
加害少年への死刑判決を勝ち取るために闘い続けられた本村さんの苦悩や、裁判
の中の実際のやりとり、いかに弥生さんと夕夏ちゃんが残虐な方法で殺められた
かなどを改めて知ることができました。
加害者である大月孝之(旧姓福田)の死刑判決が確定したのは、ほんの3年前
2012年のことなんですよね。その時のニュースも覚えていて、こんなにも犯人や
犯行の状況が明確な凶悪犯罪の裁判で、どうしてこれほどの年月が必要なのかと
驚いたのも記憶に新しいところです。
本村さんが立ち上げに参加された『全国犯罪被害者の会(あすの会)』やその
数々の功績についても改めて知ることが出来ました。最愛の家族を無残な方法で
殺され、絶望の淵に立たされながらこれだけのことを成し遂げられた本村洋さん
には深い敬意を抱きます。
是非、多くの方に読んでいただき、少年法の在り方、司法の在り方、裁判官の
あり方について考えていただきたいと思います。また、死刑廃止論者が現在も
各方面で活動し、凶悪犯罪の裁判で必ず表に出てきますが、私は死刑という
刑罰は必要だと思います。人を殺さなければ死刑にはならないのだから、という
本書の中で出てくる本村さんの言葉は正論だし、その通りだと思います。
本書および光市母子殺害事件に関する動画をいくつか紹介しておきます。
・本書を読まれた武田鉄矢さんが感想を語られている動画
・少年の死刑回避のために集結した弁護団に故やしきたかじんさんが発した言葉
(不謹慎なようですが、これは多くの人が共感できる言葉だと思いました)
・加害者の死刑判決が確定した際の本村さんの記者会見の様子の動画
以上です。
『山口県光市母子殺害事件』 本村洋さんの闘いを武田鉄矢が語る
たかじん 光市母子殺害事件 怒る
母子殺害事件本村さん会見01 うれしいとか喜びはない
母子殺害事件本村さん会見02 天は悪い人に必ず罰を与える
母子殺害事件本村さん会見03 この判決に勝者はいない
読了しました。
この本は、1999年4月14日に発生した、光市母子殺害事件の被害者遺族で妻子を殺害
された本村洋さんの裁判闘争とそれを支えた人々について書かれたノンフィクション
作品です。
私がこの本を読もうと思った動機は色々ありますが、やはり今年2月に起きた川崎の
中1男子児童殺害事件が大きなきっかけの一つです。加害者は17歳の主犯格の少年
を筆頭に、未成年者数名が関与した少年事件でした。加害者が未成年の場合、新聞や
テレビでは実名報道も顔写真の公開もなされず、加害者の情報はとにかく厳重に保護
されます。それに対して、殺害された少年の氏名、顔写真、いじめを受けて青あざが
できた写真などは毎日メディアに晒され続けていました。
未成年者による凶悪事件が起こるたびに、このような対応には疑問を感じていて、
また加害者側ばかりを擁護しようとする司法、法曹関係者の態度や甘い処分にも
ずっと疑問を持っていました。ニュースで少年事件や凶悪事件の裁判結果を聞く
たびに、なんかスッキリしない、なぜそんな軽い刑罰なんだ?と思うことしきりで
司法に大きな不信感を持っていました。人権派弁護士と言われる人たちのこの上ない
胡散臭さは、「人権」という言葉にすら違和感を感じさせる状況です。
それで、光市母子殺害事件のことを思い出しました。事件のことは今でもとても
鮮明に覚えていて、理不尽な裁判と闘う本村さんの姿もテレビや新聞でその当時
からよく拝見し、応援の気持ちでいっぱいでした。広島高裁への差し戻し控訴審で
被告が「弥生さんに甘えたかった」とか、「ドラえもんがなんとかしてくれると思った」
というふざけた主張をしたことも強烈に覚えています。
本書を読みながら何度も涙を流しました。日本の司法の闇、矛盾点を指摘しつつ
加害少年への死刑判決を勝ち取るために闘い続けられた本村さんの苦悩や、裁判
の中の実際のやりとり、いかに弥生さんと夕夏ちゃんが残虐な方法で殺められた
かなどを改めて知ることができました。
加害者である大月孝之(旧姓福田)の死刑判決が確定したのは、ほんの3年前
2012年のことなんですよね。その時のニュースも覚えていて、こんなにも犯人や
犯行の状況が明確な凶悪犯罪の裁判で、どうしてこれほどの年月が必要なのかと
驚いたのも記憶に新しいところです。
本村さんが立ち上げに参加された『全国犯罪被害者の会(あすの会)』やその
数々の功績についても改めて知ることが出来ました。最愛の家族を無残な方法で
殺され、絶望の淵に立たされながらこれだけのことを成し遂げられた本村洋さん
には深い敬意を抱きます。
是非、多くの方に読んでいただき、少年法の在り方、司法の在り方、裁判官の
あり方について考えていただきたいと思います。また、死刑廃止論者が現在も
各方面で活動し、凶悪犯罪の裁判で必ず表に出てきますが、私は死刑という
刑罰は必要だと思います。人を殺さなければ死刑にはならないのだから、という
本書の中で出てくる本村さんの言葉は正論だし、その通りだと思います。
本書および光市母子殺害事件に関する動画をいくつか紹介しておきます。
・本書を読まれた武田鉄矢さんが感想を語られている動画
・少年の死刑回避のために集結した弁護団に故やしきたかじんさんが発した言葉
(不謹慎なようですが、これは多くの人が共感できる言葉だと思いました)
・加害者の死刑判決が確定した際の本村さんの記者会見の様子の動画
以上です。
『山口県光市母子殺害事件』 本村洋さんの闘いを武田鉄矢が語る
たかじん 光市母子殺害事件 怒る
母子殺害事件本村さん会見01 うれしいとか喜びはない
母子殺害事件本村さん会見02 天は悪い人に必ず罰を与える
母子殺害事件本村さん会見03 この判決に勝者はいない