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俺の日々是精進!

気が付きゃなんだか趣味が増えていた男のブログ

同居人②

2014-10-02 01:13:37 | 稲川さん風 体験記
…特にやることも無いもんですからねぇ、
タバコをくゆらせながら
テレビの前でごろ~…としていたら

…いや、突然なんですけどね
扇風機の紐が片方だけ…

ぷらーん…
ぷらーん…
ぷらーん…

振れたんだ…凄い勢いで
振り子の様にね…

でぇ…「何だぁ?風かぁ?」

最初はそう思った
でもそうじゃ無い
そんなわけはないんだ
どう考えても…

仮にですよ、もし風で揺れたのなら、ぶら下がってる紐が二つとも揺れるはずなんだ。

でも揺れたのは一本だけ
しかも風で揺れたなんて
そんな感じじゃぁない…

「誰かが紐をはたいて振れた」

そんな感じだったんですよねぇ

…おかしいなぁと思ったんですがね
あんまり気にするのも…
気味が悪いですからねぇ…

深く考えないようにしていた…

…でぇ、またある日

やっぱり、特にやることもなくて
部屋でもってごろごろとしていた…
テレビを観ていたんですがね…

…で、このテレビなんですが
テレビ台の上に置いてありまして…
そのテレビ台ってのがラックになってましてね

ガラスの扉が付いていて、中にゲームやらレコーダーやらと…
なんやかんやとしまってあったんだ…ええ……








同居人①

2014-10-02 01:12:31 | 稲川さん風 体験記
…以前に住んでいた、実家の部屋
まぁ長い間、その部屋で過ごしてましたからねぇ…

色々な思い出があるんですよ、

楽しかった思い出…

哀しかった思い出…

嬉しかった思い出…

…そして不思議な、思い出…

今日はその不思議な思い出の話なんですがね…


……ある日ね、部屋でごろ~…としながらテレビを観ていた。
当時私はタバコを吸っていましてね、今でこそもう大分前に辞めてしまったんですがぁ…

若い頃はタバコをよく吸っていた。

…でぇ、テレビの前でごろ~…としながら

タバコをぷか~…と吸っていた…

私の部屋なんですが、テレビの左上…

ちょうど引戸の真上にね
壁掛け式の扇風機があったんですよ…

まぁ昔ながらの扇風機でしてね、紐が二つ横並びでもってぶら下がっていて

一方は電源を入れる紐
もう一方は首振りの紐

…とまぁ、そんな作りなんだ。
よくある扇風機ですよ、壁掛けのね

…でぇ、そんな部屋でね、ごろごろとしていた……



真夜中の客②

2014-10-01 02:42:42 | 稲川さん風 体験記
…と、不意にテラスの戸が突然…

コン…コン…

ガラスを叩く音がした…
「…誰か友達でも来たのかなぁ」
と何も不思議には思わなかった

というのも、なんせ玄関を通らないで直接 私の部屋に入れる作りなもんですからねぇ

夜中も夜中に友人が遊びに来るなんて珍しくなかったんだ…ええ。

…とまぁ、何も疑問にも思わず、
テラスの戸を開けるためにカーテンを引いた…

…シャーッ……

…………誰ぇも居ない…

おやぁ?と、思いましてねぇ
悪ふざけをする友人も多いもんですから

「おーい…誰かいるんだろ?」

そう外に向かって大き過ぎない声で叫んだんですよ…夜中だしね

…でも返事はない……

どっかに隠れていて、私の驚いた顔を見て笑ってるんだろうと思って…
外へ出て、探したんだ…

………でも、どこを探しても…
……誰ぇも居ない…

さすがに私も気味が悪くなってきましてねぇ、
足早に部屋に戻って
テラスの戸の鍵を全部かけて

テラスに通じる部屋の戸も閉めて、その日は寝たんですがね………


……今もある、
実家のあの部屋なんですがね

…私が住んでた時は
色々と不思議なことが…
よく、起きたんですよねぇ……

……………ドーンッ‼︎


真夜中の客①

2014-10-01 02:38:58 | 稲川さん風 体験記
…私がまだ結婚する前に、実家で暮らしていた時の出来事なんですがね

私の部屋ってのは、六畳間でしてぇ
台所を廊下でもって跨いだ先にあるんですよ…

私の部屋に引戸を開けて入いると六畳間がこじんまりと広がってまして

戸を開けて、右にはベッド左には廊下の方に向かって観るような形でテレビが置いてあってね…
その後ろに小さなタンスがポツンとある

そんな部屋なんだ…

…で部屋の奥にはもう一つガラス戸が、ありましてね
それを開けて進むと、テラスになってるんですよ
そこからは玄関を通らなくても外に出れる…

そんな作りなんですよ、玄関を通らなくても私の部屋に直接入れるもんですからねぇ

若い時なんかは仲間うちで溜まり場みたいになってましてね、夜通し騒いだりして
家族にも色々と迷惑をかけてしまったもんなんだけれども…

そんなある日の夜の話なんですが…

当時、私は非常にゲーム好きでしてねぇ
次の日が休みともなれば夜中まで
ずぅっとゲームをしたりするのがザラにあったんだ…

今にして思えばなかなかヒマな男ですよねぇ…
周りの仲間が
今日は仕事だとか
今日は彼女とどこどこに行くんだとか…言ってる中でぇ

私は部屋に篭って一人でずぅっとゲームをしている…
そんな週末もよくあったんですよ
当時私にはお付き合いしている女性は居なかったですからねぇ…

…で、その日もずっと夜通しでゲームをしていた
ふと気がつくと、もう夜中の3時なんだ…

…でも、まぁ休みの日だし
…まだ眠くないしで
ずうっとゲームを続けていた……

「サトルですか?」②

2014-09-28 13:26:10 | 稲川さん風 体験記
…するとぉ、Sが座っている運転席の右側の窓が

コンコン!コンコン!

誰かが窓叩く音がした…
….で、見ると雨で濡れた窓越しに女の人がいましてね

窓を少しだけ開けると
虚ろな顔で、こう聞くんですよ…


「…サトルですか?」


…意味のわからない質問ですよね?

その女はサトルと言う人の顔を知らない事になる…
顔もわからない男を探してどうするのかなぁ…

そう不思議に思ったんですよ。

で、Sは意味の分からない質問を尋ねられたからか
おたおたとして、答えない…

…でもその間もずぅっと聞いてくるんだ

「サトルですか?…サトルですか?…」

何だか気味の悪い女だなぁと思ったんで…

「違う違う!サトルじゃないよ!」

おたおたしてなかなか答えないSに代わって、
私がそう答えたんですよ…

そうしたら女は
「………そうですか…」
って言ってね

車の前を通り過ぎて助手席に座っている私の左側に背を向ける感じで
フラフラと歩いて去っていった…

何となくその後ろ姿を見たら…
ギョッとしましたねぇ…

小雨がサッー…と降る夜にですよ
傘もささずにずぶ濡れな挙句…
靴も履いてないんだ…

靴下だけ履いて、小雨が降る夜の街を一人で歩いている…

サトルという男を探しながらね……



……あの女は…もしかしたら…
…人間じゃなかったんじゃないかって……

どうもね……
…そんな気が、するんですよねぇ…

………ドーンッ‼︎