毎日新聞が「特定秘密保護法は治安維持法と同じ言論統制法だ。取り締まりの対象があいまいで拡大解釈されうる点が共通している。その先にあるのは戦争への道。何としても廃案にすべきだ」と強く訴えている。104歳の当時を知る西川治郎さんの言葉だ
西川さんは「法案は自由な言論を妨げ、国民を萎縮させる。その後に続くのは日本国憲法9条の改正だ。もっと体力があれば、デモ行進に参加してでも法案に抗議したい」と語る。
説得力のある発言だと聞いた。
一方、自民党の幹事長は、「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」と、デモを非難しさる。腹の中では、選挙が想定される三年後には国民はすっかり忘れているサと言う気持ちがあるからだろう。これはまさしく、権力の暴走だろう。
現に、原発については秘密やうそ、改ざんがまかり通っていた。秘密保護法でテロ防止の対象となれば、原発事故のデータは秘密となってもおかしくない。
この件に関して、各社の社説を読むと、各社の立ち位置が非常に鮮明になる。
<反対度強し> 東京>毎日>朝日 ……日経……読売 <法案容認度高し>
海外でも、ウオールストリートジャーナルが「知る権利」侵害への危惧として報道している。
根底にあるのは、保護する「秘密」の定義がされていないことだ。だから、議論はあっちへ行ったり、こっちにっいったりで、大揺れ。結局、国民はもとより、もしかすると、安倍さんを除く誰もが「秘密」とは何かを理解しないまま成立した法案とみるべきだと思う。
くしくも、今日は1941年12月8日の太平洋戦争の始まりの日でもある。
安倍さんの考える、明治憲法への回帰の滑り出しの日かもしれない。