バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

昨日は何の日?

2008-12-09 | Weblog
昨日の新聞を捜してみたが、見る限り12・8の特集を組んでいるところは無かった。

「もうみんな忘れたのかしら…、24色のクレパス買って……」
ではなくて、日本が、そう67年前、アメリカ・ホノルルの真珠湾に旧日本海軍・連合艦隊司令長官、山本五十六の命令で攻撃を仕掛け、あの悲惨な太平洋戦争に突入して行った日だってことを。
因みに、山本五十六自身は、この開戦に反対だった。

一方、喜んで首になった航空幕僚長の田母神氏は、日本が先の戦争をやったことは間違っていなかった、いや、誇りに思うべきだとまで言っている。

それに対する、メディアの反応は鈍い。また国民の反応も鈍い。積極的な議論は行われていないようだ。国会でも議論はない。

もちろん言論の自由が保障されている以上、誰が、何処で、どんな主張をしてもいい。
しかし、自衛隊という組織の中から、その組織構成員に対して政治を動かそう、そうした意図を持った教育をしようと考えるのは、あの戦争を冷静に、客観的に、評価した結果とは思えない。
そう自衛隊のリベラルなOBたちも怒り嘆いている。

なぜ日本は、ドイツのように徹底して、あの第二次大戦を、国として多元的に評価し、自責、他責をふくめて反省しないのだろうかと思う。

そうした振り返りの抜け落ちた67年間だから、こんな一方的な議論がまかり通るわけだ。

僕のうちも、3月10日の大空襲で焼け落ち、その後の家族の悲惨な経過を思い返すと、あの戦争が正当化できるものではないと考える。