バカ犬

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イタリア人の貯蓄

2013-02-22 | Weblog

先日のWSJに、こんな報道がされました。

引用:

麻生氏は2月18日、NHKで中継された参院予算委員会で、「イタリア人は、死ぬときに貯金がなくなってよかったという考え方だ」と述べ、「多分、イタリア人はそういうと思う。間違いなく」と付け加えた。

引用終わり

皆さんは、単なるジョークだと受け取られますか?

あまりにも、日本との状況の違いを理解していない発言です。
日本の貯蓄率が高いのは、決して誇れることではありません。
一説によると、この30年間で、800兆円の国内資産を増やしたとか。

なぜ日本人は貯蓄に金を回すのか?

解1

将来の不安が貯蓄を推進している。
社会保障の制度が信用ならないから、自己責任でできるだけ貯めておこうと考えるのは当たり前。
そこに、日本の貧困さがある。

解2

社会資本がイタリアには蓄積されている。
イタリア人の多くは、一生、さらには数世代にわたって、家を立てる、買うという行為をする必要がない。
彼らは、300年も400年も、同じ家で住むことができる。
時折、内装の更新が必要になるが、500万円もあれば、新しい内装が得られる。
したがって、家を立てるという必要性がない。

日本のように、35年ローンで、家を買って、下手をすると、子供が建て替えなければならないなんてことは、
全く考える必要がない。
だから、金は使えるものなのだ。

死ぬときに貯金がなくても、子供たちは、ちゃんと親が暮らしたアパートか家で、変わらずに生活できるわけだ。
こんな安心なことはない。

勿論、日本より高額の社会保障費を払っているが、将来のペンション生活が高いレベルで保障されているから、チミチミ貯めて置くってことは必要ないわけだ。

麻生さんのような、大金持ちの御曹司には、関係ない話かもしれない。

しかし、冗談で軽々しいことを言ってもらっては困る。


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