バカ犬

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常に単眼的な発想法に見える日本外交

2006-07-12 | Weblog
北朝鮮のミサイル発射に付いて、その後の日本の動きを見ていると、ネゴシエーションの常識からは実に幼稚に見えてくる。

ミサイルの発射に慌てて、国連での対北朝鮮制裁決議案の策定と提出。
中国とかロシアとか、北朝鮮を取り巻く利害関係の深い安保理常任理事国への事前のアプローチも無く、唐突に「黒白」ははっきりしているとばかりに、単眼的なのも見方で突っ走った。
結果としては、アメリカこそチョット付き合ってはくれているが、反対するほどではないとのスタンスに読める。アメリカは日本ほど、今回のミサイル発射に危機感を覚えてはいない。

テレビに映る日本の国連大使の表情も、懐の深さを感じられない直情的なものに見えてくる。

結果としては、6カ国協議への復帰が最優先の中国にアメリカが遠慮して、時間稼ぎになってしまった。

もっと複眼的なものの見方をしてはどうだろうかと思わされてしまう。
本当に世界の国々がそろって経済制裁を加えられるのか?

ネゴシエーションは、ウイン・ウインの関係を何らかの形で造らないと成功はしない。
正しければ、自分の意見を言い続けていれば、そうゆう結果になると単純に考えるべきではない。

北朝鮮関係にしぼってみても、拉致問題が解決しないと何にも前に進まないと、「自縄自縛」で選択肢を狭め、「黒白」による主張を繰り返してしているに過ぎない。

もしかして、国民の知らないところで、いろいろなオプションを準備して話し合っているのかもしれない。そうであったら、其れはそれでプロの仕事だ。

複眼的視点という意味では、アメリカ一辺倒の外交姿勢にも問題があると見える。
アジアの国との関係を全く無視して、アメリカに同調していれば問題が自動的に解決していくとはとうてい考えられない。前にも書いたが、最後はアメリカはアメリカ本土防衛に戻っていくと考える。
今回のTV演説でブッシュ大統領は明確に言っている。

日本は、自分の安全を如何に守っていくのか、アメリカに丸投げの専守防衛はもう時代遅れだ。

そうかといって、自民党の一部が言っているミサイル基地先制防衛攻撃なんて、全く考えが浅い。
もし北朝鮮と今全面戦争になったら、アメリカは日本人のために血を流してくれるだろうか?
いくら3兆円払ってもそこまではやってくれない。

いろいろなオプションに基づいた、外交を進めてほしい。、



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