バカ犬

ちょっとバカ犬になって、本音を言ってみたいと思いませんか?

天皇陛下のお言葉を無視する安倍総理

2017-05-27 | Weblog

最近の田原総一郎は、舌鋒が鈍り、何を言っているのかが分らないことが多い。
だから、僕も彼の記事には、興味を失いつつあった。

しかし、どっこい、まだ骨のあることを言っているのを見つけた。下記の記事だ。
読者が限定されているコラムなので、ちょっと長いが、キーワードだけを拾ってみる。

引用始まり

日経ビジネス オンライン 5月27日2017年

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/122000032/052500022/

表題:天皇陛下の不満を、政府は無視するのか 田原総一郎

天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議で、昨年11月のヒアリングの際に保守系の専門家から「天皇は祈っているだけでよい」などの意見が出たことに、陛下が「ヒアリングで批判をされたことがショックだった」との強い不満を漏らされていたことが明らかになった。

 保守・右派たちは、陛下が沖縄やサイパン、パラオ共和国など第二次世界大戦の激戦地だった場所へ訪問することや、被災地を訪れて被災者を見舞うことについても「余計な仕事だ」と批判的だった。だから、「陛下はお祈りさえしていればいい。だから退位も必要はない」という内容の言葉が出てくるのだ。

陛下は皇室典範の改正を望んでいたとされる。ところが安倍内閣は、一代限りの特例法にしてしまった。陛下は、「自分の意志がこれほど曲げられるとは思ってもいなかった」と安倍内閣に強い不満を感じていらっしゃる。

陛下はなぜ、激戦地をまわり、慰霊の旅をされているのか。それは、父である昭和天皇が「戦争の責任は自分にある」と明言されたからだ。

昭和天皇は、第二次世界大戦の開戦に強く反対していたという。

戦前:「この戦争は、侵略国である米国や英国を打ち破り、植民地にされているアジアの国々を解放し、独立させるための聖なる戦いだ。君たちも早く成長し、戦争に参加し、天皇陛下のために名誉の戦死をしろ」

戦後:「実はこの戦争は、日本が諸外国の領土を侵略した悪い戦いだった」

陛下は父の戦争責任を償うために、激戦地への慰霊の旅を続けているのだと思う。
パラオ共和国のペリリュー島 : 「鎮魂のために行かなければ」という強いお気持

ところが、保守・右派の論客たちにとっては、こういった天皇陛下の行動が気に入らない。「第二次世界大戦は正しかった」という考えを持っているからだ。だから、陛下が憲法を守ろうとして靖国神社に参拝されないことについて、極めて腹立たしく思っている。

安倍首相は、彼らから反発されるのが怖いのだろう。だから、彼は、陛下の意志とは全く食い違っていると百も承知の上で、特例法で進めようとしているのだ。

保守・右派人たちの「戦争は正しかった。米国から押しつけられた憲法も改正すべきだ。靖国神社へも参拝すべきだ」という意見は、天皇陛下のご意向よりも優先順位が上になってしまっている。

眞子さま婚約の発表にも、戦略的な側面も見られる

抜粋終わり

常々、僕が思っていることは、日本においては、国民総意で、第二次世界大戦を総括して反省していないことが根っこにあると思う。敗戦で、価値観がガラッと変わったのだが、それを受け入れることが出来ない人たちが、歴史を修正したいと思っているわけだ。

アイロニカルに言えば、もう一度戦争を始めて、敗戦をないものにしない限り、この考えは根絶やしにされることはないだろう。

日経の加計学園事件のヴォートの結果が速報されている。5月26日現在のデータ。国民も目覚めてきている!?

1.政府の説明に納得しているか  NO : 80%
2.前川さんの説明に納得できるか YES : 63%
3.安倍内閣の支持するか     NO: 53%