バカ犬

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(憲法を考える)揺らぐ政教分離 宗教学者・島薗進さん を読む

2017-02-16 | Weblog



なかなか、ここまで考えが回らない、ぼんくら(僕のこと)には衝撃的な内容でした。そうなんだと、納得しました。

安倍さんが、日本会議が考えていることは、総括のできなかった日本国の「戦前」に戻ることだったのだと、納得しました。

とてもいいコラムですから、読んでみてください。本文を読むのが面倒なら、下記の部分参照だけでも読んでみてください。新しい発見があると思います。

(憲法を考える)揺らぐ政教分離 朝日新聞2月10日 下線部分をクリックすると、本文に飛びます。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12788130.html


部分参照

 ――安倍政権の閣僚の多数は、神社本庁が中心となって作った神道政治連盟(神政連)や、日本会議の国会議員懇談会に属していますね。
 「神政連と日本会議に共通する特徴は、戦前の天皇中心の国のあり方をよしとし、それを支える『神権的国体論』を日本の誇るべき伝統だと考えていることです。これは、他国に例のない万世一系の神聖な王朝が続き、さかのぼると神に至るすぐれた国柄である、という考え方です。2000年、当時の森喜朗首相が『日本は天皇中心の神の国』と発言して批判を浴びましたが、この発言はこれらの団体の主張と重なります」
 「神政連は、政教分離を定めた憲法20条3項の削除も主張しています。政権中枢にいる多くの政治家たちがこれらの団体に所属していること自体が、大きな問題なのです」

中略

 「神武天皇は初代天皇として、軍事的な『偉業』を遂げて神としてまつられている神話上の人物です。『国家神道を取り戻すために頑張る』と言っているようなもので、日本会議や神政連の影響力が強まっているのではないか」

中略

――戦後にできた憲法はその神権的国体論を否定し、日本は再出発したのではないでしょうか。
 「ところが、社会からは消えることなく残りました。日本会議や神政連にみられる、神権的国体論を尊ぶ思想は、今の政権とつながっています。戦後も長く社会の底でくすぶっていた立憲主義と神権的国体論の対立が、表に現れてきたのです」
 「危機にあるのが立憲主義です。2012年末に現政権(安倍政権)ができて以降、憲法改正に必要な条件を緩めようとしたり、憲法9条の下では認められないとしてきた集団的自衛権の行使を可能にする安全保障法制を強引に成立させたりする行為が積み重なってきました」