公開中 山崎貴監督
出演 岡田准一、三浦春馬、吹石一恵、
井上真央、吹雪ジュン、夏八木勲 他
新評価 3.0 (いい映画)
ずいぶん前に書店で「店員が薦める本」とあったで、
戦史好きとして手に取ったものの、そっと戻した小説。
映画化で話題なので図書館で借りて読みましたが、
やはり好みでは無いが、いい小説です。
ま、小説はラノベみたくもあったり、
あの時代に詳しい人には説明過剰ですが、
戦争を知らない人に分かりやすく書いてあるのは、
今の時代にとても必要な事ですからね。
そんな小説がどう映画化されたか気になって、
初日の映画館に行ってきました。
2回目の上映はやや年配のお客さんで7割の埋まり具合。
出来るだけ多くの人に見てもらいたいものです。
さてその映画もやっぱり何かちがう感が。
小説と違うなんてバカなことはいいません。
左翼系インテリ新聞社の変節記者なんていらんし、
生き残りたいパイロットを非難する気もないです。
特に映画では特攻の意味や有効性の話のない中で、
ただ家族のために死ねないと言う主人公に違和感が。
確かに多くの若者が家族のために死ぬなか、
戦い続けるために死なないパイロットは有りです。
それがあの最後では心神喪失で自殺ではないか。
たとえ前途有望な若者たち、
自分が死に方を教えた若者が成果なく死に、
そこに絶望や責任を感じたとしても。
そして映画館で泣いている方が沢山いましたが、
この人たちはなんで泣いているのかと・・・
戦争で特攻隊で人が死んでかわいそうだから?
映画の中では彼らの死は無駄死にだし。
感動したという意見もありますが、どこにだろう?
大石さんの生き方、みんなの宮部さんの記憶?
非合理的で作戦と言えない命の無駄遣いに、
死を強制させられた特攻隊の若者に対してでは無さそう。