鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

大銀杏、といっても相撲じゃない

2023年11月19日 | 兎糞録

 昔、相模女子大学と書いてあるのを見て相撲女子大学なんてのがあるのかといった人がいましたが大銀杏といっても相撲のことじゃない。

 子応用の写真を撮ろうと思いつつ、気がついた時には終わっていた、あるいは早すぎる、ということでしたが今遊佐へ出かけるついでにうつしておこうと、

 樹齢数百年はありそうです。


行者嶽の鐵梯子

2023年11月16日 | 鳥海山

 おそらく明治末に発行された絵葉書。

 大正二年に書かれた本に「谿に昇降するに鐵梯子を以てし、一步を誤れば忽ち現世の人に非ず。」とあります。この絵ハガキは明治末から大正初めの間に発行されたもの。行者嶽の鐵梯子の写真としては一番古いものでしょう。明治時代にはすでにあったようです。

 この写真を拡大してみると、

 赤い点線で囲んだ所に行者嶽開山大神、役小角を彫ったといわれる岩が見えます。祠はまだありません。鳥海山の祠の多くは大正年間にまつられたものが多いようです。

 幾多の鳥海山案内あれどもこの岩について書かれたものはほぼ見かけません。気が付く人はいないでしょう。蕨岡の方も梯子の昇り降りに気を取られ気が付かないだろうと言っていました。


GPXエディタ

2023年11月14日 | 鳥海山

 便利なGPX編集ソフトがあったので前回の二ノ滝旧道も図にしてみました。
 かつては二ノ滝へ行くのはこの道しかなかったそうです。木材集積所は対岸で切り出した木材をワイヤーで吊り下げて運び一時集積する所でそのためにこの道がつくられたということです。

 解像度が低く文字が見づらいですが上に書いてあるのが木材集積所。一の滝駐車場からさらに進んだ所です。ここも登山道入り口になっています。その途中から右に降りていきます。降り口はわかりづらくなっています。ほぼ廃道ですから。

 そこを降ると前に紹介した不動明王。

 その先に書いてあるのが鎖場の連続、これも前に載せた写真ですが

 これが何本も続きます。先日横堂近くであった登山者も、あれは舎利坂の鎖場よりきついだろうといっていました。

 どうやら好天に恵まれた先日の山行のような天気のような条件は今年はもうないでしょう。


Geographica、GP XPlayer で遊ぶ

2023年11月12日 | 鳥海山

 先日の先日の赤滝、横堂、蕨岡旧登拝道の山歩きをに記録していたのでGP XPlayer 出再生し、文字を入れてみました。

 滅多に山に行かないのでGeographicaの使い方もいまいちです。記録の停止を忘れていると自宅へ戻るまでがトラックに残ります。それを消すのが別のソフトで一苦労。

 この辺の地名も面白いです。「かくれ山」、上の図にはありませんが近くには「ウッタテ」など。そのいわれもまた面白いです。

 この図を見た山岳ガイドの方が連れて行ってほしいと、いまではあまり人の歩くところではないですからね、ガイドの方もこの道は不案内だったようです。

 今回も例の爆竹銃を鳴らし歩きました。この登山道の尾根を挟んで熊が行き来するところですので一人歩きは危険です。藪の中から唸られた人も人もいました。でも人に会うことも少なく、山毛欅、雑木林と目には良いところです。


赤滝、横堂、蕨岡口旧登拝道

2023年11月09日 | 鳥海山
 六日に二ノ滝旧道を歩いたばかりですが今年最後の天気に恵まれそうだから、とお誘いがあり赤滝、横堂、蕨岡登拝道旧道へと。鶴間池へ流れ込む池沢の源頭行く予定でしたが既に道路が閉鎖になったために急遽こちらへ。(鶴間池へはマタフリの滝が流れ込んでいるように見えますがそうではありません。)
 青空に誘われてここを出発します。
 今年最後の紅葉。
 鳥海山奥の院赤滝の内の一。滝全てが御神体です。この左に大澤神社がありました。
 神社の建物は参拝時期だけ建て季節が終わると解体しました。
 赤滝から見た青空。
 横堂から赤滝へはこの鎖を伝って降りました。綱はこの鎖のそばから降ろします。その綱を奉納するので綱講と呼ばれました。餅を供える餅講というものもあったそうです。
 横堂の跡。手前に石段が残っています。この先の月光坂は急登ですが以前はこの左側にあり今以上に急登だったということです。
 巨大山毛欅。
 蕨岡口旧登拝道にある陶器製の祠。「羽後酒田亀ヶ崎古城内 國柗重次郎 」と書いてあります。國柗は酒田東高の近くにあった瓦工場。(柗は松の異体字)
 蕨岡口旧登拝道、道幅の広いところはこんな様子ですが狭いところは笹薮が生い茂り、案内なしでは道に迷うでしょう。
 二度直角に曲がって生えた杉。
 雑木林の紅葉も綺麗です。山毛欅林から里山に近い雑木林に降りてくると林の香りが一変します。
 
 それにしても中一日おいての山歩き、若い時ならいざ知らず。さすがにこの年になるときついです。それでも誘われると二つ返事でハイといってしまう。鳥海山に関して触れない日は一日もありません。