鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

映画を見た後はアンプの修理

2022年11月25日 | 兎糞録

 jurassic world dominionがprime videoで配信されたので早速購入。前の日に途中まで見ていたのですけど昨夜は続きを、一気に観てしまいました。このシリーズは全作品映画館へ足を運んでいます。映画ですからどんな危険も危機一髪。今回も盛りだくさんです。

 それが終わったら夜遅いので止せばいいのにアンプの修理を始めてしまいました。PC用にAVアンプを使っていたのですがAVアンプってのはなぜか面白みに欠けます。変に音をいじり過ぎているような。サラウンドスピーカーも凡て撤去しているし、古いアンプは処分してしまったし、と思っているところにDENONのセレクターが勝手にガチャガチャ回るジャンク品を発見。(この機種をハードオフへ売ると完動品でも買取り300円程度、店頭に出すときはジャンクコーナーで10,000円、他の地区はわかりませんが。)今回のものはそのままでは使えない真正ジャンク品をオークションサイトで超安く購入。この程度なら直すことが出来ます。

 だいぶ昔の入門機ですね。PC用ならこれでいいかと。harman kardon の Sound SticsⅡもあるんですけどこれも音があまり自然じゃないような。

 黒くて丸いのがセレクターを分解した所。金属部分が真っ黒になっていましたので無水アルコールでお掃除。これ可動部を組み立てるのが結構大変。基盤を取り外すのが大変で発光ダイオードが曲がっています。左のrec selecter も宙ぶらりんになっていて前面パネルで固定するようになっているので最後の組上げが大変。その他のダイヤル軸の固定がこれまた11mmのナット。一般に売っているソケットは10mmの上が12mm、11mmのソケットはこの辺ではあまり売っていません。しかも貫通していないと軸につかえてナットまで届かないので差し込みソケットが必要です。

 修理は無事完了。ついでにmarantz の余っているCDプレーヤーもこちらに接続。スピーカーはこれまたDENONのトールボーイ、結構い音で鳴ってくれます。ついでにBlu-rayプレーヤーもこちらに繋いでしまいました。部屋も狭いしこんなものでいいかと。

周りを見れば1,000枚以上のCDが、いつ聴くんだよって思うのですがこれ手放してしまうとそういうCD に限って聴きたくなり探してしまいます。あれっ売り払っちゃた?売らなければよかった、なんてことありませんか。


続・西河前、西ノコマイ

2022年11月23日 | 鳥海山

 「西ノコマイ」を「西河前」と表記した件について国土地理院に問合せした所、早速回答が来ました。


国土地理院の地図に表記する川の名称などの自然地名は、地元地方公共団体からの申請に基づいております。
「南ノコマイ」につきましては、改めて遊佐町に確認し「西河前」(読み:にしのこまい)と申請いただいており、変更した河川名はこの申請に基づいております。


 国土地理院の遊佐町に対する地名表記確認に対し遊佐町は「西河前」(読み:にしのこまい)であると回答、それに基づいて表記を変えたことが判明しました。「西河前」と地図に記載して「ニシノコマイ」と読むことの出来る人はいないと思います。それまで「南ノコマイ」と記載していたのですから「西ノコマイ」としなければ読めないですね。音が「ニシノコマイ」あるいは「ニシノコメ」、「コマイ」を漢字であらわしたい場合は「西ノ川前」が昔からの書き方です。川と河は異字同訓の語ですが用い方に違いがあります。河川と書きますが一般の川に河の文字を用いることはありません。皆さんの知っている川で○○河というものはないと思います。川のはるかに大きいのが河です。大河ドラマってありますが大川ドラマはないですね。銀河系に天の川はありますが天の河はありません。河は川よりもはるかに規模の大きいものに使います。もとが黄河からきていますからね。ついでに河と対をなすのが江、これは揚子江です。

 これはどこで間違ったんでしょうね。「河前」という成句だと強弁できるかもしれませんがここ鳥海山の地名でそういう用例はないでしょう。遊佐町へ問合せのメールは送っておきました。

 地名に関しては一般の人、地元の人の呼び方よりも自治体とか学者先生の言うことが正しいとされてしまうようです。

 「ニシノコマイ」と読むのはちょいと無理かな。


ドッタリと東竜巻

2022年11月20日 | 鳥海山

 鳥海山の地名には修験道から来たもの、麓住民の信仰から来たもの、生活の糧としての目印として名付けられたもの、登山の目安として名付けられたもの等様々です。修験、山岳信仰については由来がわかるものがかなりありますがその他となると今ではその由来もわからなくなってしまったものが多くあります。地名の中には文字が置き換えられてしまって由来がわからなくなってしまったものも多くあります。千蛇谷、鶴間池、観音森、これらは文字がいつの間にか置き換えられてしまったものです。千蛇谷などは熔岩が千の蛇の如く流れた跡から名付けられたと思う人が多いと思いますが古来は千歳ヶ谷、仙者谷といいました。おそらく仏教の千歳からきているのではないでしょうか。
 (地名の文字の置き換えは災害に由来するものが文字を置き換えてしまったことによって災害の起こる可能性が忘れ去られてしまっているところもあります。)

国土地理院の25000地形図には登山道は記入されていますが主要な地名以外は記載されていません。これが登山案内となるといろいろな地名が載せられるようになります。昭文社「山と高原地図 鳥海山」にも地名が数多く記載されています。今回はその中から万助道の「ドッタリ」と長坂道の「東竜巻」です。これはジオパークガイドの大江 進さんから教えていただきました。
 ※ひらがな入力で半角スペースを挿入するときは、わざわざ半角英数に切り替えなくても、shift+スペースキーでできます。

 昭文社 山と高原地図 鳥海山1976年版 裏面 山頂付近より(現行の「山と高原地図 鳥海山」にはありません、)


 国土地理院電子地形図25000オンラインより

 国土地理院の地形図25000には東竜巻もドッタリも記載されていませんのでおおよその場所に書き込んでみました。

 ドッタリは画像にはありませんが、「ドッタリの前後はわりあい急な地形で視界も樹木でさえぎられがちなのに、ドッタリのところはわりあい平坦な草地で視界もやや開けていること、万助小屋と仙人平との中間地点にあたることから、ザック&腰をどったりとおろして休憩したことからきているのだろうと」、感覚が伝わってきます。地形図でもここは割合と緩やかになっています。

 

 東竜巻は地形図では伝わりにくいのですが写真を見ると、

 写真中央から左よりに笙ヶ岳Ⅰ峰のピーク(1635.1m)があり、そこから下ってくると雪庇が張りだして影を作っている尾根がありますが途中左へ大きく曲がるようになっています。(下山中は右へ)この屈曲点が東竜巻です。竜巻が大きく移動する様を連想させるところから来たということです。ガスがかかった時は要注意の場所だということでした。地形図では緩やかな曲線にしか見えませんが遠望するとなるほどな、と思います。

 ※かつて大規模な全層雪崩が発生して万助道を乗り越え二ノ滝渓谷まで達したことがあるということです。その場所は陰になっているところではなく、手前の日の当たっているところだそうです。大江 進さんがFacebookで解説していますのでそちらをご覧ください。尚、Facebookのアカウントをお持ちでない方は直接ご覧になれませんが、アカウントなしで閲覧する方法が各種解説してありますのでそちらを参考にしてください。Facebookがご覧になれない方のために下の写真に全層雪崩の起きたところを赤い点線で表示しておきます。大江 進さんの指摘に拠りました。 

 尾根筋が大きく曲がっているのがわかります。

 種まき爺さんのグキッと曲がった腰の所でした。


南ノコマイ、西ノコマイ

2022年11月19日 | 鳥海山

 国土地理院の電子地形図25000オンラインを見ると以前「南ノコメ」と記されていたところがすべて「西河前」に修正されていました。「西ノコメ」「西ノコマイ」としてくれた方が間違いないんですけど。更に、横堂の所にあった建物の印も削除されています。(紙の地図は更新されていません。)

 赤く囲んだ所が従来「南ノコマイ」としてあったところです。「西河前」と書いてありますが呼称は「西ノコマイ」あるいは「西ノコメ」です。一歩進展しましたがもう一歩進んで地元での本来の呼び名に戻してほしいところです。もちろん国土地理院にメールしました。「山と高原地図 鳥海山」最新版では「西ノコメ」にしてありますが紙の地図を見てきた方には?と思うことでしょう。なので紙の地図も早く本来の呼称に戻るといいですね。

 横堂は下のように修正されています。

上記地図はすべて国土地理院電子地形図25000オンラインより

 左が従来の地図、赤い建物の印がありますが実際は石の小さな祠しか残っていません。右の電子地形図25000では建物は削除されています。国土地理院へ投書した結果調査して修正してくれたのでしょうか。

 

 国土地理院によれば「電子地形図25000 は、購入者が、欲しい場所を欲しい大きさで自由に切り取ったり、地物の表現を選択したりすること(オンデマンド)ができる、新しい測量成果です。」とのことで、しかもかなりの頻度で更新されていますのでこれからは紙の地図ではなくてこの地図をダウンロード購入し、印刷して用いるのがいいでしょう。サイズも今までの紙型柾版ではなくA0からA3まで選択可能。データ形式もPDF、TIF、JPEGから選ぶことが出来ます。A0でダウンロードして必要範囲を印刷すれば山行に便利でしょうし、A0のままでPC上で広い範囲を見るのもいいでしょう。これでまた家にいながらの楽しみがまた増えました。

ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERS

2022年11月18日 | Jazz

 知らない人はいないこのアルバム。Moanin'で知られていますが表にはMoanin'とは書いてありません。裏面に書いてあります。コレクターでもマニアでもないのでオリジナル盤は持っていませんしアナログ盤も手元にはありません。

 CDの冒頭に面白いものが入っています。それがこれ、

Warm-up And Dialogue Between Lee And Rudy

 Moanin'をmorning と思っていた人もいました。これを聴いていると素人め、なんて顔と態度の人もいましたがいやいや、いつ聴いても何度聴いてもいいアルバムなのは間違いありません。蕎麦屋の出前も口ずさんだ、と油井正一おじさんが語ってその話の方が有名になりました。

 コンサートでART BLAKEYがMoanin'を指示するとメンバーがうんざりした顔をすると何かで読んだ覚えがありますがうんざりしたのはきっと聴いていた人の方でしょう。ART BLAKEYのドラムロールを聴くと又かよ、なんて思った人も多いでしょう。でもART BLAKEYのドラムスはすごいんです。これも超有名なSOMETHIN' ELSE を聴くとART BLAKEYのドラムスの良さはわかります。

 昔ジャズ喫茶でMoanin'とTAKE FIVEはかけてもらえなかったですね。うちはそんな店じゃねえ、なんて。閉店時間が近くなると渋谷の百軒店のジャズ喫茶ではTAKE FIVEを流していました。TAKE FIVEが聴こえてくると客はおっ、閉店かと帰り始めたものです。確か百軒店入って左へ曲がった奥の方、ス井ングではなかったでしょうか。百軒店のジャズ喫茶の地図を載せているブログがありました。渋谷百軒店コラムです。1978年 頃の百軒店ということですから若いころ訪れた方も多いのではないでしょうか。ブラックホーク、音楽館、懐かしい名前がいっぱい載っています。

 ART BLAKEYのアルバム、特にブルーノート盤はアルバムジャケットからジャズのにおいがプンプンしてきます。そういえば昔輸入盤のLP レコードを開いて盤の入っていたところに鼻を突っ込むと何とも言えない独特の香りがしたものです。今のはどうなんでしょうね。あの香りは何だったのでしょうか。レーベルには関係なかったような。深夜ART BLAKEYを聴きながら。