山は今週末に山毛欅の新緑を見に行く予定です。熊鈴の大きいやつを買わなくては。さて、暑い日に仕事を終えて帰ってくるとビールのうまい季節になりました。
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ビール冷やし賃なんて知ってますか。昭和三十年代にはあったんです。昭和三十年代前半、電気冷蔵庫は家庭にはそれほど普及していません。業務用冷蔵庫も飲み屋さんでは木製の電気を使わない、氷で冷やす冷蔵庫です。
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上の庫内に氷を入れます。下が冷蔵室です。氷屋さんが夕方飲み屋街を廻って氷を届けます。不在のお店は箱におが屑を入れたものの中に氷を入れて置いておきます。酒屋さんは大きな電気冷蔵庫です。
一般家庭で冷たいビールを飲むときは酒屋さんで冷えたビールを買うのですが、その時冷やし賃として+5円を取られるのです。今の5円ではありません、当時の5円です。それでも冷たいビールを飲みたいために冷やし賃を払って買います。冷蔵庫の普及に伴って冷やし賃はなくなりましたがいつごろまであったかはわかりません。子供なのになんで覚えていたかといえば、家でよくビールを買っていたことと、親戚が駅前でバーをやっていたためでしょうか。
世の中にはわがままな人はいるもので、知り合いの酒屋さん、注文の電話が来たかと思えば「冷えたビール大至急持って来い、ついでに途中で西瓜買って来い、支払いはお盆だ。」
(※盆正払いと言って買掛金はお盆と正月だけ払うという風習が案外最近まで一部に残っていました。肥料屋さんは毎月請求書を出しても無駄なので盆と暮れにしか出していないってところもありました。燃料屋さんでもあったようです。さすがそれでは販売会社も成り立たないので今では毎月支払いに変わったようです。ちなみに"盆正払い"は検索しても出てきませんでした。)
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ビールのようなものもたまには飲みますがやはり本物のビールでなくては満足感は得られません。麻生太郎が言っていましたね、「なんで金かけてまずいもの作るんだ。」そりゃあんたたちが高い税金課すからでしょうが。同級生の東京での集まりの写真があったので見たら、宴会で発泡酒。イヤー、宴会で発泡酒はないでしょ。出す店も店です。
河原宿の雪溶け水で冷やすビール、百宅口大清水の湧水で冷やすビール、同じく百宅口の屏風岩の下の小さな流れで冷やすビール、山で飲む酒は美味しいですね。今は山中で酒は飲めないのでノンアルビール。それでも汗をかいたときはすっきりします。
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