鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

 イワタニプリムス ガスランタン

2020年07月28日 | 鳥海山
 毎日天気が悪いですね、こんな日は古い道具を引っ張り出してきて遊びましょう。
 新聞を見ていいたら近頃はキャンプコーディネーターなんて職業もあるんですね。そういった方が推奨するようなおしゃれなものは我が家にはありません。実用一点張りです。
 火舎の大きさは違いますが明るさは同じです。今は廃番らしく、新しい火舎はオークションサイトにあるくらい、しかもかなり高いです。ランタンそのものも高値で取引されています。マントルだけは手に入るので大事に使えばまだまだ活躍してくれそうです。
 コンロもそうですが、一度ガスを使うと便利で手放せません。かつてはみんなケロシンやガソリンストーブを使っていたのですが。
 無人の小屋泊まりでもないと持っていくこともないのですが、大清水避難小屋では10年にわたって活躍しました。最後に活躍したのは東日本大震災の時でしょうか。停電が復旧するまで働いてくれました。あとはたまに夜の照明にして酒を飲むくらいでしょうか。

 窓の外にシトシト降る雨の音を聞くと、鳥海山の山頂小屋で降る雨を眺めていた情景が浮かんできます。こんな日は誰も来ないだろうなあ、と思って受付で外を見ていたら、合羽から滴る雫をはらいニッコリと「おお、来たぞー」と見知った山の仲間が。彼も今はどこかの山小屋の管理人をしているとか。
 ああ、そうだ合羽を新調しなくては。今は合羽なんて言わないんですかね。レインスーツと言わなければ通用しないかもしれませんね、でもこの世代はやはり河童、じゃなくて合羽です。

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